一度巡れば、みんな思い出
思い出になれば、みんな大好き
毎年、ゴールデンウィークを利用して、一つの主題を決めて旅しております。今年の主題はこれに決めました。わたしには、かねてから気になっていた地名、駅がありまして、それは茨城県の「水海道」といいます。水海道と書いて「みつかいどう」だそうです。茨城に、そんな北海道のパチものみたいな地名があって、どう考えても読めない発音を名乗るところが、わたしの目には「秘境」に映るのです。ここに何があって、何ゆえにそう名乗っているのか、そこにはどんな暮らしがあるのか?いつか、機会があれば旅して確かめたいと考えていました。また、水海道駅のある「関東鉄道」にも興味がありました。2024年12月8日の日記を読んでみてください。関東鉄道が運行する竜ケ崎線に乗って、パワースポット巡りの旅をしました。1両編成で、地方色豊かな趣きのある鉄道でした。水海道駅はこの関東鉄道が運行するもう一つの支線「常総線」の駅とのことでした。こちらも地方色豊かな趣きある沿線だと期待できるでしょう。そこで、「水海道を中心に常総線沿線を巡るパワースポット旅」を今年の主題にしました。5月2日、3日の2日間を使って巡ってきます。乞うご期待です。
さあ、待ちに待った日がやってきました。早朝、京王線・中河原駅から新宿駅行きに乗り、新宿駅でJR山手線に乗り換え日暮里駅へ。日暮里駅でJR常磐線に乗り換えます。ちょうど、やって来たのが「取手」行きでした。やったー。寝てしまっても乗り過ごすことはないので安心できます。

早朝の山手線は、朝帰りの外国人観光客でいっぱいでした。車両の半数は外国人だったと思います。大騒ぎでした。常磐線は、なんと車両にわたしを含めて3人だけ。静かな反面、旅行先にはすこしさびしくもあります。

京王線・中河原駅から約2時間、取手駅に到着しました。改札を出たところの売店で、いきなり茨城推し。「茨城鉾田市産メロン使用」のワッフルと「茨城県産笠間栗使用」のワッフル。東京では見られない光景に、茨城に来たことを実感させられます。

取手駅の東口に出ました。そこには平成8年当時の市長によるモニュメントが。「俳人 小林一茶」「画聖 小川芋銭」「詩人 高村光太郎」「歌人 沢近嶺」「小説家 菊地幽芳 坂口安吾」ら尊敬すべき文人が足跡を残す都市だとか。ほう。では令和の市長には、そこに「天才詩人こうやまあきら」の名をつけ足してもらおうじゃないですか(笑)

水海道駅へ向かうまえに、取手駅周辺のパワースポットを巡ることにしました。駅の構造はややこしくて、栄えている西口へはいったん外に出て、連絡通路を歩いて向かうようです。インド人っぽい若者たちと何組もすれ違いました。この辺りに多いようです。広場には「広域案内図」が立っていました。駅周辺の順路を確認します。

おおっ、なかなか興味深い場所を見つけました。パワースポットかどうかは不明ですが。そこから、大変気になる「八坂神社」へ参拝してみます。そのほかは成り行きで。

さあ出発!まずは駅前通りを右手へ向かいます。ふふ、どこに向かうかわかります?

ドーン!ここです「取手二高」!パワースポットのまえに、昭和の野球好きおじさんの聖地巡礼にしばし付き合ってください(笑)。田舎の県立ヤンキー校が、阪神タイガースより強いといわれた桑田・清原がいたPL学園を破り甲子園で優勝した試合はテレビにかじりついて観ていました。

でも、なんか期待していたのと違うなあ。近代的でピカピカな校舎に優秀な生徒たち。ボロボロに荒れたヤンキー校じゃないのか・・・。なーんてね、オジサンの過去への期待、憧憬に付き合うことはないのでね。

高校は高台に建っていて、おもむろに下って行くと古めかしい茅葺屋根が見えてきました。近づくにつれて「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」が放たれてきます。期待しながら正面へ回ってみましょう。

「『旧取手宿本陣』染野家住宅」だそうです。前に立つと、けっこうきます。取手がもともと宿場町だったとは知りませんでした。大名など身分の高い人が宿泊する旅館を本陣といいます。

過去の例では、どこも本陣、本陣跡は強力なパワースポットになっていることが多かった。池鯉鮒、草加、倉賀野がそうでした。ここ取手もその系譜に連なるようです。門の中に入ることができないのが残念です。

パワースポット(1085)「旧取手宿本陣染野家住宅」
通りの名称はその名をとって「本陣通り」でした。通りに出て右にあったのが「田中酒造」と奈良漬の「新六」というお店でした。両店とも老舗の風格があります。前に立った瞬間、両店からも強く氣がきました。長らくやってこられて氣を放つようになったのか?氣に護られてきたので長らくやってこれたのか?その両方なのか?わたしには判断つきかねます。大切なのは今がパワースポットであること。お土産にお酒と奈良漬けを買っていくことにしましょう。

パワースポット(1086)「田中酒造、新六」
利根川にでました。「エジプトはナイルの賜物」といいます。宿場町として栄えたのも、「取手は利根川の賜物」だったことがうかがえます。

少なくとも3か所からキジの鳴き声が聞こえてきました。おおよその居場所はつきとめました.。しかし、立入禁止のロープが張られている草むらなので諦めることに。

本陣通りに戻ります。お目当ての「八坂神社」が見えてきました。「取手総鎮守」と名乗っておられる。やっぱり、期待していた通り大物だったみたい。

ドーン! けっこうな迫力。境内は狭目なのに、拝殿の力強さがすごい。こういう神社がいくつかありました。蔵前神社、出雲伊波比神社、鉄神社がそうでした。その系譜に連なるようです。「今日、明日と楽しいパワースポット巡りができますように」ぱん!ぱん!

「御神木」からも強い氣が放たれていました。こちらへも、ぱん!ぱん!

「バズみくじ」(笑)。釣り好きにお土産として買っていこうと思いましたが、思い当たる人がおらず断念。

パワースポット(1087)「八坂神社」
プップー、近場の駐車場に、お豆腐屋の販売車がずらり。かわいい光景です。取手には豆腐好きが多いのか。

取手駅に戻ってきて、こんな案内板を見つけました。「取手市の史跡」。これは便利なものがありますね。どこか面白そうな場所はあるのかな?

関東鉄道・常総線に乗って2駅先、「新取手駅」に「大日山古墳」とあります。わたしの長い経験に基づいたパワースポット勘にピンとくるものがありました。ここは興味深いなあ、と。ではここを巡ってみますか。けっこう歩きそうですが、いつものことなので。

常磐線の改札口にきました。けっこう高いなあ。1日乗車券2000円を購入することにしました。

関東鉄道・常総線に乗るのも今回の目的の一つ。2両編成のゼンマイ仕掛けのようなかわいい車両です。1時間に1本とかではなく、ちゃんと3本、4本あったりします。観光鉄道ではなくちゃんと生活に根づいた鉄道のようです。

10分足らずで新取手駅に到着しました。駅前に地図はありませんでした。スマホで撮影した画像を見ながら探すことにします。さあ、行くぞ!

おや?右側にこんもりした森林が見えますよ。わたしの頭脳に埋め込まれているパワースポット探知機がピピッと反応しました。あの下には神社があるに違いないと。そこで、寄り道してみることにしました。近づくたびに、キーンと氣の痛みが強まります。

ほーら、やっぱり。「稲荷公園」と看板がでていて、その奥に小さなお社が見えました。しかし、そこは照りつく日差しの強さを遮る、生い茂る葉にとざされた完全に暗い世界。足がすくんでしまい、離れたこの位置から、ぱん!ぱん!としました。

パワースポット(1088)「稲荷公園、稲荷神社」
もとの順路に戻りました。ここにきて完全に汗ばむ陽気に。

たかーい階段が。登った先に何が待っているのか?期待をこめて一段一段と歩みを進めていきます。

やったー、到着!行き着いた先に広がっていたのは・・・また別の住宅街でした。がっくり・・・

「気を取り直してガンバリなさいよ」とばかりに声をかけてきたアゲハチョウ。

どんどん進んでいきます。見渡す限り広がる水田。ああ、豊かな自然環境に心洗われるなあ~、なーんて気にはなりませんでした。実家の二階部屋から見える、いつもの風景と変わらないので(苦笑)

簡略化された地図なので、あの通りに進んできたつもりですが彷徨うはめに・・・。ま、いつものことなんですけどね。あっちでもない、こっちでもないと行ったり来たりしていると、ふいにお地蔵さんが目に入りました。信号を渡り、何の気なしに気晴らし程度に手を合わせようとすると、強めの氣を周囲に放っていらっしゃる。しかも、「くじばさま」と呼ばれ当地では信仰されていた大物のようです。「すみません、古墳までお導きを」と手を合わせました。


パワースポット(1089)「くじばさま」
それから、改めて周囲を見渡しました。すると、くじばさまが建っている先の森林が地図に記載されている「ゆめみ野公園」で右手の先に見える建物が「伊藤ハム取手工場」であることに気づきました。ちゃんと正しい順路でここまできていたようです。ありがとうございます。気づいたのも、くじばさまのお導きなのでしょう。もう一度、しっかり手を合わせました。

地図の通り、伊藤ハムを右折していきます。おや、敷地内にお社が。近寄ればパワースポットかもしれません。この工場で作られたハムを食べれば、その氣を吸収できるでしょう。みなさん、伊藤ハムを買うときは、裏面の製造所をしっかり確認しましょう。

地図通りに「さくら荘」「延命寺」を通り、坂を下っていきました。すると、自動車に乗ってきた大勢の家族連れが集まっていました。目の前に川が流れていて、その中の島で催し物が行われています。で、その川の名前が「小貝川(こかいがわ)」。「小」「貝」と小さいかわいい字を使いますが、とんでもない。これまで見てきた川で一番規模のデカい川じゃないですか。大海原にしか見えませんわ。


橋から望む霊山「筑波山」。これだけ近くに見えるということは、取手も筑波山の信仰圏内、文化圏内に収まることは免れないのではないか?という仮説が浮かび上がります。

さて、川を後にして古墳へ向かいます。おそらく、この辺りだろうと目星をつけて進んでいきました。すると、こんな案内を目にしました。「岡台地と平将門」。なんとそこには、歴史浪漫好きにはたまらないキラーワードが。「平将門にまつわる」土地というやつです。なんか、心の奥底に湧き上がってくる強い感情がありました。わたしの前世はヤマトタケルですが、もしかすると次の人生は将門ではなかったのか、と。よし、将門にまつわるパワースポット巡りをやるか・・・なんて、妄想がとまりません(笑)

うっそうと生い茂る雑木林の奥から、ただならぬ氣配を感じました。この奥に違いありません。しかし、薄暗くて恐ろしいのです。足を踏み込むのには躊躇してしまいます。ここは勇気をだして、いざっ!

ザッザッザッザ
どこかの異空間に繋がっていて、いつの間にかそちらに吸い込まれそう。もし、そうなったら、わたしが消えてしまったら、誰か探してくれるのでしょうか?そういえば、あいつ突然いなくなったけど、どこで何してるのかなあ?なんて飲み屋で語られるだけだったりしてー、なんてことを考えながら進んでいきます。

ザッザッザッザ
ひえーっ!誰もいないはずの雑木林内で、子供たちの笑い声が聞こえてきます。妖怪か!?

ザッザッザッザ
すると、本当の子供たちがいて捕らえた虫を見せ合っていました。ほっ。

到着しました。この下が大日山古墳で、上に建っているのが「岡神社」だそうです。けっこう強めの氣がきます。「この後も楽しいパワースポット巡りができますように」ぱん!ぱん!

石仏の周辺にはキツメの氣が漂っています。正直、わたしの苦手な性質。

このとき、新取手駅から約2時間経っていました。長い時間をかけて歩いてきたかいがありました。

パワースポット(1090)「大日山古墳、岡神社」
帰りは新取手駅ではなく、お隣の「ゆめみ野駅」へ向かうことにしました。くじばさまの前を通り、ゆめみ野公園を抜けるところで突然、不穏に満ちた只ならぬ氣が襲ってきました。振り返ると、その発信源はここのようです。

「月読宮」「庚申塔」「青面金剛像」様が並んでおられるようです。なんでしょうか、この憤怒の氣は?不快なズキズキした痛みがきます。

土地整備事業で、無理やりここへ移されたようです。なるほど、人間の勝手で安住の地から移された怒りからくるものなのか・・・。あまり、ここにいないほうが良い気がしてきて、そっと手を合わせてそうそうに立ち去りました。

さあ、いよいよ目的地「水海道駅」へ向かいます。

≪つづく≫