2月になると各地で「梅まつり」が開催されます。これまで、野鳥見たさに巡っていました。そのうち、徐々に「花を見ること自体」が楽しくなり、今ではすっかりわたしの年中行事になっています。そこで、これから増ます楽しくなるように「花巡り」のカテゴリーを作ってみました。
1、2、3月と「梅まつり」巡りが続いています。2023年3月6日の日記を読んでください。小田原・曽我梅林で梅まつりに参加したことを書いています。あの一日は本当に心に残る出来事で、昨年の思い出番付を作れば三役に入るほどでした。なので、今年も「最重要まつり」として位置づけ、天気予報とにらめっこしながら行く機会をうかがっていました。天気の良い日じゃないと楽しさ半減ですから。ところが、いつの間にか狙っていた三連休に〔雨〕〔雪〕のマークが・・・。ずうっと消えず「仕方がない、雨天決行か、最悪雪中行軍か」と、あきらめかけた頃に、二日目だけに晴れマークがつきました。よし、この日しかない!と覚悟を決めて、前売りで特急ロマンスカーの往復券を購入し、祈るような気持ちで当日を待ちました。
2月21日 京王・百草園
2月19日 あきる野市・都立小峰公園
2月14日 羽根木公園・せたがや
2月05日 府中市郷土の森公園
1月31日 調布市・神代植物公園
いよいよ、当日。目が覚めると(2月24日、土曜日)、昨日までの大雨が上がり、嘘のように青空がお目見えしているではありませんか。うってつけの梅まつり日和になっています。勇んで、京王線・中河原駅に乗り込み、JR南武線・分倍河原駅→登戸駅→小田急線・登戸駅→成城学園前駅→(ロマンスカー)→小田原駅→JR東海道線・小田原駅→国府津駅へ移動。国府津駅に着くと、最後の乗換へ。隣の番線で待って居る御殿場線に向かいます。ここまで来れば、つぎの最終目的地・下曽我駅で降りるだけです。
御殿場線乗場に着くと、途端に昨年の嫌な記憶がよみがえってきました。このご時世に、御殿場線区間ではPASMO、スイカが使えないのです。改札口で一人ずつ現金精算しなければならんのです。なので、昨年は下曽我駅で降りる観梅客が何十人とプラットフォーム並び、けっこうな時間を待たされるはめになったのです。「また今年もあの愚行が繰り返されるのか」と、うんざりしていたところ、さすがに改善したようで国府津駅のフォーム上で臨時の精算所が設けられていました。あー、よかった。
さあ、下曽我駅に到着しました。主要会場である「曽我別所梅林」へ向かい歩いていきます。途中、ネコがぐたーっとしていてビックリ。見た感じひかれて死んでるのかと思った。
梅の木を見て、ちょっとした衝撃が走りました。あれれ、花がけっこう落ちているぞ・・・。近くを歩いていた年配夫婦の会話が耳に入ってきました。なんでも、今年は暖冬で「10日ぐらいが最盛期で、すでに見頃は過ぎている」とニュースでやっていたとのこと・・・
確かに、去年にくらべて人が少ないですね。
みんな、知っているので来ていないのかな。
それでも、けっこう咲いている一画もあったり。品種が違うのでしょうか。これまで巡ってきた梅林のように、品種の札が下がっていないのがこちらの特徴で、初心者のわたしに花の形だけで分別つくはずもなし。
とにかく、咲いている花を記録すべく接写していきます。ただ、梅花はどう撮ればその美しさが最大限伝わるのか、未だにつかんでおらず。
2年間巡ってきて、「背景が大事」ということはわかってきました。びっしり咲き誇っている様子を撮ろうと背景を花にすると、こんな風に玉すだれのようにゴチャゴチャになってしまいます。
結局、青空を背景に花を大きく撮るのが一番すっきりするかも。
大会本部や売店、屋台が並ぶ主要会場に来ました。橋を渡った先は、さすがに観梅客が大勢集まっていて、お祭りの賑わいになっています。
写真コンテスト入賞者の作品が掲示されていました。やっぱり、みなさん、狙っている構図や背景はわたしの考えと大差ないようです。(エラソーに)「ふーん、まあ、まあ、良い作品じゃないの」。
目を引いたのが、小田原みかんをその場で潰して作った生ジュースでした。今まで飲んだことの無い超濃厚さで生命力があふれていました。何しろ、「小田原みかん」といえば、わたしのたどり着いた服装術の境地「メジロとみかん」着想の元となったみかんです。わたしにとって思い入れがいっぱいある特産品なのです。
おや、たくさん人が集まって撮影会しているぞ。何と美しい花だ!近くに寄ってみよう。
うわっ!これ桜じゃん!?何という凄まじい破壊力よ。1対100・・・桜1本で梅100本を存在感で圧倒していやがる。やっぱり花見は桜に限る、そんな日本人の感性もわからないでもない、というかメチャクチャわかります(苦笑)
でも、梅界隈でも「しだれ系」は負けず劣らずな美しさがありますね。美しいと言い表すよりも、桜には無い「妖艶さがある」とでも言いましょうか。魔性の色気をプンプンに放っております。
おやっ、初めて品種札を見ました。「十郎」だそうです。
坂道を登っていき「見晴台」に着きました。晴れてはいるものの雲が多く、残念ながら「富士山」は見られず。
それでも、小田原の町並みと相模湾、遠くに見える伊豆半島、風光明媚な観光地を貫く眺望にうっとり。
(▼2023年3月6日の日記より)
昨年、「浮世絵の構図」で梅と富士山を収めた場所に来ました。主役の雄姿が見られないので残念。また来年たのみますよ。
(▼2023年3月6日の日記より)
こんな競演がありました。梅と菜の花です。白(梅)、黄(菜の花)、緑(葉っぱ)の3色が暖かい優しさを演出しています。
おや、どこか既視感のある地名ですね。
曽我梅林を構成する「別所梅林」「原梅林」から少し離れた場所にある「中河原梅林」まで来ました。ここまで来ると、観梅客はめっきり減り、ほとんどわたしの独占貸切り状態に。
ひと気が少ない分、空気が澄んでいて思いのほか梅たちも元気そう、というか見頃な区画が多い気がしました。「朝、『中河原(府中)』を出発して、夕方に『中河原(小田原)』で締める」ー最初はこれがやりたくて、わざわざここまで来たんだっけ。まあ、大人の粋な遊びってやつですよ。
《野鳥探し(幸せ探し)へつづく》