所用があって、ひさしぶりに武蔵小金井駅へ。せっかくなので、その帰りに「野川」へ足を運んでみました。2月とは真逆の季節ですので、風景がどれだけ変わっているのか?また、野鳥たちの姿が見られるか?楽しみです。
着きました。いつものようにムジナ坂を下り、「小金井新橋」から野川に沿って歩いていきます。まずは風景を見て愕然。まるで違う。草が覆いかぶさり、見える川面が狭められています。
ここまでくると、もう完全にふさがれて見えなくなっています。まるで違う場所を歩いているようです。
どうです、この季節のもつ破壊力。
だって、2月はこんな風景だったのですよ。(2月8日の日記より)
生い茂る葉のバリアーに守られて、野鳥の姿がまったく見られません。鳴き声はちらほら聞こえるのですが。ま、あらかじめわかっていたことですけどね。悔しまぎれにこいつを撮ってやりました。パシャっと。撮られたハトは目をパチクリ。まさに、「ハトが豆鉄砲を食ったような」顔をしてます。
ハト< ええ。。。おいらを撮るの。。。もしかして、おれらの時代がきたのかな?
わたし< んなわけ、ねーだろ
野川を離れて右側に広がる「都立武蔵野公園」へ寄ってみました。
足元に黒いものが飛んできてピタッと止まりました。何かと思ってよく見てみると、ハグロトンボでした。おおー、清流にしか棲まない、なかなか見られないトンボではないですか。「2021年8月22日 パワースポット巡り(853)廣瀬神社」の日記を読んでみてください。途中の用水路ではじめて見て、その美しさに感動したやつです。幸運をもたらしてくれるのかなあ。
その近くにカブトの死骸が転がっていました。ちょっと遅かったか。残念。探せばクワガタもいそう。
さて、野川に戻ります。「なら橋」から川面をのぞいてみて驚きました。
ハグロトンボが2匹並んでいます。
おお、さらに、そこに1匹飛んできました。3匹並んでカッコ良いー。
ほかにもー、
あっちにも、こっちにもいます。すごい、ハグロトンボ王国だ!胴体が鮮やかな金属色と黒いやつがいます。鮮やかなほうがオスで地味なほうがメスだそうです。昆虫界と人間界とは真逆なのが不思議ですね。
「二枚橋」を渡り「都立野川公園」まできました。こっちも眺めが違います。「自然観察園」へ寄ってみました。
いきなり足元にハグロトンボが。
さらに、さらにー、そこら中にいるじゃないですか。
珍しいトンボなのでしょうが、「いるところにはいる」みたいですね。
園内には、池や小川がいくつも流れているので、おそらくこの辺りで繁殖しているかと。
野鳥とは出会えませんでしたが、ハグロトンボとたくさん会えて楽しい時間を過ごすことができました。ひさしぶりに野川に来て大成功でした。
ーそのほかー
出会えたその他の生き物たちです。野川周辺がいかに豊かな環境なのだかわかります。河原でよく見かけるオレンジ色のキタテハ。チョウは被写体が小さい上に、不規則に飛び回るので、意外と撮影できない厄介種だったりします。しかしキタテハは、チョウにしては平気で人前で花に止まり、写真を撮らせてくれます。ボウズで帰らせない有難いやつです。
橋でじいっとうずくまっているカタツムリ。暑さに干上がらないのか心配になります。
脚がほぼ不自由になり、瀕死の状態のハナムグリが転がっていました。余命いくばくもない状態です。もう、そういう時期になったのでしょう。暑い暑いと言われていますが、着実に「季節は移りかわろうとしている」ようです。お疲れさまです。