今日は(3月10日、日曜日)、お昼に高幡不動駅周辺で用事がありました。それを終えた後、午後は時間があったので、前々から巡ってみたかった「都立小山田緑地」に向かいました。「多摩の雑木林」を残していることで有名な公園です。高幡不動で多摩モノレールに乗り、終点・京王多摩センター駅で小田急多摩線に乗換えます。この駅にはサンリオのピューロランドがあるので、さりげなくキティちゃんがいたりします(笑)隣駅の終点・唐木田駅で降りました。
唐木田駅から徒歩数分で入口に着きました「小山田緑地」です。これまで野鳥探しで巡ってきた「小宮公園」「小峰公園」「小金井公園」「浅間山公園」「神代植物公園」「野川公園」ーと同じく「東京都公園協会」管理下にあるようです。この協会、園内の売店、駐車場はおろか水上バス、霊園、葬儀所などの収益事業も手掛けているのだとか。凄まじい利権団体なのでしょう(苦笑)
早速、入口付近の梅にジョウビタキ君がいました。いつもは ♪ヒッヒッヒと鳴きますが、ときどき ♪カッカッカッとも鳴きます。今日は ♪カッカッカッと鳴いていました。お腹の色はニンジンのよう。ニンジンは英語でキャロット・・・カッカッカッと鳴くキャロット・・・今日はおまえのことを「カカロット」と呼ぼう。いわずもがな、鳥山明の漫画「ドラゴン・ボール」の主人公の名前。先日亡くなられたと聞き喪に服す意味です。あまり熱心な読者ではありませんでしたが。
園内は、このような「絶景」がずうっと続いていきます。
そう、多摩の自然を愛するわたしにはクヌギ、コナラが並ぶこのような風景は「絶景」に見えて仕方ないのです。
一帯はコゲラ王国になっていました。あっちで ♪トントントン
こっちで ♪トントン。小さなキツツキらしい、小さな小さな木を叩く ♪トントントンが聞こえてきます。
しかし、一羽だけ、かなり大きめな ♪トントントンが聞こえてきました。見上げると、ヒヨドリぐらいの見たことのない野鳥がいます。どうしても、枝が被る位置にいるのでピントがぶれぶれになってしまいますが、これはアオゲラというやつでは。はじめて撮れました。なかなか会えない野鳥に出会うと胸が高鳴ります。
「トンボ池」。夏、秋にかけてトンボが飛び交っているのでしょう。池とトンボは雑木林をより惹きたてるアクセサリーのようなものなのです。
この季節、ヤゴはどうやって過ごしているのだろう?パッと見ただけでは、その存在を確かめることはできませんでした。小魚はいっぱいいました。これを狙ってカワセミが来てくれれば嬉しいんだけど。
「カートに注意」。ゴルフ場と複雑に入り組んでいるので、このような看板が見られます。「野鳥を追っていたら、カートに轢かれた」なんて交通事故が起ったら前代未聞ですね(笑) それにしても「豊かな自然を象徴する緑地と、自然破壊の代名詞であるゴルフ場が仲良く並んでいる」のだから不思議。わたしの立ち位置は前者ですが、緑地開園の経緯を知りません。なんやかんやあって、ゴルフ場なくして存続できなかった場合もありますので、ここは何も言わないことにします。
ブンブン凄まじい羽音が聞こえてきました。
無数のハチが飛び交っています。
ここだけ見ていると、すっかり春の風景。
収穫はどうだった? 花粉をつけてパンパンになった脚、かわいい姿です。
そろそろ用を足したくなる場所にトイレがあるので、安心して巡れます。ふーっと、ここで一息つきました。
♪ 続いていくよ、雑木林がどこまでも。いったい、どれだけの命を育んでいるのだか。
「山中分園」から「大久保分園」と巡り「梅木窪分園」まで来ました。いよいよ「本園」に足を踏み入れます。その手前に嫌なモノを見てしまいました。「つり橋」・・・(汗)
ひえー!っと、周わりを見ないで真っすぐ小走りで渡ります。高い所、苦手なんで(汗)
早咲きの桜でしょうか。梅ではなさそう。背景の青空と花の桜色との相性がぴったり。
本園に着きました。運動広場で、お父さんと子どもたちが走り回って遊んでいます。正しい休日の家族の姿です。
「みはらし広場」からの眺め。ああー、心が洗われるなあー
左端に、頂上がぴょこんと立っているのは、パワースポット巡り(900)記念で登拝した「大山」。関東総鎮護にあらせられます。遠すぎるけど、あちらに向かって、ぱん!ぱん!っと。
「さあ、帰ろうと」と準備をしていたところ、「東口」付近にこのような表示が。「カワセミがよく見られる」そうです。これはいかなくては!
「溜池」「調整池」周辺をぐるぐる巡ってみました。シジュウカラや他の野鳥の鳴き声はちょくちょく聞こえますが、本命の姿は見られず。ま、仕方がないか。これから帰ることにします。
さすがに同じ時間をかけて、同じ順路で帰るのは億劫、ーというわけで「東口」から出てバスで帰ることにしました。バス停「扇橋」に向かう途中、神社がありました。パワースポットだと「こめかみ辺りにキーンとくる痛み」を感じるものですが、ここからは感じられません。でも、雰囲気が山奥にひっそりと佇む古社といったなかなか良い感じ。
軽く寄ってみる気分で石段を登っていきます。すると、拝殿近くで急にキーンときました。場所的に小山田緑地の守護神のように思えます。「緑地を楽しく探索することができました。ありがとうございました」と頭を下げて、ぱん!ぱん!っと。
パワースポット(961)「白山神社」
白山神社を出ました。目の前に、まるでお見送りしているようにツグミがいました。「また、来るよー」と心の中で手を振ってバス停に向かいました。社交辞令ではなく、本当にまた来たいと思っています。