ちょっと空を見上げるだけで
すこし耳を傾けるだけで気づく
豊かな世界「野鳥の世界」
それに気づいて生きるのと
気づかないで生きるのとでは
まるで豊かさの違う
人生になりそうです
パワースポット巡りをしていると、よく野鳥を見かけます。最初はおまけとして撮っていましたが、思い入れが日増しに強くなっていき、ついにカテゴリーを設けることにしました。
野鳥の生態はど素人、愛機はもうすぐにでも寿命が尽き果てそうなボロボロのデジカメ・・・。そんな低装備なわたくしですが、「かわいい野鳥を見たい」の一心だけで全国を探索していきます。実際の野鳥は、われわれ人間などには、はるかに及ばない過酷な一生をおくっているのですけどね・・・。
まあ、いいじゃないですか。かわいい野鳥を探して見つけることができれば、かわいいものを見たときに溢れる「幸せ脳内物質」に満たされ、幸せな日常をおくれるのですから。
そう、「野鳥」探しは「幸せ」探しに他ならないのです。「毎日が楽しくない、幸せを感じられない」という人には、ぜひオススメします!
昨日は「七生丘陵散策路 東回り」を野鳥探し(幸せ探し)しました。
そのとき気づいたことがありました。百草八幡神社からけっこう急勾配で降りる坂道があって、その先に「野鳥が集まるような自然が残っていそうな」ことにです。
そこで、今日は(10月29日、日曜日)、その先で野鳥探し(幸せ探し)してみることにしました。丘陵の本順路だけでなく、支流も探索する価値があるかどうか?楽しみです。
さあ、途中まで順路は昨日といっしょです。稲城大橋を渡り、馬頭観音様を通り、百草八幡神社へ向かいます。
おや、昨日よりもずっと紅葉がすすんでいるような、気のせいかな。
鉄塔下にきたとき、上空から♪ヒッヒッヒとジョウビタキの鳴き声がしました。昨日は見られなかったところです。あわてて上空を見るとー、
あ、電線にー、
お、民家屋根のアンテナに移ったー、
キッとしたりりしい顔・・・かわいいだけじゃないところが、またかわいい♡
もしかすると、昨日見たやつなのかもしれません。幸先の良いスタートとなりました。
百草八幡神社の前まできました。今日はここからがメインなので、かなりすっ飛ばしてきました。さあ、ここからが本番、下っていきます。どんな世界が広がっているのか楽しみです。
坂の途中から見える風景。右に見えるのが大山阿夫利様、パワースポット巡り(100) (900)で登拝した古社で在らされます。左に見える黄金のタワーは帝京大学です。並んだ姿を見ていたら、こちらも霊験あらたかな信仰施設のように見えてきました。両社に向かって、ぱん!ぱん!っと。
坂の途中に、このような美術館がありました「小島善太郎記念館」。洋画界の重鎮のようです。館内はもしかすると、ご本人の魂が留まったパワースポットかもしれません。近いうちに、確かめに行こうと思います。
この通り、柿がたくさん実をつけていました。けっこう高い位置に成っているので野鳥の姿が確認しずらい。でも、わずかながら、♪ツィー♪ツィーとメジロの鳴き声が聞こえてきます。
突然、強力なパワースポットがお目見えしました。けっこうキツメの「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」が放たれています。「武相九番百草観音礼所」ーと記されているので観音霊場の九番札所にあたると思われます。じゃあ、一番から八番までどこにあるのか気になりますな。
こちらのお地蔵さんから強くきています。キツメな氣を駆使して地域を護られておられるようです。
裏では、盛んにチョウたちが舞っていました。なかなか、チョウは簡単に撮らせてくれません。何枚も撮り直しながら、ようやく撮れた一枚。それでも、ちょっとピンボケ。
パワースポット(940)「武相九番百草観音礼所」
この坂道は「百草園通り」というそうです。百草観音からちょっと先でT字路にぶつかりました。とりあえず、左の道を選びます。
バス停「南百草」付近にくると、野鳥の鳴き声よりもコオロギの鳴き声のほうが大きくなりました。草むらに隠れて姿は見られず。ま、見なくてもいいんですけどね。
カラスが地面に降りて、何かを盛んに突っついていました。飛び去った後、残されていたのは何かの虫の羽。おそらくカマキリの羽でしょう。あんな生き物を食べなきゃいけないなんて、鳥に生まれなくてよかったと思う瞬間です。
日当たりが良く、開けた土地にたっている柿。♪ツィー♪ツィーとメジロの鳴き声が聞こえてきます。残念ながら姿は写せず・・・
ん。。。これってサクラ???。。。この時期に???
♪チェチェチェチェ
盛んにホオジロっぽい鳴き声が聞こえてきました。「倉沢川緑地」だそうです。ずうっと残しておきたい多摩のふるさとの原風景、雑木林です。
足を踏み入れるのは、木々がもう少し枯れてからにします。まだどこかに、ケムたん(毛虫)イモたん(芋虫)が潜んでいそうなので・・・
♪トントントン
♪ギー
木を叩くトントントンか、鳴き声のギーが聞こえたら、そこにはコゲラがいるという合図。今回は前者でした。首を高速で振るので、なかなかピントを合わせることができず・・・
T字路まで戻りました。今度は反対側、右の坂を上がっていきます。
けっこう高いところまできました。反対側の眺め。左上に見える建物が、昨日最後にモズを見た、あしなが育英会の施設です。こういう位置にいます。
ー野鳥探しを趣味とする人間に対してー
今日はここで最後にしようと公園に寄ってみました。残念ながら野鳥の姿は見られず。帰ろうとして、ふと案内板に目をやるとー、
ハッとさせられる文章が書かれているではありませんか。「つぐみは秋の終わりごろからこのあたりの雑木林に住みついて冬を過ごした。昭和42年(1967)頃まではつぐみの楽園といってもよかった」と・・・。
なんでしょうか、この書き方は。文章を止めることにより、この後に続いたであろう、「わたしたちの本当に訴えたかった思いを察してくれ」とでも言いたいようじゃないですか。わざわざ具体的な年を書くことによって、その年に何かが行われたことを、否が応でも意識させてきます。すぐに多摩ニュータウン開発が始まった年だとピンときます。
ここには、「つぐみが住みつく豊かな環境があった」「それを開発で失なってしまいました」「つぐみさん、ごめんなさい」と、わたしには後悔の念が読み取れるのですが、いかがでしょうか。
かわいい野鳥の姿を見られただけでなく、最後、野鳥探しを趣味とする者に、いろいろ考えさせる場所にも遭遇できました。
七生丘陵は「本順路だけでなく、支流地域も探索する価値がある」ことがわかる一日となりました。