安土桃山時代に、千利休が「わびさび」という新しい価値観を作り、つづいて江戸時代に、小堀遠州が「きれいさび」という新しい価値観を作りました。引きつづいて、現代のわたくし、こうやまあきらが「~さび」の集大成とすべく、「かわいいさび」という新しい価値観を作りたいと思います。
くたニャンみたいな姿は誰がどう見ても、かわいいと思えるものですが、ぐい呑みのような姿を単純に「かわいい」とは思えないでしょう。ゴテゴテしていてアクが強いながらも、ふっくらした形と表情に「かわいい」を見いだすには、深い洞察力と感性が必要とされるからです。
これに経年変化が加われば、かわいくてさびれた風情、「かわいいさび」が完成した形で現われてきます。これが新しい価値観としてみんなの心に定着すれば、この世はもっともっと楽しくて豊かなものになるのではないでしょうか。
きっとそうなる、とぼくは信じています。そのために、このブログをますます充実させていきたいと考えております。
いつも日本酒で使っているぐい呑みに、お出かけ用の巾着袋を用意してやりました。京都・茶わん坂にある和雑貨「一布や」で買った巾着袋です。茶道具を入れる仕覆という袋もありますが、敷居が高そうだし、紐でぐるぐる結んだり大変そう。そんなに本格的でなくても、ふっくらかわいいこちらで十分でしょう。
もともと、くたニャンのお出かけ用に買ったものでした。でも、青い色味がこのぐい呑みにぴったりなので、こっち用にした次第です。これで心置きなく、持ち運ぶことができます。
旅行先、出張先でも、愛用のぐい呑みを使えるなんて、幸せなひと時を過ごせそうではありませんか。