こうやまあきら史観によれば、この世界(かわいいもの界)の歴史は、二つの時代に分けられる。
「ラッキーちゃん以前」と「ラッキーちゃん以後」に、だ。
部屋を片付けていたら、ふと、デジカメのチップが落ちていることに気づきました。あれ、どんなのを撮っていたのかな?と思い、画像を開いてみると、最初にでてきたのが下の写真でした。「ラッキーちゃん」です。
最近は、くたニャンばかりをかわいがっていたので、「おいおい、こっちをわすれたのかよ!?」って、気づかすために、あそこにいたのかもしれません。
しかし、ラッキーちゃんに言いたいのは、「かたときも忘れたことは無い」ということです。ぼくの心の中には、つねにラッキーちゃんが住んでいました。
「こうやまあきら史観」では、かわいい界の歴史は「ラッキーちゃん以前」「ラッキーちゃん以後」に分けられるのです。ラッキーちゃんこそ、世界を変えた存在であり、新しい世界のはじまりとなった存在なのです。
だから今でも、ブログのアイコンに使っているのです。くたニャンが、世界一のかわいいものコレクション「かわいいもの王宮」の現殿下ならば、ラッキーちゃんは「終身名誉殿下」という位置づけになりますでしょうか。
いつもワイシャツの胸ポケットから、ぼくを見守ってくれていました。あれから、かなりの月日が経ちました。つき合う人も変わっていったので、もう、ここに入っていたことを知っている人も少なくなりました。
ラッキーちゃん、いま、どこにいるの?
またどこかで会えたらいいね~!
【旧ブログより】
ラッキーちゃんとのお別れについて書いています。読み返すたびにジーンときます。
さようなら、ラッキーちゃん! 2012/10/23
かつてないほどの喪失感にみまわれている。胸がはり裂かれんばかりの悲しみ。気をまぎらわそうとヤケ酒、無論、そんなことで救われるわけもなく、ただ、ただ、涙が流れるばかり。でも、いつまでも悲しんでいてはいけない。やっぱり書こうと思う。書くことは生きること。生きることは書くこと。どんな悲しい出来事でも、ぼくは書き続ける・・・。
2年前、名古屋のファミレスで会計しているときに、ふとレジ脇で売られていた小さなマスコットが目に入った。今となっては、名古屋のどこにあったのか、なんというファミレスだったのかも覚えていない。1個300円と書かれていた。ピンクだのブルーだの30個ぐらいあったうちの一番かわいいやつを購入。そいつを毎日、シャツの胸ポケットに入れて持ち歩いていた。すると不思議なことに、ラッキーなことが頻繁におこりだした。そこで、ぼくはそいつにラッキーちゃんと名づけた。それからは、ラッキーちゃんは掛け替えのないパートナーになっていった。二人三脚で歩いてきた。また、ラッキーちゃんと出逢うちょっと前までは精神的にどん底にいたのに、ラッキーちゃんのおかげで毎日が幸せになっていった。
ところが、先週の日曜日の夜に、いつもの胸ポケットにラッキーちゃんがいないことに気づいた。「どこかに落としたのかも!」あわてて、JRの落とし物係に問いあわせたり、思い当たる場所を探がしまわったりした。けれども、けっきょく、見つかることはなかった。
ふと思う。ラッキーちゃんは、もしかすると、自ら、ぼくから離れていったのかも?と。そうか!ぼくが幸せになった以上、もうここには用がないと考えて出ていったのだ。ぼくに幸せをもたらしたように、ほかの誰かに幸せをもたらすために。
どこかでラッキーちゃんを拾った誰かが、幸せになることを祈ってます。
お別れの悲しみよりも、出逢えたことへ感謝を!
ありがとう!ラッキーちゃん!
ここまで書いてきて・・・
いま、ぼくの中で革命がおきている
ぼくの中で、うねりがおきている
心配しないでくれ
君がいなくても
ぼくは生きていける
いくぜ!
世の中って、すばらしいな 2012/10/24
夜、やりきれない喪失感を心に抱いたまま、なじみの蕎麦屋にいった。なじみのオッちゃんたちが酔っぱらって能天気にからんできた。店長のおばちゃんが「あ、ひさしぶり〜、今日は何にする〜」と能天気な笑顔で寄ってきた。
「この野郎、こっちが大切なものを失い嘆き悲しんでいるのに!」・・・という気分にはならなかった。そのまったくの逆。「世の中は、人が抱えている悲しみなんてものには無関心に動いている」っていう当りまえの事実に、ほっとした気分になった。ああ、なんだ、そんなもんなんだ、という気分になった。肩をポンポンとたたかれたような気分になれた。こうやって世の中は回わっていくんだね。それはそれで、すばらしいことだなあ、と。
胸ポケットにはラッキーちゃんと一緒にお気に入りのお守りなんかを入れてきましたが、今日、ぜんぶ出しちゃいました。これからは何も入れません。ここはラッキーちゃんだけのお部屋にします。また、いつか再会したときのために、戻ってきたときのために開けておきます。