天才詩人こうやまあきらのブログ!

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わたしとスーの二人だけの物語 前編 「楽しかった日々」  【旧ブログより】

  

♪ この美しい日本列島に

 クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい

 さあ、手をとりあって

 夢の社会を作ろうよ

 おお、われらが国虫会

 栄光の国虫会

 大日本国虫会 ♪


2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを国虫にしようという高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、必ずやフリーメーソンを超える秘密結社に発展させたいと考えております。どうか、ご期待のほどよろしくお願い申し上げます。

国虫会 総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)飼育部長 こうやまあきら

 

 国虫会結成期に、スマトラオオヒラタクワガタの「スー」がいました。国虫会の本質は、「わたしとスーの二人だけの物語」だと思えて仕方ありません。半年間の短いつきあいでしたが、人生で大切なことを教えてくれたやつでした。また、すべて他のどのクワガタよりも愛嬌があるやつでした。スーの死後、何匹ものクワガタを見てきましたが、あいつを超えるやつを見たことがありません。おそらく、これからも見ることはないのでしょう。今でも、ぼくの心にはポッカリ穴が開いたままです。

 国虫会の永久欠番・・・

 わたしの唯一の人生の師匠・・・

 スー・・・

 スーを永遠に語り継ぐために旧ブログから貼り付けました。まずは元気だったころの前編です。


「死を待つ人々の家」 
 2013/09/11

 みなさん、インドの「死を待つ人々の家」をご存じでしょうか。道ばたで劣悪な生活をおくっている、誰にも顧みられずに死んでゆく余命いくばくもない人のために、最後ぐらいは心の安らぎと、人間としての尊厳をもって一生を終えてもらおうと、マザー・テレサが作った施設です。

 なんでこんなことを書いたのかと言うと、先週、スーパーで売れ残っていたオオクワガタを引き取った話を書きましたが、じつは、あそこにはそれ以外にも売れ残ったクワガタがいました。スマトラ産のスマトラオオヒラタクワガタです。聞くところによると、これから何年間も生きる国産のオオクワガタに比べ、このクワガタの寿命はこの秋までらしいのです。ということは、この時期となっては、もう余命いくばくもないと言ったところでしょう。

 思えば、このクワガタも不憫なものです。人間の商売という身勝手な理由で、スマトラから、はるか遠い日本まで連れてこられ、窮屈なケースの中で、粗末な寝床に、粗末な食事を与えられているのですから。しかも、おそらくですが、このまま売れ残れば処分されてしまうのでしょうから。その劣悪な生活環境を見て、せめて最後ぐらいは、ふかふかのベットに寝かせて、おいしい食事を与えて、心の安らぎと密林の王者らしい尊厳をもって一生を終えてもらいたいと思いました。

 なので、あのときいっしょにこのクワガタも引き取ってきたのです。わが家版の「死を待つ人々の家」をはじめたのです。今のところ元気に動いていますが、後どれぐらい持つのでしょうか。「ああ、人間って、あたたかいんだなあ」と、幸せな気持ちで最後を迎えてくれたらいいんですけど。そして何回か生まれ変わったら、今度はどこかで人間同士として再会したいですね。 

 

スマトラオオヒラタのその後  2013/10/05

 あれ、おかしいな・・・?


 スーパーで売れ残っていたスマトラオオヒラタ、寿命がもうすぐ終わると聞いたので、最後の時ぐらいは、おいしい食事と、ふかふかのベットで迎えてほしいと思って、引き取ってやったのに、いっこうに死ぬ気配がないのです。情報を間違えていたのかな?

 最近、ますます元気になってきて、カップに入った食事のゼリーがなくなろうものなら、もう大暴れ。「はら減ったー!」「めし、まだー!?」とばかりに、空になったカップをブン投げたり、登り木を激しく揺さぶったり、足をバタバタさせたり、行儀の悪さが目にあまるのです。

 こいつ、ぼくのことを、「食事を運んでくれる召使い」ぐらいに思っているのではないでしょうか。


ぼく> いつか、おまえに「お手」を仕込んでやる(苦笑)

 

名前は「スー」  2013/11/09

 もし、わたしが内閣総理大臣になったあかつきには、「自衛隊をスマトラ島に侵攻させて占領し、日本国領とする」だろう。

 これには国の内外から、かなり非難をあびることになるだろう。

 しかも、その理由が、「わが家のスマトラオオヒラタクワガタに日本国籍を与えるため」だということがバレたら、ほんとすざまじい非難をあびるんだろうな。

 
ぼく> これから、こいつを、スマトラから来たオオヒラタクワガタなんで「スー」と呼ぶことにします

スー>よう、よろしくな!(番長清原の口調で)

 

冬虫夏草(?)  2013/11/29

 出張から帰って、ひさしぶりにスーの飼育ケースをのぞいてみたら
 ・・・ん?なにこれ?
スーが冬虫夏草になっちまったあああ!!!
 ・・・あれ?よく見たら、マット材から生えてきたふつうのキノコでした。あー、びっくりしたあ〜

 
スー> どこみとんねんっ!わいは、ここでメシくっとるがなっ!(番長清原口調で)

 

師匠のピンバッジ  2013/12/08

 今年の9月に、ぼくはスーパーで一匹の売れ残ったクワガタを買いました。そいつを「スー」と名付けました。はじめは、「売れ残りのかわいそうな虫を引き取ってやった」ぐらいの気持ちで見ていました。ところがです。見ているうちに、次第に、その、他のクワガタを見ると連もうとせずに攻撃を仕掛ける「孤高の精神性」や、こともあろうかエサをやろうとする主人のぼくに対して威嚇してくるという「権力に媚びない高いプライド」や、あるいは安物のゼリーと高価なゼリーを瞬時にして判別し、高価な方しか食べない「違いがわかる研ぎすまされた感性」などを見せつけられるにつれて、「もしや、このクワガタこそ、ぼくの男の理想像を具現化している地球上で唯一の存在なのでは」と考えるようになりました。それ以来、ぼくは心の中で、このクワガタを「生涯唯一の人生の師匠」だと決め、できるだけ男として近づきたいと考えるようになりました。

 そのためにも、いつも心を奮い立たせるために、なにか師匠をモチーフにしたモノを身につけたいと、ずうっと考えておりました。

 そんなこんなで、本日のことです。

 新宿駅西口を出たところに、よく物産展やイベントをやっているスペースがあるのですが、そこで鞄やネクタイを扱った紳士用品のお店が出店していました。店の軒に吊されているどの鞄もネクタイもオジサン向けのダサい激安品ばかりで素通りしようと思ったのですが、何かひっかかる感覚もあり、少しばかり寄ってみることにしました。
置いてあるのは、やはり、どれもこれも趣味にあわないモノばかりだったので、帰ろうとしたのですが、最後に寄ったレジ脇にあるネクタイピンやカフスなど小物が売られているコーナーで、あるモノに目がくぎづけになりました。なんと、そこにあったのは、探していた師匠をモチーフにしたピンバッジだったのです。まさか、偶然寄ってみた店で見つかるとは・・・。

 何かひっかかったのも、おそらく、ぼくの第六感が働いたからなのでしょう。あるいは、このバッジがぼくを呼び止めたのかもしれません。これをスーツにつけて、偉大な師匠に近づけるよう努力していきたいと思います。さあ、明日からやるぞー!

 
スー>それ、わしとちゃうでえー!
   それ、ノコギリやでっー!
    よく、見てーなっ(汗)(番長清原口調で)

 
 まー、まー、こまかいことは気にしない、気にしない(苦笑)

 

クワガタは霊長類である  2014/01/21

 クワガタをしばらく飼育したことがある方なら、わかってもらえると思います。クワガタを見ていると、どうしても別の種族とは思えないんですよね。たぶん、類人猿が進化する過程で、ヒトとクワガタに分かれたんだと思います。


スー> おまえ、あたまダイジョウブか・・・汗?(番長清原口調で)

 

番虫  2014/01/30

 スーの一日は「寝ているか」「食べているか」「怒っているか」のうちのどれか。土から出ていて、食事をしていなければ、「今は怒っている」と考えて差し支えありません。

 下の写真を見てください。木が横たわっているでしょう。この木はもともと、ぼくが登木として立てやったものでした。ある夜、突然、スーのやつが木に対して怒りだして、倒してしまったのです。また別の夜に、ゼリーになぜか怒りだして、大顎を突っこんでブチまけてしまいました。まったくをもって意味がわかりません。

 ・・・まあ、これだけ凶暴なやつですが、家の中にいれば、ちょっと安心かもしれません。泥棒が入ってきたときには、ぜひ番犬ならぬ「番虫」として活躍してもらいましょう。

 
スー>きけん!猛虫注意!やでえ(番長清原口調で)

 

 

クワガタ語  2014/02/23

 最近、ふと思うことがあります。クワガタって、ほんとうは人間の言葉をわかっているんじゃないか、と。ほんとうはわかっているのに、プライドが高いので、わからないふりをしているのではないか、と。

 といいますのも、子供のころに聞いたフランス人の話しを思い出したからです。フランス人は、ほんとうは英語をわかっているのに、英語で話しかけてもわからないふりをしているんだ。プライドが高いので、フランス語で話しかけないと、答えてくれないんだよ、と聞いたのです。クワガタはプライドの高い民族です。しょうがないなあ、じゃあ、ぼくもスーのやつにクワガタ語で話しかけてみようかな。


 今日、スーのために新しいお家を買ってやりました。自然界では木のウロの中で暮らすクワガタ用に市販されている、穴の開けられた登り木です。きっと、故郷のスマトラ島のお家を思い出して喜んでくれることでしょう。


ぼく > クワクワ、カブブ(クワガタ語で、はい、新しいお家だよ)
スー > クワブ!クワブヒ!(おう!ありがとさん!=番長清原口調で)

 

スーの命の火が・・・  2014/03/03

 スーが突然うずくまって、その場所から動かなくなった。どうやら、そのときが近づいているのだろう。命の火が消えようとしているのだろう。なのに、もう直に消えようとしている命なのに、最後の最後まで、ぼくに噛みつこうとしてくる・・・。

 ふっふっふ、最後の最後まで、「かぶいて」やがる、「男を通そう」としていやがる・・・

 さすがだぜ、「二十四時間全方位戦闘態勢継続虫」・・・
 おれの生涯唯一の師匠・・・
 スー・・・

 

がんばれー!!

 
スー> 楽しかったでえ〜(番長清原口調で)

 

 クワガタは愛嬌  2014/03/13

 今日は帰宅を急いだ。雨風が強まって電車が止まる可能性があったから、ではない。残りわずかばかりになったスーとの団欒の時間を大切にしたいからだ。先週、ここで書いたように、スーのやつ、もう手足が動かせず一つの場所にうずくまったままの状態が続いている。かろうじて触覚が動いていることで生きているのがわかる程度なのだ(「まさに、虫の息だね」とか言わないように)。

 しかし、ぼくには「クワガタを日本の国虫にする」という崇高な使命がある。ここで悲しんでいる訳にはいかない。ここで立ち止まっている訳にはいかない。すぐに次のクワガタを仕入れなければならない。ブログを書き続けるために・・・。

 スーが死神と戦っている中、不謹慎だと思いつつも、次のクワガタを探すためにカブト・クワガタ専門店に足を運んでみた。そこにいたのは、スーパーで(しかも売れ残りとして)売られていたスーとは違い、どいつもこいつも「血統書つき」のブランド・クワガタばかり(これ、ほんとの話し。専門店では、クワガタは血統書つきで売買されているようです。びっくり)。体の大きさが倍ぐらい違くて、お値段のほうにいたっては何倍も違うようなのだ。ひえーっ。

 ・・・でもねえ、店内をくまなく見て回ったけれど、正直言って、スー以上に魅力があるやつはいなかった。いずれも、「体は大きい」し「戦ったら強い」だろうし、「血統書つきのブランド」だし・・・。でもねえ、「愛嬌」で負けるんですよ。「愛嬌」で。やっぱり、クワガタは「愛嬌」ですよ。スーより「愛嬌」があるクワガタなんて、そうはいないんですよねえ。

  しっかりしろよ、「おまえの代わりなんていないんだよ」と霧吹きで水をかけてやりました。


スー> あ〜りが〜とさ〜ん(あほの坂田口調で)

 

リストラのクワガタ(!?)  2014/03/16

 ペット昆虫の専門店に行ったら、
「スマトラのクワガタ・コーナー」を
「リストラのクワガタ・コーナー」と読み違えてしまって、身につまされた(苦笑)

 
スー> うわ〜ん、かわいそ〜じゃあ(涙)
    助けて(買って)やらんかい〜

 

痛風!?  2014/04/03

  うずくまったまま動かなくなったスーが、最近またガサゴソと動きはじめた。うわー、復活!すごいぞ、スー!って喜んでいたら、今日また、じいっとうずくまったままになった。よく見ると、足をブルブルふるわせていて、痛みに耐えているようだ。


・・・ま、まさか・・・スー、おまえまさか・・・


痛風だったのか!?


ぼく<飼い主様が、切りつめて、切りつめて、極めて粗末な食生活にあまんじているというのに、なに贅沢病にかかってんだよ!今日から、高カロリーゼリーはやめて、野菜中心の正しい食生活にするぞ!

 

スー>べらんめえ、野菜を食ってホームランが打てるなら、羊はホームラン王だ(故日ハム監督大沢親分口調で) 

 

まずは食生活の改善から  2014/04/05

 まずは食生活の改善から。カロリーを抑えて、栄養バランスのとれたゼリーに替えてみました。

 
スー> あ゛あ゛〜、まず〜〜い!もう、一個~!(青汁の八名信夫口調で)

 

クワガタ・ゼリー  2014/04/26

 このあいだ夜中にお腹がすいてすいて大変でした。こういう日に限って、冷蔵庫に何にもなくて七転八倒してしまいました。そんなとき、ふと目に入ったのがスーのために買ったクワガタ専用のゼリー。

 あー、うまそー!と、もうほとんど無意識に手が伸びてしまいました・・・・が、いかん!いかん!と我に返り、なんとかニンゲンの尊厳とプライドを守りぬきました。ふー、あぶなかったあー。

 それにしても業者さんがだしているクワガタ・ゼリーはすごいことになっております。栄養をつけさせるために、どんどんエスカレートしております。かなり人工的で、かえって体によくないんじゃないかと思えるほどです。グルタミン酸、グルコース、フルクトース、フェニルアラニン、アルギニン 、イソロイシン〜。これから、どこまでいくのでしょうか。

 でも、お店の方に伺ったところ、いろいろ試してみたら、一番食いつきがよかったのは「天然のバナナ」だったそうです。本当に体にいい食べ物は、案外、クワガタ自身が一番よくわかっているのかもしれませんね。


スー> ニンゲン、やめますかあ〜(笑)

 

親の婚活  2014/04/28

スーのお嫁さん、
ぐーたらな嫁ばい!
毎日、くっちゃねくっちゃね、してるばい!


 スーに嫁いできたメスを、環境に慣れさせようと別宅に住まわせてみたのですが、なんと、その日から、もぐったまま一度も顔を見せていないのです。深夜に出てきてゼリーを食べては、またすぐにもぐって一日中グーグー寝ているようなのです。しかも、こんなにお行儀の悪い食べ方をしているんです(下の写真=ゼリーを喰い散らかしているのが、わかるでしょう)。ネットの画像を見て、ただ「かわいい」という見た目だけで選んだのが失敗だったようです。やっぱり大切なのは中味。それには、育ってきた環境なんかを調べるのが一番いいですよねえ・・・。
 ニュースによると、「親の婚活合コン」がはやっているのだとか。相手の親と合コンして、育ってきた環境を調べて、自分の息子にふさわしい相手かどうかを見定めるんだそうです。では、ぼくもスーのふさわしいお嫁さんを探すために「親の婚活合コン」に出てみようかな。

 

 スー>深田恭子似をお願いするでえ~(番長清原口調で)

 

 

《後編へつづく》