天才詩人こうやまあきらのブログ!

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わたしとスーの二人だけの物語 後編 「悲しみのお別れと一つ上のステージでの再会」  【旧ブログより】

  

♪ この美しい日本列島に

 クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい

 さあ、手をとりあって

 夢の社会を作ろうよ

 おお、われらが国虫会

 栄光の国虫会

 大日本国虫会 ♪


2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを国虫にしようという高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、必ずやフリーメーソンを超える秘密結社に発展させたいと考えております。どうか、ご期待のほどよろしくお願い申し上げます。

国虫会 総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)飼育部長 こうやまあきら

 

 国虫会結成期に、スマトラオオヒラタクワガタの「スー」がいました。国虫会の本質は、「わたしとスーの二人だけの物語」だと思えて仕方ありません。半年間の短いつきあいでしたが、人生で大切なことを教えてくれたやつでした。また、すべて他のどのクワガタよりも愛嬌があるやつでした。スーの死後、何匹ものクワガタを見てきましたが、あいつを超えるやつを見たことがありません。おそらく、これからも見ることはないのでしょう。今でも、ぼくの心にはポッカリ穴が開いたままです。

 国虫会の永久欠番・・・

 わたしの唯一の人生の師匠・・・

 スー・・・

 スーを永遠に語り継ぐために旧ブログから貼り付けました。悲しみのお別れと、一つ上のステージでの再会と・・・後編です。

 

 

さようなら!スー  2014/05/15

 今朝、起きてから、ふとスーのいるケースをのぞいてみたら、仰向けにひっくり返っていました。ええー!???っと思わず絶句。だって昨日の晩まで、こんなふうに威嚇してきたのですから。こんな元気だったのに、寝ているあいだにいったい何があったというのでしょうか?

 
 とりあえず、元に戻してみたものの、そうとう弱っており、もはや時間の問題といった感がありました。しかし、そろそろ会社に行かなければなりません。おそらく帰ってきたころには、もう生き絶えているでしょう。これが最後のお別れになるのかもしれない、と覚悟を決めました。

 

ぼく>(涙をこらえながら)いってきまーす

スー>(最後の力をふりしぼりながら)いってらっしゃーい

 
 そして今日は定時に会社を出て家に帰りました。もう覚悟を決めていましたから、期待することはありませんでした。スーのいるケースをのぞいてみると・・・

 ぷっ、さすが食いしん坊、大好物のバナナの破片をしっかり抱きしめて大往生していました。最後の最後まで食べ物を離さなかったんだなあ、と笑ってしまいました。

 
 すると、そのときです。何かがわずかに動いているように見えました。まさかと思って、手にとってみると、見てください!右の触角がまるでバイバイしているかのように左右に振られているのです。ゆっくりゆっくりと・・・。

 ここで涙線が決壊。嗚呼、まさか、最後ぼくにお別れの挨拶するために、昏睡状態になりながらも、振っているのか!

 

スー>ばいなら(斎藤清六口調で)

 
 そして、仰向けにしてやると、見てください!今度は右手を、ぼくに向かってグググーっと突き出してきたのです!まるで、最後のお礼の握手をしようとしているかのように・・・。

 嗚呼、やっぱり、おまえは何かちがうよ!おまえみたいなクワガタは何処にもいないよ!もう涙がとめどなくあふれ出てきて仕方ありませんでした。

 

スー>おーきにやでえー(番長清原口調で)

 


ありがとう、スー!

 さようなら、スー!

 

・・・しかし、これで「スーの物語」が終わったわけではないのです。これからもう一働きしてもらうのです。これから一つ上のステージで、「新たなスーの物語」がはじまるのです・・・ふっふっふ、そのために「スー御神体計画」があるのですよ。
準備に一ヶ月以上かかりますので、楽しみにしておいてください。

 

 御神体「スー大明神」 2014/11/27

 乗り鉄、撮り鉄、音鉄、鉄道マニアに分野があるように、クワガタ・マニアにも「キャッチャー(採集家)」「ブリーダー(飼育家)」、「コレクター(標本家)」と分野があるようです。みなさん、どれか一つに専念していたり、二つ三つをまたにかけていたり、それぞれのやり方で楽しんでいるようです。

 じゃあ、「こうやまさんはどこに属しているんですか?」ってきかれると、じつは、ちょっと困ってしまうのです。夏の採集シーズン、山には毛虫がいるので「キャッチャー(採集家)」は無理ですし(情けない理由ですけど)、卵を産ませて繁殖させるのは、面倒くさいと思ってしまうので「ブリーダー(飼育家)」にはなれないですし、本質的に「コレクター(標本家)」ではないですし・・・。どこも、ちょっと違うなあと思ってしまうのです。

 そこで、「じゃあ、あうものがないのなら、自分で作ってしまえ!」と考えて、新たな分野を作ってみました。それは、「プリースト(祭祀家)」です。

 ぼくは、子どもの頃、誰に教わることもなく、「命ある者は死後、神様となって、ぼくたちを見守ってくれる」と信じていました。それは大人になった今でも変わりはありません。つまり、このプリースト(祭祀家)とは、「かわいがってきたクワガタを、死後、御神体として祭る」のを楽しむ新分野なのです。

 いずれは、御神体を集めて、おそらく日本初の「クワガタ神社」を建ててみたいですね(笑)

 
 ・・・と言う訳で、つい先日に、御神体の第1号を作ってみました。はい、「スー大明神」です!

  

 東急ハンズで購入したクリシタル・レジンをシリコンの型に流し込んで作りました。思いのほか難しく、気泡・剥離だらけになってしまいました・・・。まあ、売物ではなく個人で楽しむものなのですから、こんなものでいいでしょう。神社でよく見かける白い紙のビラビラしたやつもつけたかったのですが、それはもっと腕を上げてからのお楽しみにしておきます。

 これからは、国虫会の御神体として、会の行く末を見守っていただきたいと思います。スー様、これから、どうぞよろしくお願い申しあげます。ぱん!ぱん!っと。 

 

<シンジルモノハ、スクワレル~♪

 

 

 

《二代目スーにつづく》