最近、「奈良」に旅していません。そろそろ禁断症状がでてくるかも(苦笑)
わたしのパワースポット巡り600ヶ所超で、最も思い出深い・・・奈良。
これまで縁の無い土地だったけど、ここで死ねたら本望だと思った・・・奈良。
わたしの人生に最も影響を与えたと言っても過言ではない心のふるさと・・・奈良。
奈良について書いた日記を、閉鎖中の旧ブログから引っ張ってきました。
もう一つの建国の地 2014/02/10
雪が吹雪いても、みぞれが降っても愛おしい奈良に行って参りました!
「京都」では外国人観光客をかなり見かけたのですが、奈良に来たらさっぱりその姿が見られませんでした。こっちがオリジナル・ジャパンなのに。こっちがリアル・ジャパニーズ・スピリットなんですけどねえ。外国人のみなさんも、クール・ジャパンとかいって日本文化にだいぶ詳しくなってきたみたいですけど、京都に留まっているようでは、まだまだ。だからぼくは、外国人をちっとも恐いとは思わないのです。これが、「箸墓古墳」に行ったり、「三輪山」に登りはじめたりしたら恐いと思うんですけどねえ~。ところで、明日は何の日だか知ってますか?そう、明日は神武天皇が日本国を建てた記念の日なのです。だから、みなさん会社を休めるんですよ。その場所となった「橿原神宮」に、昨年行ってきたことは12月28日のブログに書きました。ところがです。奈良には、「神武天皇が国を建てたのは、そこじゃない、こっちですよ」と異説をとなえる別の神社があるのだとか。いやー、びっくり。なので、明日は「建国記念の日」に「建国の地」を訪ねるパワースポット巡りについて書こうと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
建国の地をめぐる掖上駅一帯 2014/02/11
前回は、(大神神社から見える)葛城山・金剛山の麓を通る葛城古道を5時間以上かけて歩きました。今回は、さらにその先へ行ってみようと思いました。いろいろ調べていると、前回降りた御所駅の二つ先にある「掖上駅」に、驚くようなことを謳っている神社を見つけました。前回、かの神武天皇が即位して大和の建国の地となった橿原神宮へ行きましたが、なんと、もう一カ所、「われこそは建国の地」を名乗っている神社があったのです。しかも、その神社、そのものズバリ「神武天皇社」を名乗っているのです。これは、けっして看過できない問題でしょう。さっそく、その神武天皇社へ行ってみることにしました。
奈良駅からことこと約40分、JR和歌山線に乗って掖上駅で降りました。周囲に何も見当たりません。道を聞こうにも駅員がいない無人駅ですし、誰も歩いていないし、ふつう駅前には簡単な観光案内の看板が立てられていたりするものですが、そういったものすらないのです。こんなところに、そんな大層なものがあるのか?と心配しながら、見づらいスマホの地図を頼りに歩いていきました。
15分ほどすると、かなり細まった民家の間を抜けたところに、神社が見えてきました。
ここが「神武天皇社」のようです。境内はそんなに広くない、でも、拝殿やその後ろにある本殿から「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」がきます。そのキーンの種類が「神武天皇のイメージ通り、威厳のあるキーン」なので思わず背筋がしゃんと伸びました。おお恐わっ、ぱんぱん!っと。
パワースポット巡り(167)「神武天皇社」
さらに、境内の後にある山に階段が見えました。その先に何やら赤い建物が見えます。なんか神社っぽいので、登ってみることに。
いったん神武天皇社を出て、階段を登っていくと、やはりあったのは神社でした。思いのほか強力で、「キーンどころではなくキンキン」と響いてきます。「お力添えをよろしくお願いします」と頭を下げてから、ぱんぱん!っとしました。
狛犬の顔が、風雪で削られてか「パグ」顔になっていました。かわいいなあ〜。かわいいパグ君にも、ぱんぱん!っと。
燕神社から神武天皇社にもどる途中、その横にある建物の周辺からもきました。
パワースポット(169)「水平社博物館」
ーところで、ここは何を根拠に建国の地だと言うのでしょうか?神武天皇が即位した「橿原の宮」は、「日本書紀」では、畝傍山の「東南の橿原」にあったと書かれています。その話に基づいて、明治の時代に建てられたのが橿原神宮です。ところが、そうではなくて「西南の柏原」にあったのではないかという、もう一つの説があるのだそうです。かの本居宣長先生もその説を支持していたんだとか。そして、その「西南の柏原」とは、この地であり、ここにあるわが社こそが本当の「橿原の宮」ではないのか?という説が根拠になっているそうです。・・・うーん、どっちなんでしょう?なにせ大昔のことですからね。パワースポットからの視点でいえば、橿原神宮は広範囲で強力なパワーがきましたが、こちらも隣の水平社博物館や燕神社を含めた一帯を境内とすると、同じぐらいのパワースポットになります。もうこれは、「邪馬台国が九州にあったのか?近畿にあったのか?」と同じレベルぐらいの歴史浪漫なのではないでしょうか。
ーさらに、
神武天皇は即位された後、近くの山に登って自分の国を見渡して(国見)、「狭いけれど、豊かな山が連なった、すばらしい国を得た」と言われたそうです。この国見の行われた山「国見山」が近くにあるというのも、ここが建国の地であるという理由になっているんだそうです。その国見山の麓に神社があるらしいので行ってみることにしました。
駅の反対側に回って歩いていきます。すると途中、掖上郵便局からT字路を左にちょっと曲がった直線道路沿いの田んぼできました。こんなところがパワースポットのようです。
パワースポット(170)「掖上郵便局近くの田んぼ」
さらに、このお寺の近くを通ると、かなり強くきました。でも、門が堅く閉ざされていて入れず。
パワースポット(171)「阿弥陀寺」
そして、さらにまっすぐ進んでいくと、国見山の入口に鳥居が見えてきました。もうちょいだ。
さあ、着きました、国見神社です。ここはすごい!キーンとくるのでパワースポットに間違いはないのですが、それよりも古さびた雰囲気がすごくて、心引かれます。
鳥居に、灯籠に、階段に、この苔むす感じがすばらしいです。こういう神社に出会うと、もうパワーがあるとかないとか、どうでもよくなってきます。ぱんぱん!っと。
パワースポット(172)「国見神社」
この小さな駅の周囲に、こんな大きな物語とパワースポットがひそんでいるとは、さすが奈良ですねー。
鴨都波神社&高鴨神社 2014/02/12
昨年、歩いた「葛城古道」の先に、なかなか興味深い「二対の神社」があるようなので、行ってみることにしました。そこは、「パワースポット好き」のみならず「歴史ミステリー好き」にとっても、たいへん興味をそそられる神社のようです。
まずは一社目から。御所駅から歩いて10分ほどのところにある「鴨都波(かもつば)神社」です。この一角だけ深い森のようになっていて、
「拝殿」や、
「神農社」辺りで、「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」を感じます。
しかし、なんといっても、ここでしょう!この「遙拝所」から発せられるのが最も強力で、ただならぬ雰囲気を感ます。畏怖の心をもって、ぱんぱん!っとしました。
パワースポット(173)「鴨都波神社」
次にバスに乗って移動、前回歩いたゴール地点「高天原」のもうちょっと先まで行きます。そこにあるのが二社目の「高鴨(たかがも)神社」です。
さあ境内へ。・・・と、そのまえに、お腹が空いてきたので、隣にある蕎麦屋で昼食をとることにしました。「そば小舎」という店です。何気なく入ったのですが、ここの蕎麦のうまいこと、うまいこと。シャリシャリとした堅い独特の歯ごたえがありました。今まで食べた蕎麦の中で確実にベスト5に入るでしょう。
お腹がふくれたところで境内に入りました。むむむ!こっちの方から(境内の右手から)きますね。
そっちの方へ回ってみると、このように摂社が並んだ広い場所に出ました。そこをさらに奥に進んでいくと、
立ち入り禁止になっている小高い山のような区域がありました。どうも、そこから強烈にくるようです。あそこに神様がいらっしゃるのでしょう。ぱんぱん!っと。
パワースポット(174)「高鴨神社」
ではなぜ、この二つの神社が興味深いのか?ーそれは、その歴史にあります。この二社、創建がなんと弥生時代にまで遡るらしいのです。どこからかやってきた「謎の一族」が建てたのだそうです。その一族は「鴨一族」と呼ばれ、やがて全国に散らばっていったといいます。全国にいる「賀茂」や「加茂」や「鴨〇」さんは、みんなこの鴨一族の子孫らしいです。中学時代、同じクラスに加茂君がいたのですが、鴨一族の子孫だったってことですね。その中でも、京都に移った一族が、故郷にあるこの「鴨都波神社」と「高鴨神社」を模して建てたのが、あの有名な「下鴨神社」と「上賀茂神社」なんだそうです。京都の方がめちゃくちゃ有名になったけれど、オリジナルはこっちみたいです。なんかそういうアピール下手なところが奈良っぽいなー(苦笑)それにしても、この謎の鴨一族が気になります。すると、境内に立っている案内書きに、こんなことが書かれていました。なんでも「カモ(鴨)はカミ(神)の語源のひとつとして考えられている」んだとか。へー、これはすごいなあー。この一族がものすごい特殊な能力や技術をもっていて、それを見て畏れおののいた周りの人たちが「神という概念」を作りあげたのかもしれません。いつかこの一族を追いかける旅をやってみたくなりました。
「鴨(神)山あきら」です(笑)
日本武尊白鳥陵 2014/02/13
奈良巡りもいよいよ終盤に入り、帰りの時間まで残りわずかになりました。長時間歩きつづけて、ふらふらになりながら玉手駅で降りました。ここがおそらく今回最後の目的地。最後の力をふりしぼって、とある人物のお墓へと向かいました。その人物とは「ヤマトタケル」。午前中、たまたま御所駅の観光案内地図で見かけて、心が震えたのでした。ここを最終目的地にしようと決めたのでした。なにしろ前世がヤマトタケルのぼくにとって(妄想)、ここ、こそ最後の地にふさわしいじゃないですか~。ただひたすら直線道路をテクテクテクテク・・・。ああ、かなりキツイ!いつもこうだ。思えば、奈良の最後はいつもこうなるのです。最後はかならず思わぬものが見つかって、まるで導かれたように、気力をふりしぼって訪れることになるのです。ーそして、最後に見たものは、それはもう、ものすごい、今回の奈良で出会ったどの聖域よりも、「圧倒的な強さと崇高さをもったパワースポット」でした。「自国の周りは油断がならない敵ばかり」という時代だからこそ、現代のヤマトタケルが必要とされているのではないでしょうか。今では草薙剣をペンに変えていますが、「大和のために戦いつづける覚悟は、現世の自分にもありますよ」と誓って、ぱんぱん!っとやりました。
これをもって、今回の奈良の旅は終了。また、近いうちに来たいですねー!
奈良先端大学だあ!? 2014/02/14
奈良が「先端」をいっちゃまずいでしょう。他から「周回遅れで走っている」のが奈良の魅力なんだから。
奈良の甘酒はショウガ味 2014/02/16
甘酒のスタンダード・スタイルって、どうやら地方、地方で違うようです。お雑煮がそうであるように。奈良の甘酒にはおしなべてショウガが入っているようです。
大神神社で飲んだ甘酒も、
さらに、これ!
なんとコンビニで売ってる甘酒にもショウガが入っているんですよ!これにはびっくりですよねー。
いつか、「全国甘酒マップ」でも作ろうかなー
衝撃の発車時刻 2014/02/16
「奈良の山手線というべき大和路線」の、それも「奈良の渋谷駅ともいうべき王寺駅」なのに、10時27分のつぎに電車がくるのが15時29分という衝撃・・・
他と流れている時間がちがう!
奈良の今西酒造「三諸杉」で造った甘酒 2014/02/17
奈良といえば、ここの甘酒にふれないわけにはいきません。大神神社へ行ったことがある方はわかってもらえると思いますが、とにかく帰りが不便。なにしろ電車が1時間に1本しかないんですから。場合によっては、三輪駅に着いてから、つぎのが来るまで相当な時間を待たされるんです。この間、時間をつぶすために、駅前にあるしゃれたカフェ・スタイルのおみやげやさんに入ってみました。メニューに甘酒があったので、体を温めようと飲んでみました。そうしたらビックリ、その美味しいこと、美味しいこと!店員さんに聞くと、このお店は地酒屋さんが経営しているんだそうです。そしてこの甘酒は、そこの酒粕を使っているんだとか。さらに聞くところによると、大神神社が日本最古の神社であるように、この「三輪の町が日本最古の酒造り」がおこなわれた町なのだそうです。そんな伝統を受け継ぐお酒から造った甘酒が「美味しくないわけがない」ですよねえ。さっそく酒粕を一袋買っていき造ってみました。一くち、口に含んでみると、ぷーんとお酒の香りが鼻を刺激してきました。嗚呼、美味すぎる!今まで飲んできた甘酒のなかでもトップクラスの味と言えるでしょう。
《つづく》