「天才詩人こうやまあきらのブログ」も開始してからもうすぐ10年。これだけ月日が経つと、昔書いた人がもう亡くなられていたり、二度と会うこともない疎遠な関係になった人もいたり、あまり知られたくない恥ずかしい出来事なんかがいっぱい書かれていたりします。
ーそこで、
読んでいただきたい日記だけを、新しいブログ「天才詩人こうやまあきらのブログ!」へと移行させることにしました。
ただ日記数が膨大なので(2500本以上!)、暇をみつけては少しずつの移行となりますので、よろしくお願いします。
【旧ブログより】
パワースポット!
パワースポッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!
パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・と、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。
このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、せいっぱい生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。
そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます。
パワースポット巡り(214)宮島 2014/011/11
「秋の宮島」だか「安芸の宮島」だか、
どっちだかわかりませんが、
とにかく「秋に安芸の宮島」へ行って参りました!
はじめは船で渡ると聞いて躊躇しておりました。なにしろ、「前世が苦しみながら海の藻屑と消えた遣唐使」だと思っているほど船と海が苦手なので。とりあえず岸壁まで行ってみて、船の揺れぐあいをチェックしてから、行くか行かないかを決めることにしました。
そうしたら、実際の船を見て安心しました。てっきり、片足をポンっと乗せた瞬間に、ぐらんぐらん揺れ動く「ボートっぽいやつ」を想像していたのですが、頑丈な「フェリーなやつ」でしたので。あー、よかった。
わずか5、6分で宮島へ到着。怖いどころか気持ちがいいほどでした。でも、そうなると、逆に物足りない気分になります。人間の勝手なところですね。
まずは、世界遺産の「厳島神社」へ。
あの、あまりにも有名な鳥居です。朝一番の陽を受けて輝いているお姿が、「自身は厳しいところに身を置きながら、神域と島で暮らす人の日々の営みを、『ここからは一歩も通さない』の精神で守っているかのよう」に見えました。それは、感動で涙が出そうになるほど美しい光景でした。これを見るだけでも、ここに来る価値があるのではないでしょうか。鳥居に向かって、ぱん!ぱん!しました。
さあ、上陸です。「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンと痛みがくる」場所を探して回りましょう。
(あーっ、回廊の下には「箱ふぐ」がいっぱい。かわいいなー。)
厳島神社を出た後は、その背後にそびえたつ弥山(みせん)に登ってみることにしました。厳島神社ばかりが有名ですが、本来、そこに祭られている三女神様が最初に降り立たれたのはこっちらしいのです。なんでも頂上には、ぼくの大好きな「巨石群」があるんだとか。これは強力パワースポットを期待できそう。
いくつか登山道があるようですが、ぼくは石段で出来ている大聖院ルートを選んでみました。標高が535mというから、高尾山を一回り小さくした感じでしょうか。これぐらいなら簡単に登れそうだなあー。えっちら、こっちら。
おやっ!?登りはじめてからすぐの所に、もう、巨石たちがゴロゴロしています。いきなり、巨石信仰の跡が見られるとは。やったあー!
と思ったら・・・「災害関連緊急砂防事業」のために置かれたやつでした(苦笑)
すれ違う人、すれ違う人、みんな「登山着」で完璧に固めた人ばかりでした。それに比べて、こっちは出張帰りにちょっと寄ってみただけですから、スーツに革靴という「サラリーマン着」。なんか、「やっちまった感」いっぱいになって登っていきました。えっちらこっちら、と。
すると途中で、いくつかのトレイルランの練習をしている若者グループやスキンヘッドにタトゥーの外国人格闘家グループが、ぼくの横を駆けぬいていきました。
しかし、しょーじき言って、負ける気がしませんでした。こっちは無理して作った体力、気力とは違いますんで。サラリーマンは、「日々の営業によってナチュラルに培われた本物の強靭な体力と気力」がありますので。あいつらに、サラリーマンのすごさを見せつけてやるぜー!うりぁー!
・・・ところが、元気がよかったのも最初まで。けっこう急斜がキツい!登りはじめてから一時間ほど過ぎたところで、足はぐらぐらになるは・・・、ふきあげてくる汗でびっしょりになるは・・・、心臓がどきどき鳴ってくるは・・・。これまでパワースポット巡りで、数々のキツい山歩きを経験してきましたが、ここが一番キツいかも・・・。なんか、登って来たことに「後悔」までしてきましたよ・・・。
しかし、しばらくすると、突如として巨石がゴロゴロと現れはじめました。そして、あたりからパワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛みを感じるようになりました。むむむ、どうやら、頂上(ご神域)が近いようです。もうひとふんばりだ。
それからは、見た瞬間に、思わず「うおーっ!」と歓声をあげてしまうような巨石が次々と姿を現しました。どれもこれも、これまでに見てきたどこの巨石よりも巨大で威厳のあるすばらしいものでした。
あー、巨石信仰好きには、たまりませんね。
そして、ついに頂上へ到着しました。そこはまるで、大神神社のような世界が広がっておりました。かなり強力にキーンときますので、パワースポットとしても強力なほうではないでしょうか。
ただ、大神神社と違うのは、巨石群に立ち入れること。みなさんほとんどが、「観光客」なので、平気で巨石に登って写真撮影をしていました。そういった光景を目にすると、ぼくのような「信仰客」は、少々、寂しい気分になるんです。(案内書によると)弥山は、空海が平安時代に開山したと伝えられていますが、もっとずうっと前から、それこそ縄文時代ぐらい前から祭祀がおこなわれていた祭場らしいのです。もともとここは、人々が真摯に祈りをささげる場なのですよ。
みなさんがはけて、静かになってから、ぱん!ぱん!をしました。
最後は、「厳島神社奥の宮」である「御山神社」へ向かいました。
三女神様が最初に降り立った場所です。この鳥居をくぐったあたりで、強烈なキーンがきました。弥山で一番強いのはここでしょう。いよいよここから三女神様のご神域に入るわけです。どきどき。
そして拝殿へ。ここまで来ると、まず観光客はいません。これまでの喧噪とはまるで別世界に来たようです。ただただ、静寂な時間が流れております。世間とは切り離された場に立ち、神様との対話がはじまるのです。そしてそれは、自分との対話でもあるのです。
しばらくお祈りをしてから、ここまで導いていただいた感謝の気持ちを込めて、ぱん!ぱん!しました。
《つづく》