ちょっと空を見上げるだけで
すこし耳を傾けるだけで気づく
豊かな世界「野鳥の世界」
それに気づいて生きるのと
気づかないで生きるのとでは
まるで豊かさの違う
人生になりそうです
パワースポット巡りをしていると、よく野鳥を見かけます。最初はおまけとして撮っていましたが、思い入れが日増しに強くなっていき、ついにカテゴリーを設けることにしました。野鳥の生態はど素人、愛機はもうすぐにでも寿命が尽き果てそうなボロボロのデジカメ・・・。そんな低装備なわたくしですが、「かわいい野鳥を見たい」の一心だけで全国を探索していきます。実際の野鳥は、われわれ人間などには、はるかに及ばない過酷な一生をおくっているのですけどね・・・。まあ、いいじゃないですか。かわいい野鳥を探して見つけることができれば、かわいいものを見たときに溢れる「幸せ脳内物質」に満たされ、幸せな日常をおくれるのですから。
そう、「野鳥」探しは「幸せ」探しに他ならないのです。「毎日が楽しくない、幸せを感じられない」という人には、ぜひオススメします!
三重・名古屋出張から帰ってきました。休日のこの日は(12日、土曜日)、3箇所目の「野鳥の事前調査」へ。徒歩圏内という近場に在り、わたしの大好きな野鳥に逢えるため「聖地」とよんでいる「七生丘陵散策路 東回り」に向かいます。家を出ると、すぐに道路脇から緑色の塊がブオオォーンと飛んで来るや、腕にバチンと当たりました。痛てっ!となって、その正体を見るとこいつでした。かなりデカいカマキリです。カブトといい、よく、わたしの身体めがけて昆虫たちがぶつかってきます。攻撃されているのか?好かれてまとわりつかれているのか?どちらなのでしょうか。
てくてく、てくてくー、
府中街道に出ました。名古屋発祥のココ壱番屋、サガミが同じ敷地内に建っている謎の一画を通っていきます。ここだけ、名古屋の風が吹いております(笑)。帰ってきたばっかりなのに、すぐに行きたくなったじゃないですか。
府中四谷橋を渡っていきます。おやっ、河原に茂っている木のてっぺんに、野鳥らしい物体がとまっているぞ。パシャ!・・・なんと、完全なピンボケ(汗)。オフの間に、すっかり撮影技術が落ちています。
気をとり直して、もう一度、パシャ!・・・なんとかおさめられました。カワラヒワでした。しかし、これでは先が思いやられますね。
サギがじっと動かずにいました。まるで木彫りのようです。しかし、橋の上からわたしが覗いていることに気づくと、そそくさと移動していきました。
サギ<ワレ、イマダモッケイタリエズ
多摩川の向こう岸に見える、こんもりとした雑木林が、これから目指す七生丘陵です。
橋を渡り、一ノ宮の交差点を縦断すると、出発点に到着しました。まずは、門番のように構えているパワースポット・馬頭観音様にご挨拶を。いざっ!
てくてく、てくてくー、
柿があちこちで成っていました。でも、野鳥に食べられた気配がありません。渋柿なんでしょうか。
観察地点①アオジがいた「用水路」です。・・・うーん、いないな。
オスのジョウビタキが縄張りを張る観察地点②「鉄塔付近」に着きました。
おや、てっぺんにモズの姿が。顔つきからメスでしょうか。さすが、国内組は早い。すでに山奥から人里まで出てきているようです。しかし、ジョウビタキはいませんでした。秋の旬の味覚を食べるために、遠路はるばるやってくる海外インバウンド組はまだのようです。
この順路で一番好きな重要観察地点④「風通しの良い空地」に着きました。ジョウビタキのオス・メス、ツグミがよく見られる広場です。夏の間は、こんなに草ボーボーなんですね。・・・うーん、いませんな。
ここにもモズがいました。顔つきから判断するとオスかな。「おーい、ちょっと先の鉄塔付近に、かわいい娘がいるぞ」と声をかけたくなります。右側の空地に、開発基本計画告知板と書かれた看板が立っていました。住宅が建てられるようです。そもそも、そのための空地なのでしょう。この辺りは、いずれ住宅街になり環境が様変わりしてしまう運命かもしれません。そのとき、野鳥たちはどう動くのか気になります。
「つくれば山公園」の前を過ぎると、ここから後半戦へ。さらに、百草園の突き当りを左に曲がります。梅まつりの季節には必ず寄る名所ですが今日は素通り。「梅ゼリー」のノボリが気になりますけど。
意外な穴場、観察地点➄「百草公園東緑地駐車場」です。複数のシジュウカラ、ヒヨドリの鳴き声が聞こえてきます。残念ながら、緑に隠れて姿は確認できず。
百草八幡神社の角を右に曲がります。すれ違った若夫婦の会話が耳に入りました。「やだね、この季節になると出てくるんだね」だと。この季節に出現する嫌なもの・・・わたしの脳裏に浮かぶのは「ケムたん(毛虫)イモたん(芋虫)」しかいない(汗)。うーん、どうしよう・・・行くか?あきらめて引き返すか?でも、せっかくここまで来たのだから・・・意を決して突入!
ブーンと突然、激しい羽音が聞こえてきました。すると、大きなスズメバチが数匹、この木に群がっていました。樹液が目当てのようです。おお、こわっ。おそらく、若夫婦が話していたのは、こやつらのことでしょう。「ケムたん、イモたんじゃなくて良かった」とポジティブに考えて退散。
観察地点⑥「朝日山緑地」。ここもまだ緑が多くて何も見えず。
この道標を通ると最後の観測地点に着きます。
ついに最終観察地点⑦「枡形西公園」まで来ました。さあ、どうだ!?・・・鳴き声ひとつ聞こえない・・・残念。
公園から望む胸のすくような多摩の風景。やっぱり、まだインバウンド組は早かったようです。11月に入ってから始めることにします。ジョウビタキやツグミたちは、いまごろこっちを目指して海峡を渡っているのではないでしょうか。あんな小さな体で、命を懸けて渡ってくるのですから、おもてなしする方も美味しい食事を用意して、歓迎してやりたいものです。
*** その他の「秋の多摩の風景」**************
ぎゃっ、路上でモグラが轢かれている!・・・栗のイガでした(笑)
葉の先っぽが赤く色づいていました。紅葉の足音が聞こえてきます。
「仮面ライダーはバッタがモデル」と聞いたことがあります。子どもの頃、夢中になってテレビで見ていた特撮ヒーローです。道路にじいっとしている殿様バッタを見ていたら、なんだか顔が仮面ライダーに見えてきました。
七生丘陵は野鳥の宝庫であると共に、チョウの宝庫でもあるのです。今日もたくさんの優雅な舞いを見せてくれました。
不規則に飛び回るので、なかなかピントを合わすことが難しかったりします。
撮影する瞬間だけでもいいので、少しじいっとしてくれると助かるんですけどね。
初めて見るチョウがいました。その場で、スマホを使って調べたら「ルリヒョウモン」でした。スズメバチ相手にも、一歩も引かず樹液に群がっていました。
胴体の輝きは、まるでカラスアゲハのようです。
帰りは百草駅から京王線に乘ることにしました。駅に設置された散策路案内図です。まだ、散策していない順路があるのかもしれません。11月が楽しみです。