縄文時代から主食として、住居資材として、わが国の生活文化の中心にいた栗ー。
松本駅のお土産売場で、そんな栗の形をしたキーホルダーを買いました。それに「栗太」と名前をつけ、1年半後に買った栗を「栗子」と名づけました。そこでふと企画を思いつきました。毎年、一個づつ買っていき、男女順に「栗助」「栗美」「栗吉」「栗代」~と名前をつけて「栗兄妹」を結成するというものです。
年月を経ると、ツヤがどんどん深まっていくので、100年、400年も経てば、どれだけ「深いツヤ」になるのか?その時こそ、わたしが提唱する「かわいいさび」の思想が最高の形となって現れてくるでしょう。
でも、それを目にすることができるのは、何代も先の後世の人たち。わたしが生きている間に、目にすることはできません(たかだか100年前後しか生きられない人間でいることに儚さを感じてしまいます)。
後世のわかる人が見て、「かわいい!」と声にしてくれたら嬉しいです。
栗子がわが家にきてから2年が経ちました。ちょくちょく報告しているように、思った以上の早さで色濃くなってきました。それにつれて、薄いときには気にならなかったある部分の模様が、はっきり浮きでてくるようになりました。わかりますでしょうか?「目玉おやじ」のような模様が浮きでているでしょう。
栗子<「目玉おじょうさま」でしょ!
まるで、魔力を秘めた道具のようにも見えます。年月を経るたびにどんどんはっきりしていき、100年後、400年後、どれくらいまで育つのか楽しみです。