最近、栗太の様子が変なのです。夜な夜な、しくしく泣いている声が聞こえてくるのです。
栗太<クリクリ~・・・(さびしいよお~、はやく妹に会いたいよお~)
どうやら、妹に会いたいようです。本来なら、年一度の出張の帰りに、買ってくるつもりでした。ところが、コロナのせいでそれが無くなり、一年半以上行けていないのです。果たして、どうしたらいいものか・・・。コロナが明けるのを待っていたら、いつになるかわかりません。栗太の悲しむ声をこれ以上聞きたくないし・・・。
そこで、決意しました。「今から買いに行こう!」と。栗太が売られていた松本駅のお土産品コーナーに、往復5時間、往復運賃12,000円かけて、栗キーホルダー1個買うためだけに足を運ぼう、と。栗太の笑顔を見るためなら、それぐらいの出費など痛くもかゆくもないのです。ぼくの心の中で、栗太の占める位置がだんだんと大きくなっていて、今では「くたニャン」に次ぐナンバー2の地位まで登りつめているのですから。
さあ、早速出発です。JR八王子駅から「特急かいじ」に乗って2時間。松本駅に着きました。目指すはあのお土産コーナー。改札を出て右手に向かいます。問題は、あの栗キーホルダーがまだ売られているのかどうか。ドキドキします。
あ、あった!あのお店だ。
そして、店内へ。ああ、よかった、ありました!しかし、1年半前に栗太を見つけたときは10数個が平積みされていたのに、今は残り2つが他のキーホルダーと並んで壁に掛けられているだけでした。どうやら、危なかったようです。あやうく品切れで手に入らないところでした。
どうです?これが妹になる「栗子」です。手作りなので、1個1個形が微妙に違うようです。栗太に比べ、縦に長くて、どちらかというとこっちの方が男性的な印象を受けました。でも、まあ、いいじゃないですか。「かわいい」ことには変わらないので。はやく栗太に会わせてやりたいなあ。
左・栗太<クリクリ!(わーい、やったー、妹がきたー!)
右・栗子<クリクリ♡(栗子いいますう~、お兄ちゃんよろしくう)
感動の対面となりました。栗太のほうが、ほんのり色ずいていることがわかるでしょう。これが1年半の歳月による成長(経年変化)というやつです。10年後、100年後、200年後、どこまで変わっていくのか楽しみです。
これで、まずは「栗兄弟」の長男、長女がそろいました。次回は、次男を買いにいきます。でも、心配なのは「これからも店頭に置かれるのか?」という点。現段階で残りは1個だけです。お店の担当者には、ぜひ売れる商品だという認識を持っていただき、定期的に補充していただかないと。
何か良い案があれば教えてください。