お米と水が神様からの恵みならば、それらから造られるお酒も、とうぜん神様からの恵みの賜物になるわけです。本来、人は、食べ物も飲み物も、生活用品も、家も、町も、エネルギーなんかも、すべて神様からの恵みだけでよかったはず。その恵みの中で、やっていればよかったのです。自然に帰れ!神道の心に帰れ!・・・なーんて大きな話しをするつもりはなく、ただただ、「お酒を飲んで楽しい暮らしをしましょう」ってことを言いたいわけです。
「年間100銘柄を目指して」と副題に書いていますが、本当はそんなことどうでもよくて、何か飲む理由を考えてみただけ・・・。さあ、肩肘はらずに、飲みましょう~!
いつ終わるかわからないコロナ禍。コロナ退散を謳っている「アマビエ」ラベルのお酒がありましたので買ってみました。
まずは、向かって左側の三芳菊酒造から。一口飲んでみて・・・うぎゃあ!となりました。「けっこう覚悟をして臨んだ」にもかかわらずです。というのも、店員さんに「ほんとにいいんですか?ふつの日本酒じゃないですよ!ほとんど杏酒ですよ!味がおかしいって訴えたりしないでくださいよ!」と脅かされたからです。なんでも、こちらの三芳菊酒造はマニアを唸らせる特殊な味で有名らしいのですが、これはその中でも特殊中の特殊味なのだとか。ぼくには杏酒を通り越して、「紹興酒」の味がして仕方ありませんでした。お米と水で出来たお酒とは到底思えない味です。ところが、これがたまらなく中毒性を引き起こすというか、もう少し、もう少しと飲み続けてしまい、けっこうな量を飲んでしまいました。危ないお酒ですねー。
つぎに右側の大山のほうを。こっちは正統派な味だろうと飲んでみたら、なんの、こっちもかなり特殊なクセのある味・・・。「アマビエを謳うお酒はみんなこういう味に統一されている」のでしょうか?疑うほどでした。
肴と豆皿に注目!
肴は新潟の物産館で購入した「又上 鮭の酒びたし」を選んでみました。ところが食べる直前になって、しまった!と後悔。だって酒に浸してから食べるんですよ。双方のクセの強いアマビエ・ラベルに浸したら、事故になること間違いなしでしょう。
でも、それは杞憂でした。あの特殊な味をもってしても微動だにしない強堅なしょっぱさがありました。これも、「塩漬け、塩抜き、寒風さらしで半年かけて熟成発酵させるという伝統技法」によるものでしょう。
また、豆皿は先日紹介した「クリ」豆皿を。クリにとっては、これが初陣になります。はじめての経験なのに、こんなに特殊な味を注がれて、この仕事の厳しさがわかったと思います(苦笑)
これから、がんばれよー。
箸置きに注目!
2月に咲く花といえば梅。まだ寒い時期に、敢えて咲こうとする勇気、根性を見習いたいものです。