お米と水が神様からの恵みならば、それらから造られるお酒も、とうぜん神様からの恵みの賜物になるわけです。本来、人は、食べ物も飲み物も、生活用品も、家も、町も、エネルギーなんかも、すべて神様からの恵みだけでよかったはずなのです。その恵みの中で、やっていればよかったのです。自然に帰れ!神道の心に帰れ!・・・なーんて大きな話しをするつもりはなく、ただただ、「お酒を飲んで楽しい暮らしをしましょう」ってことを言いたいわけです。
「年間100銘柄を目指して」と副題に書いていますが、本当はそんなことどうでもよくて、何か飲む理由を考えてみただけ・・・。さあ、肩肘はらずに、飲みましょう~!
令和二年最後のお酒になります。来年の干支が丑ということで、地元酒屋で売り出していたこちらを。「黒牛」という銘柄の縁起物です。「熱燗にしても美味しいですよ」という店員さんの言葉通り、そんな「クラシカルな味」がしました。クラシカル・・・すっきりした辛口の昔ながらの味という意味で使いますが、揶揄するというか、ある種の意味を含む言い方にもなります。一時代前に流行った味だとか今では物足りない味だとか。もちろん、この場合は前者のほうですのでお間違いなく。濃厚甘口好きを標榜していると誤解されそうなので念のため。
まあ、こういった縁起物は味がどうのこうのと論ずるより、「きっと楽しくなる来年」に思いをはせて、黙って飲むのが正解ってもんでしょう。グビグビ!っと。
箸置きと肴に注目!
箸置きにはこれまた黒牛を。さらに、肴にもまたまた丑関連を。さすがに悪ノリでしょうか(笑)忠真「近江牛肉みそ(甘口)」です。酒の肴というよりも、ご飯にかけるタイプでしたけど。
最後に、今年一年間、支えてくれた豆皿たちに感謝を。おかげで、肴をより一段と美味しくいただくことができました。
集めている豆皿の中で、とくにお気に入りの「S級」を並べてみました。「かわいい」が基本なのですが、その格付けには厳格な基準があります。単に丸い皿に絵が描かれているのではなく、形が「植物や動物を模している」こと、「〇〇焼、といった伝統的な焼き物」であること、または「作家が造ったもの」です。
かわいいだけではなく、きちんとした伝統、技術の裏付けがあるものだけが選ばれるのです。天才詩人の目は厳しいのですよ(笑)
小さい物なので、せいぜい1000円台。それで、これだけ楽しめるのですから、買い集めない手はないでしょう。
残念ながら、70台で終わってしまいました。ただ、目標に100を掲げているからといって、その数字にこだわり過ぎると楽しくなくなるし、あまり厳格に追い求めず、ゆるく美味しいお酒を楽しめればなと思います。