♪ この美しい日本列島に
クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい
さあ、手をとりあって
夢の社会を作ろうよ
おお、われらが国虫会
栄光の国虫会
大日本国虫会 ♪
2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを国虫にしようという高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、国民運動を展開していきたいと考えております。どうか、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。
国虫会 総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)飼育部長 こうやまあきら
暖かくなり、クワガタたちも目覚めて、国虫会総本部も騒がしくなりました。ふと、その騒ぎを見て思い出すやつがいました。思い出深い名物クワガタが何匹かいましたが、そのなかでも特に思い出深いやつ。おそらく、もう二度とぼくの目の前に現れないであろう最強の漢を。何回かに分けてアップしていきます。涙の最終回です。
さようなら、タケミカヅチ! 2018/07/13
与えられた限りある命を
精一杯戦ってきた戦士に
最後にかける言葉があるとすれば
それは「おつかれさまでした」だけだ・・・
最近、年齢の衰えからか、すっかり元気のなくなったパラワン・オオヒラタクワガタの「タケミカヅチ」ですが、突然、飼育ケースの壁をよじ登り大暴れ。するどい爪をプラスチックの壁へ突き立てて登るのでキー!キー!と音がたってうるさくてたまりません。でも一度こうなると、もうどうすることもできないので、後は機嫌がなおるまで待つしかないのです。
なんともまあ、やっかいなことですが、元気がでたのでいいかなあぐらいに考えていました。ところがー
なんと次の日、眠るようにして息を引き取っていたのです。あの大暴れは最後の命の炎を燃やしていたのでしょうか。獰猛、俊敏、そして狡猾な知性を備えた「タケミカヅチ」という国譲り神話の武神の名にふさわしい怪物でした。
残念ですが、これからは「国虫会神社」の御神体になって会の行く末を見守っていただきたいと思います。今はゆっくり休んでいてください。長い間、おつかれさまでした。
≪おわり≫
こんな怪物、二度とお目にかかれないかもしれませんねー。