お米と水が神様からの恵みならば、それらから造られるお酒も、とうぜん神様からの恵みの賜物になるわけです。本来、人は、食べ物も飲み物も、生活用品も、家も、町も、エネルギーなんかも、すべて神様からの恵みだけでよかったはず。その恵みの中で、やっていればよかったのです。自然に帰れ!神道の心に帰れ!・・・なーんて大きな話しをするつもりはなく、ただただ、「お酒を飲んで楽しい暮らしをしましょう」ってことを言いたいわけです。
「年間100銘柄を目指して」と副題に書いていますが、本当はそんなことどうでもよくて、何か飲む理由を考えてみただけ・・・。さあ、肩肘はらずに、飲みましょう~!
ぴょん、ぴょん ♪
今年の「中秋の名月」は21日(火)なのだそうです。この日こそ、一年で一番風流な年中行事ではないでしょうか。
そんな日に相応しい、ウサギが銘柄になっているお酒を選んでみました。「二兎(にと)」です。いろいろな種類の二兎が並んでいましたが、その中でこれを選んだ理由は「雄町米」使用を謳っていたから。酒米はいろいろありますが、アタリばかりでハズレが無いのが、こちらのお米なのです。
グビリ・・・一口飲んでみると、かわいい兎ちゃんらしく、トロけるような甘味があります。グビリ・・・二口目を。やっぱり甘~い。グビリ、グビリ・・・三口目、四口目を。あくまでも甘~い。しかし、後になって、喉にカーッてなる辛味がきました。
あらためてラベルを読むと、二兎という銘柄の由来が書かれています。二兎追うものしか二兎を得ず・・・甘と辛・・・二律背反する二つのコトガラを最高のバランス味わいになるように造りました。なるほどね。詩の「質と売上」という二律背反するものを、同時に手にいれようとしているわたしに相応しいお酒じゃないですか。わたしは、売上を手にいれてないので(苦笑)、こちらには負けますが、好きなだけ飲んで二兎を得られるようガンバります!
肴に注目!
肴は「さっぱり ゆずいか」を。人からいただいた肴が、偶然、今年巡った観光地で一番印象深い「小田原」産でした。巡り損ねた名所がまだあるので、ぜひ年内にもう一度訪ねたいですね。ゆずの酸味が効いて飽きない味でした。
箸置きに注目!
ぴょん、ぴょん♪
中秋の名月といえば、これ。右が去年に使ったもので、今年は左のほうを。かわいいので揃えてしまいました。ふふっ・・・じつはもう一種類あるので、それはまた来年にお披露目します。
最近は、生活に余裕が失われ、月を愛でる機会も少なくなりました。この日にもう一度、風流の原点に返って、楽しんでみたいと思います。