最近、「奈良」に旅していません。そろそろ禁断症状がでてくるかも(苦笑)
わたしのパワースポット巡り600ヶ所超で、最も思い出深い・・・奈良。
これまで縁の無い土地だったけど、ここで死ねたら本望だと思った・・・奈良。
わたしの人生に最も影響を与えたと言っても過言ではない心のふるさと・・・奈良。
奈良について書いた日記を、閉鎖中の旧ブログから引っ張ってきました。
「日本最古」巡り【前編】 2013/02/25
パワースポット!パワースポッター!パワースポッテスト!より強いパワースポットを求めて全国を巡るこの企画、今回は奈良編です。今回の切り口は「日本最古」です。ぼくは常日頃から、詩とは「笑い」と「なつかしさ」だと考えております。ということは・・・「日本最古」とは、「なつかしさ」の究極の存在なのではないでしょうか。今回、奈良を巡ってみて、そんな「いろいろな日本最古」の存在と出会うことができました。
まずは「日本最古」の神社と言われるパワースポット界のカリスマ「大神(おおみわ)神社」です。ここは、すばらしいところでした。境内にある展望台から撮った下の写真を見てください。なぜ、すばらしいのか、すべてをこの写真が物語っているのです。かつて日本最古の都が栄えていたであろう平野が広がり、大神神社の大鳥居がすっくと建ち、その後に、万葉集に詠まれている耳成山、畝傍山、天の香具山の大和三山が並び(左後方にはっきり写っているのは耳成山)、背景には山岳信仰の中心になった金剛山、葛城山が連なっているー。つまり、日本の歴史、精神、文化、自然がここにあるのです。松島、天橋立、安芸の宮島を日本三景と呼びますが、それ以上の絶景なのではないでしょか。毎年、ここに来たいと思いました。
有名な話しですが、この大神神社には本殿がないんだそうです。と言うのも、後にそびえ立つ「三輪山がご神体だから」だとか。境内にある狭井神社(さいじんじゃ)から三輪山に登れると聞いたので、さっそく受付へ行きました。「草木や石を採ってきてはいけない」「撮影をしてはいけない」「飲食をしてはいけない」と入山の心得を説明され、レジャーとしての登山ではなく宗教行為としての登拝だと、あらためて感じて身がひきしまります。登拝者は老若男女さまざまですが、中には坊主頭に作務衣のような服装で裸足というあきらかに修行でこられている方もいました。
禁止行為に、「山で見てきたことを話す」も含まれていたので、詳しいことは書きませんが、残雪でグチャグチャになっている山道を、何度も足をとられながら登ること1時間ちょっと。頂上にあるご神体に対面すると、なぜか登拝中は前後に数人がいてワイワイやっていたのに、このとき誰もいなくなってぼく一人になり、寒さと静寂さに包まれる中、ゆっくりと手をあわすことができました。
まるで、音のない別世界にいるようで、ゆったりとした時間が流れていました。「もう思い残すことはない」と帰ろうとしたら、突然、数人が登ってきて、またワイワイやかましくなりました。まるで奇跡のような時間でした。
では、その他のパワースポットを。参道にある「祓戸社」です。けっこういい感じなので、これから先も強く期待させてくれます。
狭井神社にある御神水を汲みとる井戸。「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」がきますので、かなり効能があるのでは。
冷えた体を温めようと、売店で甘酒を飲みました。 ショウガの切り身が入っていたので、うわっ、と思いましたが(ショウガ入りの甘酒は嫌いなんで)、これはものすごく美味しかったです。白くなくて澄んだ色をしています。珍らしいんじゃないですか。
パワースポット巡り(104)「大神神社」
「日本最古」巡り【前編】 2013/02/26
大神神社の境内を出ると、「山の辺の道」という小路が続いていました。案内板には、「日本最古」の道と書かれていました。その所どころに神社や景勝地があるようです。しばらく歩いてみることにしました。
ちょっと行ったところで、このような看板がでていました。「日本最古」の八大龍王弁財天だそうです。
この本殿と水子供養のお地蔵さんあたりから、けっこうキーンときました。パワースポットのようです。でも、「ちょっと恐わいというか不気味な感じがして嫌だなあ」と思いました。その瞬間にアクシデントが発生です。デジカメがするりと手から滑って、ガッシャーン!と、けたたましい音をたててコンクリートへ落ちたのです。まるで、こと切れたように動かなくなり、「もうダメだ」と思いました。こうなったのも、あんなひどいことを考えたからだと反省し、心の中で必死に龍神様に謝りました。すると突如、息をふきかえしたように作動しはじめました。ああ、よかった。龍神様、ほんとにごめんなさいですね・・・。
パワースポット巡り(105)「八大龍王弁財天大神 龍神神社」
ふたたび山の辺の道にもどりました。このような深い林が続き心細くなっていきます・・・。
すると突然に開けて、かなり立派な神社が出現しました。広くて風通しのいい清潔感がある境内です。その御由緒を読んで驚きました。とてつもない大物のようです。「日本最古」の歴史書である日本書紀によると、伊勢神宮はもともと笠縫邑(かさぬいむら)という場所にあったのだそうです。それを当時の天皇が伊勢に遷したんだとか。じゃあ、もともとあった笠縫邑はどこなのかというと、じつはこちらの神社なんだそうです。なので「元伊勢」と呼ばれているんだそうです。
お腹もすいたので、神社の入口にあるお店で名物の「にゅうめん」と甘酒を注文しました。にゅうめんもさることながら、甘酒が格別にうまい!です。ここもショウガが入っていました。この地域はみんなそうなんでしょうか。そして、この店のお姉さんが大変に気さくな方で、このあたりの景勝地をいろいろと教えてくれました。とくにお薦めなのが、ちょっと先にある「池」なのだそうです。そこで、行ってみることにしました。
パワースポット巡り(106)「桧原神社(ひばらじんじゃ)」
「やまとは くにのまほろば 〜やまとしうるはし」
有名なヤマトタケルの歌ですが、この歌の舞台となったのが、この池周辺だそうです。歌碑が建っていました。
向こうに見える三輪山と、池にうつった逆さ三輪山がきれい。足元には日向ぼっこしているバッタ君がいます。
ああ、やっぱりこの辺の風景はいいなあ。日本の原風景といった感がありますねえ。
「日本最古」巡り【後編】 2013/02/27
「日本最古の神社」の看板をかかげている大神神社の、すぐ近くに、これまた「日本最古の神社」の看板をかかげている神社があるようです。「石上」神宮と書いて、「いそのかみ」と読むのだそうです。お互いに「最古」を名乗りながらケンカしている様子もないし、なんだか仲が良さそう。まるで仲の良いタッグ・チームのようです。ぼくが子どもの頃に、プロレス界で最強タッグ・チームの名をほしいままにしていたスタン・ハンセンとブルーザー・ブロディのようです。暴れん坊で人気者という陽のハンセンが大神神社で、知的な壊し屋という陰のブロディが石上神宮でしょうか。ほんと勝手なイメージで申し訳ありませんけど(苦笑)
そんな超強力、最古タッグ・チームの片割れ石上神宮に行ってきました。
(参道を歩いて、いよいよ境内に入ったと思ったら、あれっ、こいつらが通せんぼっ)
でも、すぐにパワースポットを発見です。この、お祓いするところです。やっぱり、やることがやることだけに、パワーがあるところに設けるのでしょうか。
さらに発見!池の裏手にまわる見つけにくい歩道を歩いていった、この塔の辺りできました。
さらにまた。けっこう随所にパワースポットがあるようです。出雲武雄神社と、その他の摂社が並んでいるところからきました。
(ほう、感心、感心。立派なことやってるなあ〜
ん?でも、ということは、この辺に一頭いるってことかいっ)
境内は大神神社に比べてかなり小さめ。参拝客もかなり少めのようです。でも、単純にパワースポットとしての強さだけでみれば、こっちの方が上かもしれません。そのへんもハンセン&ブロディと同じかもしれません。
帰り道、さらにさらに、この神社で一番強いパワースポットを発見!二つの駐車場です。なんで駐車場でくるのか理由はわかりませんけど。
パワースポット巡り(107)「石上神宮」
《つづく》