世界の富裕層はイベントを求めて一年を同じスケジュールで旅するといいます。
1月はスイスのサンモリッツにスキーへ、5月はモナコにF1観戦へ、7月は夏の日差しを求めて地中海のイビサ島へ、8月にはオーストリアにザルツブルク音楽祭を観賞へ、というように。これを「ハイライフカレンダー」というのだそうです。
これと同じように、わが国のアマチュア野球界にもハイライフカレンダーがあるのをご存じでしょうか?4月、9月は神宮球場に東京六大学野球観戦へ、7月は東京ドームに都市対抗野球観戦へ、8月は甲子園に高校野球観戦へ、11月は京セラドーム大阪に社会人野球日本選手権へ、最後に神宮球場にもどって明治神宮野球大会を観戦しに旅することをいいます。
日本人にとってみれば、こちらのほうがよっぽど贅沢な旅ではないでしょうか?少なくとも、ぼくにはそう思えて仕方ありません。
さあ、最高の贅沢を求めて、「アマチュア野球界のハイライフカレンダー」に沿って出発です!
最後のバッターが泣きながら一塁へ
ヘッドスライディングする
過剰に熱い夏の風物詩がやってくる・・・
ー昨日の続きですー
年の夏の高校野球大会は中止に。2011年から続けてきた甲子園詣でがなくなりました。残念でなりません。過去の思い出の風景を貼ってみました。
東北には、佐藤さんと佐々木さんが多いとは聞いておりましたが、これを見ると、やっぱり多いですね。
「爺さんと男の子 2015年」
外野席に回らなければいけないときには、最上段にある席に座っていました。なぜかというと、ここだけが看板によって陰になる席だからです。しかし、そこはみなさんもよくわかっていますので、涼を求めていろいろな方がやって来ます。
とある試合の最中に、下のほうから一人の老人がふらふらしながら階段を上がってきました。その身なりは、ほとんどホームレス。外野席は無料開放なので、こういう方が紛れ込んでくるようです。嫌な予感がしましたが、案の定、ぼくの隣へ座ってきました。この爺、異臭を放ちながら虚ろな目で試合を眺めていましたが、あきらかに試合なんかどーでもいい様子。ああー、今日はツイてないなあと思いました。
つぎに、男の子が涼を求めて階段を上がってきました。小学校の低学年ぐらいでしょうか。この男の子、爺を見るや興味深々のようで、隣に座りこみ話しかけはじめました。爺のほうも、この小さな突然の来訪者を気に入ったようで会話がはじまりました。
男の子「《げそ》ってなん?」
爺「イカの足や〜」
男の子「プリンに醤油かけると何の味になるか知ってるん?」
爺「しらん〜」
男の子「うに」
爺「うに〜!?」
男の子「好きな食べ物、なに?」
爺「たこ焼きや〜」
男の子「甲子園の倍あるたこ焼きあったら、どうするん?」
爺「二日で食べれるわい〜」
試合の終了間際に、男の子の両親が迎えにくるまで、ずうっとこんな会話がつづいていました。なんだか、いいモノを見せてもらった気がして、今日はツイているなあと思いました。
おなじみの土をもっていくシーンです。それにしても、カメラマンちょっと近すぎますよね。
「おいっちにー、おいっちにー 2016年」
お馴染みの、「勝利した高校の校旗を掲揚して、校歌をうたう」お馴染みの場面。その裏側で、まさか地道な手作業でおこなわれていたとは。
甲子園からもどってきて、テレビで「花咲徳栄高校」と「盛岡大附属高校」の対戦を見たら、遠目に、どっちがどっちだか、わからなくなりました。
「東京みやげ? 2018年」
甲子園で買ってきた球場オリジナルのお土産を、東京在住の知人に渡そうとしたら、製造者が「東京都中央区銀座」になっていました。なんでまた・・・。せめて、大阪とか京都にも、製造者があったと思うんですが・・・。複雑な気分になります。