同人誌「多摩郷愁社」を立ち上げました。社名の由来は、「詩とは笑いと郷愁である」という、ぼくの揺るぎない信念からつけました。同じ志を持つ詩人さんがいるとは思えないので、「ひとり同人誌」の形式で活動することにします。これから発表する作品は、すべて「多摩郷愁社」名義になります。どうぞ、期待してやってください。
主宰 こうやまあきら
猛威をふるうコロナ・ウイルスでも日本人の致死率は3%もないんだとか。全然、たいしたことないですねー。何しろ、ぼくは、詩人さんに限って致死率100%の死に至る病を知っているので。これにかかったら、もう、生きていく術がないという、それはそれは恐ろしい病が二つほどあるんですよ。
まず一つ目。「根拠のない自信を持つ病」です。これ、患っちゃったらもう一発アウトです。でも、この世界の住民はけっこうな人数がこれにかかり、知らないうちに死亡しているのです。ぼくが「天才詩人」を名乗り自信満々でいるのも、根拠があってのこと。他の人の作品と読み比べてみて、「明らかに自分のほうが優れていると確信している」が故の自信なのです。
二つ目。「量から質が生まれると思っている病」です。これも、実にやっかいな病気なのです。なぜなら、この病気をさかんにうつそうとする輩がいるからです。けっこう、その分野で有名人だったりします。でも、こと詩作に関していえば、量をこなすことによって質に転化することはあり得ません。真逆です。質が量を生むのです。一か月に一作でもいいし、極端に言えば一年に一作でもいい、じっくり質の高さを求めて鍛えた者だけが、やがて量というフェーズへ上れるのです。生みだせるようになるのです。
その他にもまだあるのですが、とりあえずこの二大疾病に気をつけてください。ほんと、取り返しのつかないことになりますので。