世界の富裕層はイベントを求めて一年を同じスケジュールで旅するといいます。
1月はスイスのサンモリッツにスキーへ、5月はモナコにF1観戦へ、6月はスイスにアート・バーゼルへ、7月にはオーストリアにザルツブルク音楽祭へ、１０月はパリへ凱旋門賞・・・というように。これを｢ハイライフカレンダー｣というのだそうです。これと同じように、わが国のアマチュア野球界にもハイライフカレンダーがあるのをご存じでしょうか？4月、9月は神宮球場に東京六大学野球へ、7月は東京ドームに都市対抗野球へ、8月は甲子園に高校野球へ、11月は京セラドーム大阪に社会人野球日本選手権、最後に神宮球場にもどって明治神宮野球大会を観戦しに旅することをいいます。日本人にとってみれば、こちらのほうがよっぽど贅沢な旅ではないでしょうか？少なくとも、ぼくにはそう思えて仕方ありません。
さあ、最高の贅沢を求めて、｢アマチュア野球界のハイライフカレンダー｣に沿って出発です！
巨木が並び立つ外苑を通り抜けー、
草野球場の前を通りー、
神宮球場の外野席側に到着しました。そうです、今日の神宮球場の旅は外野席で観戦するため、近道の信濃町駅で降りたのです。はやいもので秋季リーグもあと２週間で終了します。来週、再来週は予定が入っており、今日が最後の旅になるかと。なので、ひさしぶりに外野席で観戦してみようと思った次第です。内野席の半額１０００円を払い、いざっ！
バックスクリーンの裏側から入るとー、
このような光景が。内野席よりずっと空いているので、自由勝手に席を選べます。風もよく通り抜けるので開放感があり。秋晴れの日の光を受けて心地良い観戦となりました。
前方席の客がこっちをふり返り、ちょくちょく、わたしの方を睨んできました。何か気に障ることしたかなあと気をもんでいると、真後ろの電光掲示板を見ているようでした。なるほど。
いよいよ、来週２３日（木）はプロ野球ドラフト会議の日。プロ野球志望届を提出している選手にとって就活の最・最終盤になります。ここまで選定リストに乗っている選手は最後のアピールの場。役員面接のような場です。
明治大学・毛利海大投手
４月20日の日記を読んでください。明治のエース・毛利投手を応援してきました。今日もさすがの投球で、スカウトの目を引き、ドラフト上位をぐっと手繰り寄せたでしょう。
いつもとは違う角度、真後ろからパシャパシャ写していると、
くるっと、こっちを振り返って帽子を脱ぎ、
毛利＜天才詩人さん、いつも応援ありがとうございます
なーんてね。
早稲田大・田和簾󠄀投手
明治の勢いを止めるべく途中登板。しかし、火に油を注ぐような投球で失点してしまいました。
田和投手＜・・・ドキドキ（やべーっ、スカウトのみなさんが運よく見ていませんように）
卒業する者あれば、継承する者あり！
４年生が卒業すれば、来年は現３年生が中心になります。３年生ながら３番に座る榊原七斗外野手。見事に本塁打を放ちました。来年の今頃はドラフトを待つ立場にいるでしょう。
榊原外野手＜たぐりよせるぜ、おれの時代！
ユネスコ無形文化遺産へ「野球場料理」！
今日は「長岡秀樹の和梨サワー」を選んでみました。ちょっと甘さが際立ちますが、これはこれで美味い。
選手名の食べ物はすべて販売無し。プロ野球開催日のみのようです。なので、何の変哲もない「家系ラーメン」を買ってみました。とくに好きでもないのに、なぜか時々無性に食べたくなる中毒性のあるラーメンです。せっかくだから、「神宮家」とか「外野席家」とか名乗ればいいのに。
カメムシがプーンと飛んできて、わたしの足元へ。こやつを見かけると秋が深まったことを感じます。前々週はトンボが飛んできました。やって来る昆虫の交代で季節の変わり目を感じる、それが野外球場の魅力の一つだったりします。
明大９ー２早大【１４】
慶大７ー４立大【１５】
秋季リーグが終わると、今年のハイライフカレンダー最後の旅「明治神宮野球大会」が待っています。ほんと今から楽しみでなりません。
