海がない茨城県なのに、なんで地名に水、海がつくのか?・・・あやしい。「こうやまあきら史観」では、これを古代に日本列島にいなかった謎の「海の民」が上陸して集落を作り定住したものと考えます。真実はWikipediaでも見れば一瞬で判明するでしょう。でも、あえてしません。真実は必ずしも人を幸せにするとは思えないからです。歴史は浪漫で考えたほうが楽しいってもんですよ。では、そんな「水海人」の痕跡をたどる旅をしていきましょう。
第二日目
おはようございます。朝起きて、ホテルの窓から眺めた風景です。曇り空ではありますが、暗いとか雨が降りそうとかいった雰囲気ではなく、暑くもないちょうど良い塩梅の探索日和です。

まずは腹ごしらえを。地元のビジネスホテルに泊まったら、地元の食材が中心に並べられていました。水海道は茨城なので、当然のようにその中心に置かれていたのは納豆。パック二つ分をドバっと。元気満タン。

リュックを背負いホテルを出ました。昨日、スマホで撮影した案内図が頼りです。

案内図によれば、まずは「豊水橋」を渡って国道354号をひたすら真っすぐ進んで行くようです。目的地「一言主神社」まで9.1kmありますので長丁場の覚悟を決めての出発となります。いざっ!

10分足らずで橋が見えてきました。こちら側までが文明の発達した駅前市街地。橋の向こう側にはどんな世界が広がっているのか。蛮族・水海人が巣食う修羅の国かもしれません(しつれい)。

「『千姫』となごみの街」。千姫を前面にして町を売り出そうとしているようです。ホテルの机上にも、これ関係の小冊子が置かれていました。誰なんだろう?気になる存在ではあります。

橋のたもとに小さな神社が建っていました。渡るまえに旅の無事を祈願することに。近づいたら、うわっ、けっこう強い。「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」が充満しております。祈願するにはうってつけのパワースポットのようです。「この先にはどんな世界が待ち受けているのかわかりません。有事の先には、どうぞお力添えをお願いします」決死の覚悟を決めて、ぱん!ぱん!

これは、かわいい。丸っこい鈴が取りつけられていました。初めて見ました。

境内を出ると、こやつがお見送りしてくれました。
セキレイ<ご武運を

歩道側は狭く、自転車とすれ違うときは大変になります。鬼怒川は土砂で濁っていました。漢字「鬼」「怒」がつく川ですから、不機嫌そうに怒った表情をしているのかな。

霊峰・筑波山はどうか。うすぼんやりとしか見えません。必ずや無事帰ってきますので、そのときは雄姿をお見せください。

橋を渡りきり、いよいよ未開の地に足を踏み入れます。ドキドキ。

見渡す限り広がる豊かな自然。少なくとも三か所からキジの鳴き声が聞こえてきました。残念ながらどこも姿を見られず。いつものことですが。

「千姫コロッケ」(笑)。ほんと千姫って、誰なんでしょう???水海人の伝説のお姫様か。

この先にある茨城県自然博物館で「鳥の世界へようこそ!」という展示をやっているようです。副題が「知れば 知るほど 面白い」だそうです。実際、わたしもその面白さにとりつかれています。時間があったら寄ってみたいんですけどね。

おや、神社の大看板が見えてきました。やっぱり、この地域では名のある神社のようです。

田んぼのまえを通ると、カエルの合唱が聞こえてきました。大合唱までは至っていません。本格的な大騒ぎになるのはこれからでしょう。

歩道に葉っぱが飛び出ている場所は気をつけて歩きます。下にケムタン・イモタン(毛虫・芋虫)が落ちてうごめいている場合があるからです。わたしにとって、あやつらは旅の天敵。あのオゾマシイ姿を見ると心臓が止まりそうになるのです。そおーと、そおーと。

青梅で感じた「沿道の雑草が立派すぎる」感、ここでも感じられました。

どう見ても、名のない草ではなく立派な園芸種。どこかの庭から種が飛び散ってここに根づいたとしか思えません。

ね?

「きぬ総合公園入口」交差点にきました。なんだかんだ、ホテルを出てからここまで1時間10分かかりました。

ということはー、案内図に照らし合わせてみます。つぎにゴルフ場や染色団地が見えてくれば正解の道を進んでいるということ。さて、どうか?

ゴルフ場が見えてきました。ほっ。対面にコンビニがあったので、昼食の購入とトイレを借りに。正面の自動ドアから入ろうとしたら、コツンと軽くぶつかってしまいました。よく見ると「猫が侵入してしまうため」施錠していると書かれた貼り紙が。ふと横に目をやるとー、

ー、おまえか(笑)

つぎに「染色村」がでてきました。案内図では団地になっていますが。

番号がふられています。染色職人が集団で住んでおられるのか、染色会社が並んでいるのか。

また大看板がでてきました。ここからまだ2kmか。同じぐらいの大きさで「大生郷天満宮」の看板が並んでいました。こちらも負けないぐらいの古社なのかもしれません。ただ、案内図ではかなり離れた位置にあるようです。また次回ですね。

最終コーナーにきました。右折して真っすぐ進みます。

野菜畑、小麦畑が目に付くようになりました。さすが農業大国・茨城らしい風景。


おやっ、側溝の蓋に何か丸く囲まれた文字が刻まれているぞ?

茨城の「茨」だ。なんか、かわいい(笑)

左に曲がると、風景が一変し、グッと自然環境が豊かになりました。それと同時に「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」がきました。これが一言主神社から放たれたものだとすれば、もう近くまできているようです。

「境外駐車場」のまえを通ります。これまで見たことない広さです。それでも、初詣の三が日には満車になってしまうのでしょう。

周囲がさらに豊かに。またキジの鳴き声が響いてきました。さらには、コゲラ、シジュウカラ、メジロと様々な野鳥の鳴き声が聞こえてきました。ここにきて、気づくことがありました。この二日間、ヒヨドリの鳴き声を聞いていません。あれだけ、どこでも見られるヒヨドリがこの沿線にはいないのか、どうなのか?興味深い現象です。

ドーン!ホテルを出発してから2時間ちょい。巨大鳥居がお出迎えしてくれました。自動車と比較すればその大きさがわかるでしょう。胸が高鳴ります。

水海人の痕跡は???由緒を読んでみます。「今から1150余年前」ー、とんでもない古社です。「吾は大和国葛城山に居る一言主大神なり」ー、以前に参拝していますね。「今東国の万民の災禍を救わんが為に来れるなり」ー、具体的にそんな災禍か書かれていませんが、これぞもしや水海人の襲来か???うーん、これだけでは確たる証拠にはなりませんな。残念。

それでは境内へ。氣がキーンではなく、「ズッッッッキン・・・ズッッッッキン・・・ズッッッッキン」と独特の響き方をしてきます。初めての体験です。拝殿の佇まいに古社の風格と威厳を感じました。「この二日間、過去のゴールデンウィークの旅に負けない、思い出深い旅ができました。ありがとうございました。水海人の痕跡は探せませんでしたが、またつぎの機会にとっておきます。また来ます」お礼を込めて、ぱん!ぱん!

裏手に回ると、ひときわ氣が強くなる箇所がありました。「裏の鳥居」周辺です。かなり強力です。正面の大鳥居から入るより、こちらからの方が良いかもしれません。

また、隣接する駐車場と公園からも強力な氣が放たれていました。


ベンチに座って休憩しながら氣を充電しようとしたら、先客がいました。トンボです。しっかり充電して長生きしてくれよ。また、周囲からキジの鳴き声が聞こえてきました。水海道はキジ王国のようです。しかし、いずれも姿をとらえられず。悔しいなあ。

パワースポット(1093)「一言主神社」
さあ、戻ります。このまま来た道を駅まで戻るのもいいですが、何度も目にして気になる「千姫」に会いたくなりました。案内図にちゃんとお墓が記載されています。曲がる交差点の場所に気をつければ問題なくたどり着けそうです。

車道にせせり出ている枝が、大型車の屋根に当たらない箇所で短くなっています。当たらないように、ちゃんと整備員が刈り取っているのか、あまりにも当たるので枝のほうが痛がって引っ込んだのか、どうなのでしょうか。ま、前者かなと。

すばらしい雑草。ではないよな、もはや。

またまた、キジが鳴いていました。ダメもとで聞こえる方角へ目を凝らすとー、

おー、おー、おー!?あれは、あれはー!?

やったー!ついにキジを目撃。パシャパシャと。ようやく、ここにきて画像に残すことに成功したぞお!

キジを撮影できて、心晴れたわたしの胸の内を現すように、急に空が明けてきました。ところどころに、青空がのぞいています。

お墓のある弘経寺へ到着しました。一言主神社を出発してから約3時間、ホテルを出発してから5時間半を超えて歩いてきました。そこへ、青空になり気温も上がり、汗ばむ陽気になって疲労も困憊に。

すごい巨木が。神社だったら御神木扱いだったでしょうに。

青い空、汗ばむ陽気、だというのに境内にはいっさいの音が無いという。生きている者がいっさいいないような、時間が止まっているような不思議な感覚にとらわれます。お墓はどこだ?キョロキョロしていると、何やら不穏な氣が流れてくる一角を見つけました。一般の墓地になっている区画の奥の奥のほうに、それらしいほの暗い物体の存在が見えました。おそらく、あれでしょう。しかし、怖い!怖い!こわい!こわい!本能に働きかけてくる恐ろしさがあって、とても近づける雰囲気じゃありません。わたしに対して鋭い憎悪を投げかかてくるかのようです。これも、正体を暴きにきたわたしへの水海人としての報復か!?まあ、スマホでWikipediaでも検索すれば、さくさくっとどんな人物かわかると思いますが、浪漫を優先して、謎を謎のまま残して帰ることにしました。

一通りやりたいことを全部やって、意気揚々と帰宅への道へ。

弘経寺を出発して約2時間、朝のホテルから合計すると7時間半、座ることなくずうっと歩いてきて疲労困憊。しかし、そんな疲れを吹き飛ばしてくれるような光景がお出迎えしてくれました。行きは曇り空だった豊水橋が、明るく輝く光景になって勇者の帰還を祝ってくれているかのようです。

さらに、はっきりくっきり雄姿を見せてくれる筑波山。

さらにさらに、鬼怒川も、行きよりすこし穏やかな表情になって、迎え入れてくれているような気になりました。

一度巡れば、みんな思い出
思い出になれば、みんな大好き
最後はいつものように大遠征になってしまいました。しかし、そんな疲れも逆に深い思い出となって心に刻まれました。毎年、ゴールデンウィークのパワースポット旅は「一生心に残る思い出の旅」になります。今年も例年と変わらない旅になりました。まだ行けなかった大生郷天満宮なんかもあるし、水海人文明の痕跡をつかむことも出来なかったしで、機会があれば再訪してみたいと思います。また、常総線の先にある下妻駅や大宝駅、下館駅なんかも興味をそそられますし、続きもやってみたいと思います。

<おわり>