天才詩人こうやまあきらのブログ!

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サイボーグになった日

 

なんということだ、ついに、サイボーグになってしまった・・・

 

 この日は、緑内障白内障の手術を受けるために新宿某病院へ。一泊入院して左眼をやって、二週間開けて右眼だそうです。ドキドキしながら向かいます。事前に医師から「白内障の手術は水晶体を砕いて吸いとり、そこへ人工レンズを入れる」、緑内障のほうは「金属性のデバイスを埋め込んで、眼圧を下げる」うんぬんの説明を受けました。正直、チンプンかんぶんでした。金属を目の中に突っ込む、という行為が非現実すぎて、飲み込めませんでした。医学の進歩は、ド文系詩人の想像を容易く乗り越えているようです。そんな眼になったら(たとえ一部の眼球だけでも)、わたしの世界観では、半機械化されたニンゲン、いわばサイボーグになるようなもの。足どりも重くなります。

 

手術まえ、しばらく待合室で新宿の町を左眼に焼きつけることにしました。生身の左眼で見る最後の風景なので。つぎに見るときは、金属デバイス入り人工レンズに変わった、いわばサイボーグの眼で見ることになるのですから。わたしの心境を反映してか、どんよりした曇り空。

 

きれいな看護師のおねえさんが来て血圧の計測を、その後に、そんなにきれいでない事務のおねえさんが来て事務手続きの説明を、それから、ちょっときれいな栄養士のおねえさんが来て入院食の説明を、それからも、まあまあきれいな薬剤師のおねえさんが来てお薬の説明をしたりして、なかなかゆっくりさせてくれません。・・・あ、きれいとかの情報は不必要か。

 

「手術するほうを間違わないように」と左眉の上にマジックで印を書かれました。医学が進歩しても、マジックで手書き。なんか、かわいい。そしてついに、名前を呼ばれ手術室へ促されました。医師に、目薬をさされ、「これで麻酔がかかりましたよ」と言われました。しかし、ばっちり周囲が見えます。それなのに、おもむろにメスのようなものを突き立ててくるので、「え、まだ見えますよ!麻酔効いてないんじゃあ!」とわめいたら、「痛みはとるけど、視力をとる薬じゃないので」と笑われました。恥ずかしい。

 

手術室から戻ってからの待合室の眺め。先ほどとは違い澄みわたる青空でした。手術の日が決まってからこの間、ずっと心の重しになっていた圧から解放され、ほっとした今のわたしの心境を現していてくれるかのよう。

 

みんなの憧れ、ナースコール♪

術後は、あてがわれた病室で一泊となります。残念なぎら、これを押す機会はきませんでした。消灯時間になり、横になってぐっすり眠っていたら、寝返りをうったときに背中で押したようで、看護師さんがすっ飛んで来ました。恥ずかしい。

 

入院中は何もやることがないので、「三食の食事が楽しみ」でした。最初は、たかが病院食だろうと高をくくっていたのですか、これが悔しいほどに美味しいのです。弁当にして、会社のまえで売ってくれませんかね。

 

一夜明けて、無事に退院へ。眼帯を外されると、見える景色が一変していました。なんて澄んでいて、美しいのでしょう。今まで、いかに濁ったレンズを通して見ていたかがわかりました。こうなるのなら、サイボーグでも良いかも。つぎの右眼も楽しみになり足どりが軽くなりました。