2月になると各地で「梅まつり」が開催されます。これまで、野鳥見たさに巡っていました。そのうち、「梅の花を見ること自体」が楽しくなり、徐々に「ほかの花を見ること」も楽しくなり、今ではすっかり「花巡り」がわたしの年中行事になっています。2月は梅、3-4月は桜、5月はつつじ、6月はあじさい、8月はひまわり・・・というように。そこで、これから増ます楽しくなるように「花巡り」のカテゴリーを作ってみました。
あじさい巡りの第2週目。今日は(6月7日、土曜日)、高幡不動で開催されているあじさい祭りへ向かいました。
中河原駅から京王線に乗り3駅、10分足らずで到着しました高幡不動駅です。駅を降りると、商店街で、新選組の格好をして誠の旗を掲げたお祭りをやっていました。ここ日野市は新選組副長・土方歳三の生まれ故郷、なので町おこしの行事や旧跡が多いのですよ。

お祭りを抜けると高幡不動が見えてきました。「第41回あじさいまつり」の看板が掲げられています。

こちらの特筆すべき点は、本物の仏教関係の建造物を背景に写真が残せること。

しかし、まだ見頃には早かったか・・・


もう一週間、遅く来れば良かったかもしれません。


もう一つの点は、斜面を利用した「山あじさい園」で、可憐な山あじさいを見られることです。

「自生のやまあじさい」に、

「黒姫あじさい」、


「桃花」、


「美方八重」。通常見られる華美な着飾ったあじさいに比べ、飾らない「山野草」のような雰囲気があります。


あじさい園を通り抜け、斜面を登って行きます。周囲に広がるのは、幾千、幾万、微生物、菌糸類まで含めればおそらく幾兆もの生命を育む雑木林・・・生き物たちにとって生命の母体であり、人間にとっては心の原風景である多摩の雑木林が広がっています。

青紅葉がまぶしい! 逆に、秋になると紅葉でまぶしい風景に変わるってこと。一粒で二度美味しい、とはこのことです。紅葉さまさまですね。

ここにも、「白い妖精」が飛んでいました。けっこう、どこにもいるようです。「知らないときは見えなかったけど、その存在を知ると、今まで目につかなかったものが見えてくる」人間の不思議な心理です。

「見晴台」まで来ました。野鳥探しでよく訪れる場所です。隣にいた夫婦が「あの木が邪魔よねえ」と苦笑していました。確かに。中国人なら勝手に切りそう(苦笑)

野鳥探しの定点観測点 「山内第四十一番」です。シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラが鳴いていました。葉に覆われて姿は見えず。

山道を下って行きます。底の小径にあじさいが見えました。あそこまで降りれば近場で見れそう。でも行くのはやめました。だって、下まで降りれば、今度は登らないといけないじゃないですか。しんどそうなので(苦笑)

山中、目についた花たち。





見頃を迎える来週か、再来週にもう一度来てみようと思います。
【旧ブログより】
パワースポット巡り(218)日野宿本陣 2015年1月24日
都内に唯一残っている本陣建築「日野宿本陣」に行ってきました。ここから、幕府側の近藤が、土方が、沖田が京都に向かって血の雨を降らせ、ここから維新側の明治天皇が、三条が、伊藤が全国へ向かい新時代を告げて回った、歴史ロマンが交錯する遺産的建築物です。さすがに、もう、この入り口あたりに来ただけで、「パワースポット特有のこめかみ辺りにくる痛みがキーン」ときます。
300円払っていざ館内へ。館内はさらに強くキーンときます。そして、そのキーンがとても複雑で重くるしいキーンなのです。日本を二分化して争った歴史の重みからくるものでしょうか。
また、ガイドの方に館内の案内をお願いしたところ、素人ではなかなか目につかない、おもしろポイントを教えてくれました。やっぱり専門のガイドさんがいるのと、いないのとでは全然違ってきます。当時の大工さんのユーモアや細かい仕事っぷりに感心させられっぱなしでした。例えば、この床の穴。これ、単なる丸い穴ではなくて、「栗の形をした穴」なんだそうです。当時、材木は貴重品なので、穴があいているからといって、そう簡単に取り替えることはできません。だったら、その穴を縁起のいい栗の形にして使ってしまえ、というわけでこんな形にしたのだそうです。
最初、庭にひょうたん池があったそうですが、わき水が枯れたために閉じることになったのだとか。でも、「また室内から池が見られるように」と、大工さんがある場所に池を移した(ように見立てた)のだそうです。その場所はどこかというと、・・・廊下のこんなところです。たしかに、ひょうたんの形になってます。
では、池で泳いでいた鯉はどこに移した(ように見立てた)のかというと、この部屋の柱だそうです。おおー、たしかに泳いでいますね。
お客さん用の部屋の釘隠は、幸運を呼ぶと言われている逆さコウモリになっています。
そして、宿主用の釘隠は子孫繁栄の言い伝えがあるウサギになっていました。しかもちゃんと子孫が生まれるように、オス・メスのペアになっているとか。仕事が細かいなあ。
靴を脱いで館内を歩いていたら、あっ!?靴下に穴が!・・・けっこう見学者がいるのに、恥ずかしいったらありゃしない。事前に気をつけましょう。
新撰組ファン、維新ファンなど歴史好きにはたまらないパワースポットでした。
