2月になると各地で「梅まつり」が開催されます。これまで、野鳥見たさに巡っていました。そのうち、「梅の花を見ること自体」が楽しくなり、徐々に「ほかの花を見ること」も楽しくなり、今ではすっかり「花巡り」がわたしの年中行事になっています。2月は梅、3-4月は桜、5月はツツジ、6月はアジサイ、8月はヒマワリ・・・というように。そこで、これから増ます楽しくなるように「花巡り」のカテゴリーを作ってみました。
この日、休日(春分の日)を利用して、梅まつり巡りの最終地「青梅市・吉野梅郷梅まつり」に足を運びました!
いつもの京王線ではなく、少し歩いて西府駅から南武線に乗り、奥多摩・青梅地区の玄関口、立川駅へ。そこから、青梅線に乗り目的地「日向和田駅」に着きました。

会場になっている「梅の公園」へ向かいます。園内の咲き具合を占う意味で、梅の街路樹を観察しまてみました。紅梅も白梅もびっしり咲いています。ということは、園内もこういう咲き具合なのでしょう。期待できますね。

「神代橋」を渡って行きます。正面の山に雪が残っていました。昨日は東京都中央区でも雪が降りました。この辺りで降るのは当前か。

「神代橋」を渡ります。毎年のことながら足がすくみます。

ドーン! 駅から約20分、梅の公園が見えてきました。おお、ここからでもハッキリと梅の咲きっぷりが見えます。

毎年通っていますが、ここまで咲いているのは初めて。気分が高揚します。案内板には、今日20日が梅まつり最終日だと書かれていました。滑りこみセーフ。いざっ!

園内は山の傾斜を利用した造りになっています。登山の気分で、坂をえっちらおっちら。しばらく登り、見下ろしてみます。さあ、どうだ!?

ぽん・ぽん・ぽん・・・かわいい~。梅の木が小さく見えて、かわいい感じに。

ぐるっと回って反対側へ。さっき登って来た坂を逆の立ち位置から見るとー、

梅の「紅」「白」とサンシュユの「黄」・・・三色が絶妙に組み合わさり、まるで絵画を見ているよう。この絵画から湧き出る感情は「幸せ」以外の何物でもないでしょう。

いつものように、目を引いた品種を個別に撮影していきます。これまでの会場とは一味違う品種が多く、他所では幅を利かせている「紅千鳥」や「白加賀」が見られないのが、ここの特徴です(園内は広いので、どこかに咲いているかもしれませんが)。まずは「玉垣」から。「梅花といえば、こういうデザインでしょう」と主張しているような典型的な意匠をしています。

周りから「あら、かわいい」と歓声があがっていました「都錦」。確かに、丸っこくて肉厚で淡い花びらがかわいらしく見えます。

その割と近くに咲いていた、割と近い形状の「筑紫紅」です。ただ色は刺激強めで、性格は都錦と真逆そう。

接写に挑戦。ああ、やっぱり。ピンボケしてしまいました。デジカメは接写に弱いのでご勘弁を。

今日一番目を引いた「一の谷」です。白を基調に、うっすらピンクが色づき、艶っぽいを超えてエロい感じさえします。

どこかの外国語では男性名詞と女性名詞があると聞きました。だとしたら、一の谷は確実に女性名詞に振り分けられるかなと。

露出を上げてみました。「明る過ぎる」ぐらいに設定したほうが、画像から伝わる幸せ感が増す気がします。正式な撮影方法はこれで合っているのか、わかりませんけど。

こちらも肉厚系の「月宮殿」。

公園管理者はポッチャリ好きが多いのかな?(笑)

同じように露出を上げてパシャリ。

梅以外の花も目を引きました。「サンシュユ」です。梅と同時期に咲くので、梅の紅・白・ピンクに黄色が差し色となって際立ててくれる有難い存在です。

「ツツジ」も咲き始めていました。4月に入れば、神宮球場に向かう並木で満開の姿を見せてくれます。なので、わたしにとって桜よりも、新学年を告げる花だったりします。


頻繁に、爆音を響かせて飛行機が飛んで行きます。最初は旅客機だと思っていました。しかし、福生の米軍基地が近いので、軍用機だと気づきました。園内に広がる幸せな夢の世界を切り裂く、厳しい現実世界の使者を複雑な気分で見送りました。

4年前の21年に、初めてここに来たときは思ったよりしょぼくて、あれれっとなりました。何も知らないまま2年後に、「梅の公園 思い出の1枚」を見て愕然としました。それを期に、いろいろ調べてみると、梅ウイルス感染のため園内の梅すべてがいったん伐採され、再植栽の完了が21年だと知りました。再生元年に偶然立ち会った縁を感じ、今後は毎年成長を見守ろうと決意しました。未来が楽しみでなりません。

どこにも残念な人がいます。どの会場にも、咲きっぷりや会場施設の不備に目がいって、愚痴る人がいるのです。「そんな心持ちでは、楽しく過ごすことなんて出来ませんよ」と言ってやりたくなります。小腹が空いたので団子を買ってみました。種類は、どこにでもある「みたらし」しかありませんでした。「観光地における名物団子」論を研究したいほど、団子にこだわりを持つ者として「これだけ梅という観光資源に囲まれているのに、何でそれを使って名物団子を開発しないのだろう?」と愚痴りたくなりました・・・おっとっと、そばから自分で愚痴っちゃいけませんよね(苦笑)

帰りはパワースポット「下山八幡神社」へ。「今年も吉野梅郷梅まつりを楽しむことが出来ました。また、来年よろしくお願いします」ぱん!ぱん!と。

・・・ゲップ、おえっ・・・なんかもうお腹がいっぱい。梅まつり巡りは、お腹いっぱいになったのでこれで締めようと思います。また、来年が楽しみです。つぎの花まつりはどこだ?