天才詩人こうやまあきらのブログ!

パワースポット巡り100ヶ所、野球観戦100試合、日本酒100銘柄の年間トリプル100を目指して

越生梅林、梅まつり パワースポット(1018)津久根八幡神社

 

2月になると各地で「梅まつり」が開催されます。これまで、野鳥見たさに巡っていました。そのうち、「梅の花を見ること自体」が楽しくなり、徐々に「ほかの花を見ること」も楽しくなり、今ではすっかり「花巡り」がわたしの年中行事になっています。2月は梅、3-4月は桜、5月はツツジ、6月はアジサイ、8月はヒマワリ・・・というように。そこで、これから増ます楽しくなるように「花巡り」のカテゴリーを作ってみました。

 

 

 2月12日日記を読んでみてください。今年の梅まつり巡りでは、「ちょっと離れた初めての梅林にも足を伸ばそうと計画しています」と書きました。その離れた梅林とは「越生(おごせ)梅林」のことでした。聞くところによると、先週巡った小田原曽我梅林と並び「関東三大梅林」と称される有名梅林なのだとか(三大のあと一つは水戸・偕楽園)。また、前から気になる路線がありました。「八高線」です。曲りなりにも八王子という首都・東京を出発駅としながらも、たった二両編成で、乗り降りするとき乗客がボタンを押さないとドアが開閉しないという、大変謎めいた路線のようです。気になるでしょう。近いうちに沿線を旅行してみたいと考えていました。そうしたら、梅林の最寄駅は「越生駅」という駅で、八高線の駅だというではありませんか。ということは、越生梅林を巡れば、「梅まつり巡りと八高線巡りの二つの企画が同時に出来る」わけです。そこで、三連休の最終日(24日、月曜祝日)、越生駅に向かいました。

 

 中河原駅から京王線に乗り、京王八王子駅に到着しました。そこから、徒歩で少し離れたJR側の八王子駅に向かいます(ここを接続してくれると楽なんですけどね)。八王子駅から、まずは川越線に乗り、高麗川駅八高線に乗換えます。八高線の路線図には、毛呂とか寄居とか児玉とか観光地として魅力的な駅が並んでいて、そそられます。また、昨年の黄金週間に巡った倉賀野もあったりして、近いうちに本気で途中下車の旅をやりたくなりました。車内アナウンスでは、偕楽園の梅まつりに合わせて、川越から水戸まで直通で行ける臨時特急の案内が流れていました。梅まつり気分を盛り上げてくれます。

 

八王子駅から約50分で高麗川駅に到着しました。いよいよ八高線に乗換えます。白と黄緑色の車体が「田舎かっこいい」、あか抜けないところがレトロ調で逆にかっこよく感じられます。

 

車内はこんな感じ。窓にカーテンは、愛知の豊田市を走っていた路線で体験したのみ。貴重な存在だ。


目的地の越生駅に到着しました。二駅ほどですが20分はかかりました。降りてきた乗客の服装を見れば一目瞭然。登山、ハイキングで目指す駅のようです。駅舎に梅まつり会場への案内地図が置いてありました。片道3.8キロ、55分の順路だそうです。フッフッフッ、これぐらいの距離、全国各地をパワースポット巡りで踏破してきたわたしにとって、朝飯前ってやつですよ。飛ばして圧倒的な記録を出してやりますわ。20分ぐらいで行けちゃうかも。

 

駅を出たすぐのところに、大看板が立てられていました。「ハイキングのまち」を謳っています。また、「太田道灌」の誕生地のようです。道灌といえば江戸城を築いたことで有名な武将。もちろん名前は知っていましたが、越生生まれだとは知りませんでした。歴史上の人物を輩出している町なんですね。


町役場と公共施設が並んだ通りを歩いていきます。「ハイキングのまち宣言」だそうです。確かに周囲をぐるっと里山が取り囲んでいるので、楽しいハイキング順路がたくさん在りそう。

 

越生町埼玉西武ライオンズのフレンドリーシティ」だそうです。ファン歴40年なので、こういう力添えは頼もしい限りです。新監督、新コーチの手腕に期待しましょう。

 

学校給食に甲子園大会があるとは知らなかった。全国大会優勝は何の競技であれスゴイことですよ。

 

いたるところに、跡地の説明板が立っていました。町をあげて、観光で飯を食っていくことに注力していることがわかります。同時に、地元民の郷土意識も育まれることでしょうし。

 

つつじ公園も在るようです。これだけ豊かな自然環境と広い土地があれば、いろんな花まつりが開催できそう。その時期にまた来たくなりました。

 

三滝入口交差点に出ました。案内地図の通り、左方向に歩いていきます。ここから、ぐっと山合が深くなってきました。

 

右脇には越辺(おっぺ)川が流れていました。こういう川を見ると、ついあの青く輝く宝石を探してしまうのです。しかし、宝石カワセミどころか普通どこにも見られるようなサギやカモやハクセキレイの姿さえも見られず。これだけ自然豊かなのに野鳥がいないとはちょっと不思議な感覚になります。

 

途中、かわいらしく建っていた弁財天様。「迷うことなく梅林まで着けますように(極度の方向オンチなので)」ぱん!ぱん!

 

さらに進んで行くと、パワースポットが在りました。「津久根八幡神社」です。山合にある神社特有の清らかで澄んでいる中に、どこか自然の厳しさも教えてくれるピリリとした氣が充満しております。「今日一日が楽しく有意義に過ごせますように」ぱん!ぱん!

 

 

パワースポット(1018)「津久根八幡神社

 

周囲はぐるっと里山に囲まれていて、のどかな雰囲気の中、進んで行きます。ここまで来て気づいたことがありました。ここまで、一軒もコンビニを見ていないことに。小腹が空いたら、途中の店で何かを買えばいいやと軽く考えていて何も持ってきていませんでした。駅の自販機で購入していたペットボトルのコーヒーで何とか小腹を満たします。

 

あの山の形。きれいな円錐形を描いていて、古代日本人の感覚だと御神体として、信仰の対象にされていてもおかしくない形をしています。


目指す梅林はまだ先ですが、梅の木があちこちに姿を現し始めました。

 

気になる点が一つありました。それは、ただでさえ山合で気温が低い所なのに、ここ数日はかなり寒い日が続いていました。まだ見頃にはほど遠いのではないか?という点です。実際、この辺りで見られる梅はまだまだな感じ。

 

その中でも、咲いている花を選んで写してみました。木には品種の札がかかっていません。さすがに、まだ花びらの形で品種がわかるまでには至っておらず。勝手に白加賀かなと。

 

ついに到着しました。腕時計で確認すると平均を大幅に超過する1時間37分かかっていました。大惨敗じゃないですか。ま、あちこち足を止めてデジカメ撮影していましたから。400円を払って、ここから入園するようです。

 

さあ、梅林を巡って行きます。


やっぱり、ちょっと早かったかなあ。

 

 

 

見頃にはまだ早かったかようです。

 

小田原で咲いていた十郎が、まだこんな感じですもん。

 

羽根木公園で甲子園名物・ジャンボ焼き鳥のような大串だった「大盃」も、ここではまだ近所の〇〇屋の焼き鳥ぐらいの大きさに留まっていました。

 

そんな中、元気に咲いている白梅も在りました。

 

けっこうキレイです。

 

なんという品種だろう?

 

品種は「越生野梅」だそうです。「越生」と付いているので、おそらく地元産の梅なのでは。だとすれば、貴重じゃないですか。

 

 

この小粒で可憐な白梅は?

 

「淋子梅」だとか。初めて見た品種です。

 

目についたのがこの三本。

 

画像にするとわかりずらいかな。手前が黄色いロウバイで、その後ろが白梅で、一番後ろに赤梅という黄・白・赤の三色が揃って写せる好ポイントでした。

 

足元には黄色い花が咲いていました。フクジュソウです。馬とウサギの関係に似ていると思いました。馬小屋で、大きな馬の足元にひっそりと佇むおとなしくかわいいウサギ。相性の良さで同室させられる良好な関係に見えました。

 

シュッポー、子どもたちの大好きなミニSLが走行していたり、屋台やお土産屋が並ぶ広場があって、家族連れで大いに賑わっていました。わたしもモツ煮を買って、ようやく小腹を満たしました。まだ時期は早めでしたが、越生野梅は見頃でしたし、里山に囲まれて澄んだ空気を吸いながら散策するのは気持ち良かったしで大変満足のいく梅まつり巡りとなりました。

 

帰り道。「すべてが楽しかったけど、かわいい野鳥を見られなかったことが唯一の心残りかなあ」と考えながら歩いていました。里山、梅花、河川とこれだけ自然環境が揃っているのに、まったく見られないのだから運が悪かったということでしょう。半ばあきらめながら、来た道を戻っていると、♪カッカッカという聞きなれた鳴き声が聞こえてきます。これはジョウビタキに違いない。突然巡ってきたこの機会を逃すまいと、鳴き声のする方へ駆け足で向かいました。するとー、ああ、いたいた。

 

ジョウビタキのオスが梅の木の間を飛び回っているではありませんか。ああ、よかった。これで、心残りが消えて満点の気持ちで帰ることができます。

 

さらにー。ツグミが歩いている、と思ってパシャリとしたら・・・枯草でした。えーい、まぎらわしい。

 

同じ道を歩いて帰るのも面白くないので、土手まで降りて越辺川を見ながら駅に向かいました。午前中、行では見られなかったカモやサギ類がちらほら見え、時間帯が悪かったのかなあ、など漠然と考えながら歩いていると、(画像の左側に写っている)水たまりのような部分に、オレンジ色に輝く物体がー、

 

葉に覆われてはっきり見えないものの、あの輝きはもしや!

 

気づかれないように、そおっと体を1mほど横に移動して撮影を試みました。この角度にくると、覆っていた葉っぱが被写体から外れるので、バッチリ写せます。その結果は・・・おおー、やっぱり!カワセミでした。

 

最後の最後にきて大金星をあげることができました。これで満点以上の気分で帰ることができます。遠出したかいがあって、最高の一日となりました。越生梅林へ、また来年、再訪しますよ!

 

帰りの高麗川駅で。ベンチに座り乗換えを待っていると、ふと目線の先にこのような横断幕が掲げられていました。「吉野梅郷梅まつり」の案内です。誘ってますね~。この画像をもって「来週の予告」にしたい気持ちもありありですが、ここも負けじと寒い山合に在りますので、もう少し時期を遅らせたほうが良いかなという気持ちもあります。ちょっと考えてみます。