ちょっと空を見上げるだけで
すこし耳を傾けるだけで気づく
豊かな世界「野鳥の世界」
それに気づいて生きるのと
気づかないで生きるのとでは
まるで豊かさの違う
人生になりそうです
パワースポット巡りをしていると、よく野鳥を見かけます。最初はおまけとして撮っていましたが、思い入れが日増しに強くなっていき、ついにカテゴリーを設けることにしました。野鳥の生態はど素人、愛機はもうすぐにでも寿命が尽き果てそうなボロボロのデジカメ・・・。そんな低装備なわたくしですが、「かわいい野鳥を見たい」の一心だけで全国を探索していきます。実際の野鳥は、われわれ人間などには、はるかに及ばない過酷な一生をおくっているのですけどね・・・。まあ、いいじゃないですか。かわいい野鳥を探して見つけることができれば、かわいいものを見たときに溢れる「幸せ脳内物質」に満たされ、幸せな日常をおくれるのですから。
そう、「野鳥」探しは「幸せ」探しに他ならないのです。「毎日が楽しくない、幸せを感じられない」という人には、ぜひオススメします!
せっかくの休日だというのに、少しお寝坊してしまいました。こうなると、遠出する気にはなれず、近場でやり過ごすことにしました。そこで、歩いて行ける「七生丘陵」を探索することにしました。大好きな野鳥がたくさん見られるため「聖地」と呼んでいる丘陵です。
まずは多摩川に架かる府中大橋へ向かいます。その途中、府中街道の植込みにキラリと光る物体を目にしました。
事件ですよ!使用したと思われる銃が隠されている!さては暴力団抗争勃発か!?・・・なーんてね、近所の子どもたちが遊びで使ったおもちゃでしょう(笑)
府中大橋を渡っていきます。橋を渡りながら、多摩川を見ました。いつになく増水していて、しかも透明度が増しているような、田舎の清流を見ているような気になりました。あまり無いことです。一気に気分が変わり、予定を変更して「多摩川、浅川の沿岸を探索する」ことにしました。
橋を渡り、土手を右に曲がりしばらく歩くと到着しました。多摩川、浅川、程久保川の合流地点の目印になっているトイレです。浅川野鳥探しの出発点にもなっています。紅葉がモザイクがかっていて、けっこうな見ごたえ。カシャっと。
背後の雑木林。かつてカワラヒワが群れをなしていました。今日は他の野鳥を含めて何も聞こえず。カシャっと。
さあ、出発しましょう。今日はいつになくサイクリング自転車が多いようです。歩行者の脇をビュンビュン飛ばしていきます。けっこう危ない・・・。自動車然り、バイク然り、自転車然り「人間の能力を超える文明の利器を手に入れると、一定数がその力を振りかざし迷惑行為をする」という事実。残念ながらこれが「人間の本性」なのかもしれません。
すっかり、良い感じに枯れてきています。何も野鳥の鳴き声は聞こえてきません。もうすぐ、藪の中から♪チョリ、チョリとホオジロの声が聞こえてくるでしょう。
川の反対側、向こうにこんもり見える雑木林が当初目的地と考えていた七生丘陵です。距離はこれしかないので、あっちで会う野鳥と、こっちで会う野鳥は「もしかすると同じやつ」なのかもしれません。野鳥の縄張りの範囲を知らないので、何とも判断できませんが。
今日はいつになくシジミチョウがたくさん舞っていました。その代わり、いつもたくさん舞っているタテハチョウが居ませんでした。これだけ居るということは、それだけケムたん(毛虫)イモたん(芋虫)が居たってことか。そう考えると、ゾッとしてしまいます。
わがデジカメは望遠に特化したモデルなので、接写に弱い面があります。チョウも近い距離だとこれだけピンボケに。
以前、馬と対面して腰を抜かしそうになった場所に来ました。野鳥撮影にかかる時間が無かったので、ここまであっという間です。
周りに居たオナガの群れ。白い体でもカラスの仲間なのだとか。よく、昔の相撲界の上下関係を表す例えで「兄弟子が、カラスは白いと言えば白」と聞かされました。本当に白いカラスが存在すると知らなかった時代に出来た言葉なのかも。
そこからしばらく進むと、上を「多摩モノレール」が通っていきました。ということは、もうすぐ高幡不動まで来たということになります。
新井橋を渡ります。見事に黄色くなったイチョウが3本。ちょっと場所が悪いですね。もっと場所が良かったら、もっと話題になっていたでしょうに。
もうすぐで「万願寺歩道橋」という地点まで来ました。すると、キキキッ!という「おぼつかない高齢者がかけた、錆びた自転車のブレーキのような音」が響いてきました。おおっ、このブレーキ音こそカワセミの鳴き声。うーん、どこだ?どこだ?川2本を越えた向こう岸から聞こえるように感じて目を凝らしているとー、
ああっ、あそこに居るのはカワセミじゃないか!デジカメのズーム機能を目いっぱい使って撮影したものがこちら。やっぱりカワセミでした♡でも、かなり距離があるので、かなり小さめ。ちょっぴり残念・・・
少し歩くと、そこにー、
おや?あの枝の先っぽが黒く膨らんでいるぞ?もしかすると、あの形・・・もう少し近寄ってみよう。ドキドキ。
ああーっ、やっぱり!ここにもカワセミ!この距離ならバッチリ撮れるぞ。狙いを定めてカシャ。
こっち向いて、カシャ。
浅川にカワセミが棲んでいるとわかったのが今年の3月でした。わかってから2回目の通いで見事撮影することができました。先週の思案川といい、どうも最近カワセミと縁があるようです。その宝石のように輝く姿は、何度見ても飽きることがなく、見るたびに感激します。これからも楽しみです。
カワセミが合図になったように、野鳥が次々と姿を現しました。モズのメスです。羽根がキレイだなあ。
モズ<ふふふ、わたしのほうが美しくてよ♡
草が被さって顔が見えないけど、あれはホオジロでしょう。今季、初ホオジロだ。
顔が見れたら・・・あらら、スズメでした(笑)
あっちでは、白い服で統一した白ギャングと、黒い服で統一した黒ギャングのカラーギャング同士がにらみ合い、抗争勃発か!?・・・仲良く日向ぼっこしているみたいですね(笑)
正面に富士山がくっきり見えてきました。左側が桜並木なので時期が重なれば絵葉書のような1枚が写せるかも。
一旦、一般道に出てから、また河川敷に戻りました。「長沼橋」です。毎年、ジョウビタキ君と会えるために、大切にしている定点観測地です。突き当りまで歩くことにしました。今年も戻って来ているか?なお、右側手前の雑木林が長沼公園で、奥が平山城址公園です。いずれも今季の野鳥探し(幸せ探し)企画で一度は通う定点観測地です。
突き当りまで来ました。ジョウビタキ君の姿は見られず。今年も戻って来るのか、ちょっと心配になりました。また、3月に見たカワセミも姿が見られず。腕時計を見ると、すでに午後4時。浅川の出発点からすでに歩いて4時間経っています。今日はここまでにして帰ることにしました。
気温があっという間に下がって、一気に寒さが襲ってきました。最寄りの長沼駅から京王線で帰ろうと急いでいると、川面が不思議な形をして光っています。
太陽光が住宅と住宅のすき間を通って反射しているためか、光が長方形になって、まるで帯のような形になっていました。神秘的ですね。
そんなわたしを、住宅の電線からじいっと見つめる影の存在が。おまえは誰だ!?
その影がサアーッと、わたしの横をからかうように飛んでいきました。何者だ!?デジカメを向けましたが、このデジカメときたら暗い環境がかなり苦手に作られているのです。うすぼんやりと、かろうじて写せたのがこちら・・・イソヒヨドリでした。
何度も通ってきましたが、ここでイソヒヨドリを見るのは初めて。野鳥もいろいろ動いているようです。イソヒヨドリの定点観測地にもなってくれれば嬉しいのに。次回探索するときが楽しみです。
今日は予定を変更して正解でした。多摩川の自然環境、野鳥環境を楽しめた一日となりました。