♪ この美しい日本列島に(ラララ~)
クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい(ルルル~)
さあ、手をとりあって
夢の社会を作ろうよ(ンンン~)
おお、われらが国虫会
栄光の国虫会
大日本国虫会 ♪
2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを「日本の国虫にしよう」という高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、国民運動を巻き起こしたいと考えております。どうか、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。
大日本国虫会
総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)仕入部長(兼)飼育部長 こうやまあきら
そろそろ報告しなければならんでしょう。昨年、幼虫が産まれず、次世代への継承が出来ず累代が危ぶまれていた国虫会・古事記累代。(原因が記録的な猛暑にあるとみているのですが、実際はどうなのでしょうか)。昨年に引き続き、トヨタマヒメと山幸彦を一緒に住まわせ、2週間後、交尾したと見立て、トヨタマヒメだけを産卵セットへ移しました。その後、すぐに山幸彦が死んでしまい、遺伝子を繋げるためには何としても産卵してもらわないと困る状況に・・・ここまでを7月11日の日記に書きました。
その後、どうなったのかー、
失敗は許されない状況で、7月、8月、9月と3回セットを組み、合計6本のクヌギ材を与え、万全の態勢で迎えたのですが・・・な、なんということか!幼虫の姿がゼロ!6本どこを割っても割っても、姿が見えないのです。湿気の多すぎが原因で、腐ってしまったと思える卵が何個か在るだけでした。この現実に呆然となるのみに。駅前スーパーで売れ残っていたオスメスを購入してから13年、遺伝子を繋げてきたこれまでの努力が無駄になるのか、せっかく繋げてきた古事記物語が終了になるのか、しばらく頭が真っ白になりながら生活していました。
そんなこんなで、迎えた10月6日の夜ー。部屋の片隅からガリガリガリとかすかな何かを齧る音が聞こえてきました。瞬間、ゴキのやつが侵入して何かを食べているのだと思い、確認すべく音のする方へ行ってみました。どうやら、丸めたコンビニ袋から聞こえてくるようです。こいつは、材割したときに廃材となったクヌギの破片を詰めておき、いずれゴミ出ししようと置いていたものです。その瞬間、以前、クヌギの廃材の中に、見落としていた卵から幼虫が還りうごめいていた事件を思い出しました。まさか!?と藁をもつかむ思いで袋を開けると、そこにいたのが、こいつー、
<はーいー(たらちゃん口調で)
ああ、何ということでしょう!同じ過ちを二回やってしまいました。材割したときに卵を見逃していたようです。これで、ホッとしました。希望が持てるようになりました。翌日、早速、専門店で菌糸ビンを購入し移してやりました。栄養たっぷりの菌糸を食べて、すくすく健やかに育ってくれと願いながら・・・。ただ、問題は「この1匹しかいない」ことです。この1匹をきちんと羽化させてウガヤフキアエズにして、タマヨリヒメと交尾をさせ、神武天皇を産ませるまで無事に育て上げなければなりません。何匹か候補がいれば安心ですが、1匹となると、病気もあるし、事故もあるしでかなり心配です。というか、こいつがメスだったら、元も子もなく瞬時に終わってしまう話しになります。というわけで、危機が完全に過ぎ去ったのではなく、まだ続いていることに変わりはないのです。
あれから1カ月半経ったので、お引越しさせることにしました。出てこい、出てこいー
うわっー、けっこう大きく育っている。絶対、オスだろー。とりあえずは第一関門突破だ!
菌糸ビンは成長に合わせて、どんどん大きいものに移し替えていきます。右の850gのビンから2000gへ移しました。これですくすく育ってくれるでしょう。
まだ国虫会の危機は続いていきます。まさに綱渡りです。でも、何だかんだ言って物語完結まであと二代。がんばるぞー