天才詩人こうやまあきらのブログ!

パワースポット巡り100ヶ所、野球観戦100試合、日本酒100銘柄の年間トリプル100を目指して

パワースポット巡り(1000)特別記念回 三峯神社 【後編】

 

パワースポット! 

パワースポ ッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!

 

パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・等、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、精一杯生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます!

 

 

2011年11月から始めたこの企画も13年かけて(1000)の大台に乗る瞬間がやってきました。その栄えある瞬間に選んだのは、こちら・・・秩父三峯神社です。何しろ、創祀者がわたしの前世だったヤマトタケルという(妄想)、パワースポット巡り企画の根柢に流れる物語に合致し、使いとして祭られているのが、これまたカフスにしたり、今でも生存を信じて探している狼だったり、他社とは抜きんでた縁のある神社だからです。また、こちらを参拝した知人で、悪く言う者はおらず、口々に「雰囲気が他の神社とはまったく違う」「パワースポットのパワーを感じることはできないけど、ここだけは何かを感じた」と絶賛が相次ぐのです。

そこで、この休日(11月9日、土曜日)を利用して、三峯神社へ向かいました!

 

さあ、「奥宮」に向かいます。雲取山の登山道と被るようです。ただ、入口付近で不安を呼ぶ会話を耳にしました。「神社側の見解は、一応、10月で山を閉じた」と。「登らないでください、とは言いませんが」というものらしいのです。近くを歩いていた参拝者が話していました。では、誰も登っていないのでは、とかなり心細くなりました。

 

躊躇していると、後ろから完全登山着姿の団体が足速にやって来て、わたしを追い抜いて行きました。それからも、次つぎに登山着姿のグループ、個人がやってきて、わたしを追い抜いて行くのです。なるほど、登山道と被っているので、登山目的の人たちは普通に登っているようです。なら、わたしもその体で登っていきますか。登山ではなくて登拝ですけど。

 

ザッザッザッ。気持ち良いなあ。山頂に鎮座する奥宮へ、これまで1000ヵ所のパワースポット巡りの中で幾つも登ってきました。どこもみんな、一生の思い出になっています。今日はその集大成。弥山砥鹿神社大平山神社・・・思い出を振り返りながら登っていきます。

 

「吊り橋効果」なる心理効果があります。吊橋のようなドキドキする場所に異性と一緒に行くと、そのドキドキを脳が胸がときめいているドキドキと勘違いしてしまい恋愛感情が芽生える、というやつです。登拝をともなうパワースポット巡りがより深い思い出になるのも、同じ心理効果によるものかもしれません。

 

登っていくごとに現れる鳥居。登山者にとっては標高をクリアしていく単なる目印なのでしょう。登拝者にとっては心の雑音を取り除き浄化していく施設なのです。くぐるたびに頭を下げて通ります。

  

おや?巨石が見えてきたぞ。やんわりと「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」を放っています。ああ、やっぱりね。他の霊山と同じく、こちらも巨石が発信源の「巨石系パワースポット」のようです。

 

足元もゴロゴロしてきました。足を取られないよう気をつけながら。

 

登っていくごとに、姿を現すごとに、佇まいに風格がでてくる鳥居。一歩ずつ神域に近づいている視覚効果があります。

 

あと、0.6㎞。近くまで来たのか、まだ遠いのか、よくわかりません。

 

左側が急斜面になっている尾根道に出くわしました。足を滑らせたら果てしなく転げ落ちていきそう。ぞおー。下でクマが大きな口を開けて待っている、ーそんな錯覚を覚えます。向こう側からやってくる人と、そおっとそおっと譲り合ってすれ違います。


オオルリがいるようです。未だ見たことがありません。森林で真っ青な姿を見たら、さぞかし感動するでしょう。上空から♪ヴェ―、ヴェーと盛んにヤマガラの鳴き声が聞こえてきました。まるで、好奇心を持って、われわれニンゲンを見に来たかのようです。「かわいそうな生き物だね、ニンゲンって。羽根があればあっという間に登れるのに」なんて言ってるかも。

 

どんどん大きくなってくる巨石。

 

痛みも強まってきます。同時に、胸も高鳴ってきます。

 

やがて、こんな注意書きが目に飛び込んできました。「階段」そして・・・クサリ場!。ついにこの時がきたか・・・。今までずっと避けてきました・・・事前にそれがあると耳にすれば登るのを避け・・・もうすぐそれがあることがわかれば抜け道を探して避け・・・絶対に対峙してこなかったもの・・・それがクサリ場なのです。わたしにとって、ケムたん(毛虫)イモたん(芋虫)と並ぶ、わたしの行動範囲を狭める鬼門。この二つを克服できれば、どれだけ行動範囲が広がるか。克服を試みてきたけど、まったく克服出来ていない難敵がこの先さに立ちふさがっている。でも、ここまで来たらもう引き返せない、もう逃げるわけにはいかない・・・やるしかない!と覚悟を決めて進みます。

 

まずは階段から。ガシ!ガシ!ガシ!おおー、これは便利。まったく揺るぎないので、ガンガン歩いて行けます。しかし、作った業者を本当に信じて命を預けるようなまねをしていいのか?ふと、そんな疑念が頭をよぎりました。でも、すぐに疑念が消えていきました。真面目で手先の巧みな日本の職人さんが作ったものだから大丈夫だろうと。命の安全を丸投げしてガシ!ガシ!ガシ!

 

ドーン!さあ、目の前にクサリが立ちはだかりました。思わずあと退り。「この巨石を登っていくの!?クサリ一本に命を託して(汗)」。巨石の斜面は急激で、ここを登っていくのは、ほぼ無理な行為に思えてなりません。意を決して掴んでみたら・・・階段を支えるために張られたクサリでした。そりゃあ、そうだろう(ほっ)

 

そこを過ぎると、本当のクサリ場がお目見えしました。なんという存在感。ありったけの勇気を集中させようと深呼吸していたら、衝撃の光景が。上の方から、80代とおぼしき年配夫婦がクサリを手にするやいなや、後ろ向きになって、リズミカルにトン、トン、トンと順番に降りてくるではありませんか。口をあんぐりしている、わたしの前で「怖いところが、一つもなくて楽しかったね」などと何事もなかったように笑顔で通り過ぎて行きました。「すごい!日本の高齢者って、人生の先輩方はすごい!」と感動し「あの年齢で登り降りできるのだから」と勇気をもらい、クサリを掴むと、ぎこちない登り方ではありますが、奥宮まで無事到達することが出来ました。ベテランさんには大したことないのでしょうけど、初めてのクサリ場を乗り越えた初心者にとっては自信になりました。何度か経験していけば、自信と技術が磨かれて行動範囲がいっきに広がり、今まで行けなかったパワースポットを巡ることができるでしょう。

 

「奥宮」です。出発から1時間20分ほどかかりました。らしさあふれる風格、佇まいがあります。「ありがとうございます。クサリ場を克服するきっかけができました。次の2000回目指してがんばります」ぱん!ぱん!っと。

 

雰囲気はありますが、キーンとくる痛みは感じられませんでした。ところが、右手奥に建っていた石碑の前に立つと、そこから、かなりキツメのキーンが発せられており、不意打ちを食らったことで、思わずこめかみを押さえました。こちらにも、ぱん!ぱん!として1000回特別記念回成功のお礼と、これからの成功を祈願させていただきました。


眺望。秩父の山々に囲まれて、清々しい気分。他にもいくつか霊山、奥宮があるのでしょう。全部とは言いませんが、できるだけ多くの神域を巡りたいと思います。

帰りのバスも道が混んでいて渋滞にはまり、時間がかかりました。行きと同様、早めに並らんだので座っていけましたが、立っている人は本当にしんどそうでした。こちらを巡る際は、往復バスの混雑を考慮しないといけないかもです。

 

ともあれ、13年に渡る「パワースポット巡り」企画の集大成を無事終えることができました。どの回も一生に残る思い出になっています。思い返せば、ネットで何かのパワースポット特集を読んで、職場から近くにあった上野公園「毛髪塔」に行ったのが始まりでした。当時、パワースポットなんて全く信じていなかったので、本当にそんな場所があるのか?確かめるために行ってみました。そうしたら、空間が歪んでいるような感覚と、こめかみ辺りにキーンとくる痛みを感じ、本当にそういう場所があることに驚きました。そのときからです。「パワースポットに来ると、こめかみに痛みを感じる」ようになったのは・・・。覚醒した特殊能力のおかげで、全国を楽しく旅しているのですから、毛髪塔様には足を向けられません。

さあ、次の2000回に向けて、まず(1001)回目をどこにするのか?計画を立てようと思います。これからも、どれだけ素敵な出会いがあるか、楽しみでなりません。