天才詩人こうやまあきらのブログ!

パワースポット巡り100ヶ所、野球観戦100試合、日本酒100銘柄の年間トリプル100を目指して

国虫会最大の危機

 

♪ この美しい日本列島に(ラララ~)

 クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい(ルルル~)

 さあ、手をとりあって

 夢の社会を作ろうよ(ンンン~)

 おお、われらが国虫会

 栄光の国虫会

 大日本国虫会 ♪


2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを「日本の国虫にしよう」という高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、国民運動を巻き起こしたいと考えております。どうか、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。

 

大日本国虫会 

総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)仕入部長(兼)飼育部長 こうやまあきら

 

 

さて最近、まったく書いていなかった国虫会ですが、そろそろ触れないといけない時期にきました。じつは、昨年から「国虫会史上最大の危機」が起っていたのです。何しろ、昨夏は「記録的な猛暑」の年でした。そのせいか、「メスがまったく卵を産まない」という累代の危機が訪れていたのです。

 

まずは、会の看板クワガタ「古事記累代」から。昨年6月、トヨタマヒメが産卵木をガリガリ削り始め、産卵行動に入りました。安心して1ヶ月後に材割りしてみました。ところが、卵が見つかりません。真っ青になって、新たに産卵木を入れて組み直しました。1ヶ月後、藁をもつかむ思いで材割りしてみました。結局、卵は無し。この年は、産むことはありませんでした。原因は記録的な猛暑による体調変化としか考えられません。大変だ、どうしよう・・・。イザナギイザナミから山幸彦まで繋げてきた血筋をここで止めるわけにはいきません。年が明けたこの6月、並々ならぬ決意で再交尾させてから産卵セットに入れました。すると先日、下の画像のようにガリガリ産卵木を削る姿が見られました。頼むぞー、トヨタマヒメ。今年こそはウガヤフキアエズを産んでくれ!がんばれ!がんばれ!

 

産卵の邪魔をしないように、交尾を終えた山幸彦を引き離し、別ケースに移しました。山幸彦は過去に例を見ないほど愛妻家で、いつも妻に寄り添っていました。それが急に引き離されたものですから、最初はあちこち歩き回り妻を探すものの、別れたことを、もう会えないことを悟るとショボンとなり、そこから一気に衰え始めました。やがて活動時間になっても、じいっとふさぎ込んでいる時間が増え、エサを食べる量もみるみる減ってきました。かわいそうだけど仕方ないことです。

 

それからしばらくして、ケースを覗いてみました。そこで目にしたのは、息を引き取った山幸彦の姿でした。交尾の後、短い時間で死んでしまうオスがいます。それは、交尾によって精力を使い果たし、生命力の欠乏によって息絶えてしまうものだと考えられていました。でも、この山幸彦の場合はそうではなくて、妻との別れによる喪失感、孤独感に耐えられなかった精神的なものだと思います。

これで、トヨタメヒメの責任は重大なものになりました。山幸彦がいなくなった以上、再々交尾はできません。累代を繋げるために、今度こそ次世代を産んでもらわないとここで終わってしまいます。ドキドキ眠れない日が続きそうです。

 

つぎに、北九州市産のヒラタクワガタ「北九州ヒラタ一家累代」はどうだったか。こちらは、産卵しないどころか、五代目と姐さんが交尾すらしないで取っ組み合う最悪の状態でした。秋になると、五代目が一気に衰えて、いよいよ死期が近いことを悟ると、代替わりをあきらめ、一家解散を発表する事態となりました。その冬、二匹とも死去。ここに、最強武闘派任侠団体の9年に渡る歴史に幕が閉じられました。残念です。

 

晩年の五代目< もう、わしら任侠が肩で風を切って歩く時代ではないっちゃ。解散するっちゃ     

 

以上のような危機に直面しているわが会ですが、なんとしても前へ進まないといけません。「クワガタを日本の国虫にする」という高邁な理念を、日本中に広めるために努力していくのみです。