天才詩人こうやまあきらのブログ!

パワースポット巡り100ヶ所、野球観戦100試合、日本酒100銘柄の年間トリプル100を目指して

土浦一高のちいさな奇跡 【3】【4】

 

世界の富裕層はイベントを求めて一年を同じスケジュールで旅するといいます。1月はスイスのサンモリッツにスキーへ、5月はモナコにF1観戦へ、7月は夏の日差しを求めて地中海のイビサ島へ、8月はオーストリアザルツブルク音楽祭、11月にはフランス・パリの凱旋門賞へ、というように。これを「ハイライフカレンダー」というのだそうです。
これと同じように、わが国のアマチュア野球界にもハイライフカレンダーがあるのをご存じでしょうか?4月、9月は神宮球場東京六大学野球観戦へ、7月は東京ドームに都市対抗野球観戦へ、8月は甲子園に高校野球観戦へ、11月は京セラドーム大阪に社会人野球日本選手権へ、最後、神宮球場にもどって明治神宮野球大会を観戦しに旅することをいいます。
日本人にとってみれば、こちらのほうがよっぽど贅沢な旅ではないでしょうか?少なくとも、ぼくにはそう思えて仕方ありません。
さあ、最高の贅沢を求めて、「アマチュア野球界のハイライフカレンダー」に沿って出発です!

 

 

学生野球で大変なのは、「主力だった4年生が卒業していくので、毎年、一からチーム作りをしなければならないこと」だと聞きます。両校の先発選手を見ていると、知っていた名前が消えていて、知らない名前が並んでいるところを見ると、その意味がよくわかります。

ただ、中には下級生だった1、2年生から先発メンバーに入っているので、毎年見る選手もいたりします。大概、そういう選手は実力が図抜けているので、最終学年にはプロ野球ドラフト候補になったりするのです。

 

早稲田の4番蛭間選手、1年生のころからずうっと見てきました。4年生なので今年で見納め。寂しい気もしますが、評判の高い選手なので、来年からはプロ野球選手として見ることができそうです。

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吉納選手。昨年は、1年生ながら印象に残る場面で代打に出されていました。2年生になった今年から、いよいよ先発メンバーに。これから、ずうっと見続ける選手になりそうです。

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【3】法大4-3早大

 

「6番ショート 中井 土浦一高

「7番セカンド 林  土浦一高

「8番ピッチャー 西山 土浦一高

・・・東大の先発メンバーに土浦一高が3人並びました。これって、地味にすごいことじゃないですか?まずは、「東大に入試で合格できる頭脳」を持っていて、さらに、「数いる部員たちとの競争に打ち勝つだけの野球の能力」がないと出られないのですから。同じ高校から3人も同時に出られるということは、この高校がものすごく高い水準での「文武両道」を現実にしていることになります。同じ4年生なので、つい5年前まで土浦の校舎でいっしょに練習し語り合った3人なのでしょう。「おまえ、大学どこいくの?」「東大にいく」「野球、続けるの?」「じゃあ、みんなで野球部に入って、神宮に出るか?」そんな会話があったのかもしれません。その結果が、また同じユニフォームを着て同じグランドに立って野球をやっている、しかもそのユニフォームが東大という日本最高学府のものという、さらに3人が打順で続いているという、ちいさいけど奇跡的な並び(監督の遊び心から生まれた並びかも 笑)・・・本人たちはどう思っているのでしょうかね。すばらしい仲間じゃないですか。あまりにもエリートすぎて、わたしにはその心境を想像することもできませんわ。

今後も土浦一高勢の活躍に注目しましょう。

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【4】慶大16ー2東大