パワースポット!
パワースポ ッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!
パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・等、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。
このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、精一杯生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。
そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます。
所用の帰り、昭和通りと靖国通りが交わる「岩本町」交差点に来たとき、突然「こめかみ辺りにキーンとくるパワースポット特有の痛み」が。どうやら周辺にパワースポットがあるようです。ちょっと探索してみますか。
それにしても、この交差点はすごい。五差路ですよ。岩本町と聞いて、場所がわからない人が多いかもしれません。北は「秋葉原・上野」、南は「日本橋・銀座」、東は「浅草橋・両国」、西は「神田・神保町」と、知名度の高い地域に囲まれた町。町に知名度が無くても交通の要所なのです。ここに五差路が設けられている理由がわかるでしょう。
痛みを感じる方角へ向かいます。五差路で一番細い「一八通り」へ。正面に見えるのは「JR神田駅」駅舎です。こういう位置関係にいます。
歩きはじめて、もうすぐのところで、あっさり発信源がありました。「玄武館・遥池塾跡」です。きてますねー。
なになに・・・。
おおっ、玄武館とは、あの北辰一刀流の千葉周作が開いた道場なんですね。千葉周作といえば、剣豪もののお話や漫画で神様のごとく語られるお方。坂本龍馬や新選組の隊士や、赤胴鈴之助らを(おっと、こいつは創作上の人物か)輩出したことで有名でした。この鋭く、荒々しい痛みには、周作と門下生の魂がいまなおこの地で激しい鍛錬を積んでいるような、その氣合いから発せられているような痛みを感じます。乱取りのかけ声が聞こえてくるような錯覚をおぼえます。
もう一つの遥池塾とは、東条一堂という儒学者が「詩文」を教えていた塾のようです。当時は漢詩でしょうけど、現代の詩と同じ詩文に括れば、この天才詩人様と縁がある土地じゃないですか。大先輩の指導を受けてみたくなりました。
《つづく》