♪ この美しい日本列島に
クワガタ民族と大和民族の美しい共同体を作りたい
さあ、手をとりあって
夢の社会を作ろうよ
おお、われらが国虫会
栄光の国虫会
大日本国虫会 ♪
2013年9月、駅前大型スーパーで売れ残っていた可哀想なクワガタを引き取ってやりました。はじめは、可哀想で引き取っただけでしたが、その魅力にとりつかれていくようになりました。そのうち、日本に「国虫」が決まっていないことに気づき、この魅力あるクワガタを「日本の国虫にしよう」という高い志をもつようになりました。そして、ついに、その志を遂げるべく「国虫会」を結成しました。総裁をはじめ要職にはわたしが就き、国民運動を巻き起こしたいと考えております。どうか、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。
国虫会 総裁(兼)会長(兼)理事長(兼)幹事長(兼)広報部長(兼)仕入部長(兼)飼育部長 こうやまあきら
日曜日の夕方、窓を開けたら、これまで二度訪ねてきたカブ娘がまた来ていました。しかし、これまでと違うのは、眼に輝きが無いことと手足がおぼつかないことでした。明らかに視力が失われていて、手足の自由が効かないようです。大好きなゼリーを口元にもっていっても、ほとんど食べる様子が見られません。ああ・・・・
カブト族の寿命はクワガタ族のそれと比較にならないほど短いのです。メスでしたら1か月程度でしょう。残念ながら、悲しいお別れの時が近づいているようです・・・。
昨日の夕方、アパートに戻ったら、ドアの前に倒れている黒いものが目に入りました。まさか、と思って近寄ってみると・・・やっぱりあのカブ娘でした。
最後の力を振り絞って、ここまで来て、欲しかったのは何だったのでしょうか?
もうピクリとも動かなくなった体を抱きかかえ、近くの植え込みに埋めてやりました。国虫会にとっては憎たらしい敵とはいえ、この短い期間に四度も顔を会わせると、情がわいてきて、とてもかわいらしく見えてくるものです。
この夏、わたしの記憶に強い印象を残して去っていきました。ありがとう。
今度産まれてくるときは、クワガタの娘として戻ってこいよー