お米と水が神様からの恵みならば、それらから造られるお酒も、とうぜん神様からの恵みの賜物になるわけです。本来、人は、食べ物も飲み物も、生活用品も、家も、町も、エネルギーなんかも、すべて神様からの恵みだけでよかったはず。その恵みの中で、やっていればよかったのです。自然に帰れ!神道の心に帰れ!・・・なーんて大きな話しをするつもりはなく、ただただ、「お酒を飲んで楽しい暮らしをしましょう」ってことを言いたいわけです。
「年間100銘柄を目指して」と副題に書いていますが、本当はそんなことどうでもよくて、何か飲む理由を考えてみただけ・・・。さあ、肩肘はらずに、飲みましょう~!
わたしのリクエストでお酒を置いてくれる近所の蕎麦屋のことを書きました。その蕎麦屋に行ったら、緊急事態宣言で、またまた酒類が提供できなくなった、と。そこで前回と同様に、リクエストしていた「不動」を、「ほぼ一杯分の値段でいいので、お家で飲んでくれない」と引き取りを頼まれました。
不動は実家のある千葉県香取市にある老舗で、わたしの好みの番付では、確実に「大関」を張る実力派(でも、大関が10人ぐらいいるんですけど 笑)。しかも、この銘柄は「夏吟醸」だの「無濾過」だの「生原酒」だの日本酒好きにはたまらないキーワードが並ぶ極上品のようです。この値段では、普通なら考えられないことなので、有り難くいただくことにしました。
味のほうはどうかと言うと・・・ああ、日本酒の味わいを超越した果実酒のような、強いて言えば「バナナ」のような甘いトロみが。それでも、くどさが無く、あくまでも夏を意識したさっぱりした感触が残る、「さすが不動」とうならせる味でした。
おかげで、格安な買い物ができました。
「ちょくちょく、緊急事態宣言だされないかなあ~」なーんて不謹慎なことを考えてしまいました。