2020年12月30日の日記を読んでみてください。オオクワ丸の影武者として「ヒメオオ丸」なる靴を購入したことを書きました。あれから一か月、下の写真が現在のヒメオオ丸の姿になります。ぼくの足型を覚えさせるために、通常のローテーションよりも多めに履いてきました。その効果があったようで、甲には履きジワがくっきりつき、靴底もゆっくり沈み込んでいき、ぼくの足をやさしく包み込むようになりました。
ーしかし、ヒメオオ丸の使命は、オオクワ丸を守るため、代わって天候の悪い日に履かされたり、お疲れの日を穴埋めするようにローテを組まれたり、影武者でいること。それでボロボロになったら捨てらるという、つぎの影武者役にとって代わられる哀しい宿命なのです(実際、そこまで非情に扱わないですけどね)。
ぼくの目には、そんな自分の宿命を受け入れ、過酷な仕事を進んで引き受けようとする「覚悟がその姿に現れている」ように見えて仕方ありません。みなさんの目にはどう映っているでしょうか?
熱く胸を打つヒメオオ丸を見ていたら、靴を独立したカテゴリーで語りたくなりました。また、最近「ミニマリスト」と自称する物を持たないで満足する生活様式が若者中心に流行っているそうです。「モノ消費からコト消費へ」とかいうキャンペーンもありましたっけ。これはどういう風潮かというと、単に「物を知らない」だけではないでしょうか。さらに言えば、「物の良さをわかる感性が鈍ってきている」とも考えられます。「物の良さがわかり、良い物づくりをしてこそ」の民族なのに・・・。
そのため、そのような「亡国の風潮を打破」すべく、靴だけでなくすばらしい物たちをひっくるめて新カテゴリーを作ることにしました。かわいい物に関しては、すでに「かわいいもの王宮」「かわいいさび」というカテゴリーがありますので、かわいい物以外のすばらしい物たちを紹介していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。