天才詩人こうやまあきらのブログ!

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播州の領主「山陽百貨店」

 

 地方へ出張したり、旅行したりするとき、よく地方百貨店を見にいきます。県庁所在地の一等地に、ドーンと構える本店を見上げると、まるでお城の天守閣を観光しているような気分になるからです。つい、一地方を領国として支配する「戦国大名」へ、イメージを重ねてしまうのです。
 地元民から「贈答用は〇〇の紙包みじゃないとダメ」と言われ、絶大な信頼と誠意の象徴だった地方百貨店も、その隆盛が終わり斜陽産業として風前の灯と化しています。しかし、そこに「滅びの美学」を見出だしてしまったりもするのです。時代の移り変わりにより、やがて消えてなくなっていく運命に、たまらなく心ひかれてしまうのです(すんません、まだそう決まったわけじゃないけど)。
 一時期、買い物をして紙袋を集めようとしたことがありました。でも、できませんでした。だって、買いたいものが全然無いから・・・あ、だから斜陽産業なんですね(おっと、しつれい!)。
 ・・・ まあ、そんなこんなで、できるだけ寄った際は写真に撮るようにしています。ただ残念なことに、店内の情景を撮るのは、さすがに憚れます。なので外観だけでもお楽しみいただければと思います。

 

 

 世界遺産「姫路城」に目もくれず、わたしが一心不乱にシャッターをきっていたのは、こちら。「山陽百貨店」です。鉄道会社の「山陽電鉄」が資本という点で、全国で苦戦している地方百貨店とは一線を画しているのかもしれません。やっぱり、鉄道が「人を運んできてくれる」メリットは大きいと思います。(実際、元気が良さそうなのは名古屋鉄道資本の「名鉄百貨店」だったり、遠州鉄道資本の「遠鉄百貨店」だったりします)

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 店内には、穏やかでゆったりした時間が流れています。蛮州・・・じゃなかった失礼、ここら播州は気性の荒い人が多い(と揶揄される)土地柄ですが、その中でも、品があって穏やかな方が集まってくるようです。

 しかし、他の地方百貨店と同じように、とくにこれといった、ここだけでしか手に入らない商品や体験といったものがないようにも感じられます。わたしは、「百貨店評論家」でも「経営コンサルタント」でもない、ただの「地方百貨店ファン」なので、具体的な改善策を提示することはできませんが、もっと強い特徴を前面に出されたほうがいいんじゃないか、と。

 姫路城が真っ白に生まれ変わったのだから、便乗して、真っ白に塗り替えるとかどうでしょう?・・・すみません、シロウト考え過ぎますね(苦笑)