パワースポット!
パワースポ ッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!
パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・等、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。
このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、せいっぱい生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。
そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます。
さて、前回でパワースポット巡りも(699)となり、つぎが大台の(700)になります。「関東総鎮守」「国家鎮護」「世界遺産」「日本最高の聖域の一つ」・・・これまで大台の回には、その記念に相応しい大御所を巡ってきました。
(100) 大山阿夫利神社・下社 2013/02/11
(200) 石清水八幡宮 2014/05/25
(300) 日光東照宮 2016/04/23
(400) 北口本宮富士浅間神社 2017/03/20
(500) 榛名神社 2018/01/30
(600) 雄山神社 2019/01/04
つぎの(700)も、これまでと同じ格式をもつ大御所でなければならないのは言うまでもありません。そうなると、行先はかなり絞られていきます。
そこで目をつけたのが、東京の果て、青梅の山頂に鎮座する「武蔵御嶽(みたけ)神社」。山岳修験道の聖地として有名ですが、「わたしが前世ヤマトタケルだったころ(妄想)、御岳山の山道で迷っていたときに、正しい道へと導いてくれたオオカミを祭っている」とても縁深い神社になります。
ひさしぶりに(2000年ぶりかな)そのオオカミに会ってくるのも企画的に面白いでしょう。というわけで、この日(11日)に武蔵御嶽神社へ巡って参りました!
《中編より》
さて、すれ違ったご老人(オオカミの化身?)に教わった順路でロックガーデンへ向かっていると、下っていった先に、巨石というよりかは巨壁といった感のある岩場と、そこに囲まれた小さな滝が見えました。
人との大きさを対比させれば、その巨大さがわかるでしょう。
この滝は「綾広の滝」というのだそうです。滝のそばには祠が。「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」に満ちているのですが、その質感は、自然ならではの大変澄んだキーンでした。これぞ、自然の中にあるパワースポットならではの醍醐味ってやつですね。
この一帯がロックガーデンのようです。両壁を見ていただければわかると思いますが、とてつもなく巨大で、4階建てマンションが並んでいるかのようです。
足元に気をつけながら、石を踏みしめて歩いていきます。巨石好きにはたまらないでしょう。
しかし不思議なことに、ことパワースポットという点では、人の高さより少し高めぐらいの石のほうが強いようです。なんでも適正な大きさ、っていうものがあるようです。
最後、名所になっている「天狗岩」の前を通りました。鎖がついていて登れるようですが、やめておきました。理由は「中編」を読んでください。
「七代の滝」。先ほどの「綾広の滝」よりか数段高さがありますが、パワースポットとしては、ちょっと弱いか。
けっこうな急斜面を登っていくと、出発点になっていた案内板に着きました。ちょうど、ぐるっと一回りしたことになります。
帰り道はさすがに疲れているのでケーブルカーで、ということで発着駅へ向かいました。
途中、朝に激しく転倒した神代欅の手前までくると、前を歩いていた老人グループが、「朝、あそこで、転んでいた人がいたよね」「いたいた。あっはっはっは」と大笑いしていました。「お・れ・だ・よ」と首を突っ込んでやろうかと思いました(苦笑)やっぱり見られていたんですね~
ケーブルカー乗り場に着きました。
そのすぐ目の前に、このような看板が。「パワースポット」「産安社」。こういう神社があるとは、朝にはまったく気づきませんでした。 「第1級パワースポット鑑定士である、このわたしの前で(妄想)、パワースポットを名乗るとはいい度胸だ。次回、鑑定してやりましょう!」・・・ということで、また近いうちにこちらへ来る理由ができました。
遠くに都心の高層ビル群が見えました。
聖域から見下ろす先に広がる世俗の権化。でも、あそここそ帰らないといけない場所なのです。聖域で得たものをもって、あそこに帰ります。
さすが文明の利器。登ってきたときは1時間以上かかった山道を、たったの5分程度で降りきりました。
どうだったでしょうか?今回のパワースポット巡り。700か所目の記念回にふさわしい楽しい巡りができたと思います。でも、この余韻にひたっている場合ではありません。もう次の800か所目に向けて計画を進行中です。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
《おわり》

- 作者:神山 倫
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
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