パワースポット!
パワースポッター!!
パワースポッテスト!!!
より強いパワースポットを求めて全国を旅します!
パワースポットとは何か?
ウェブを見れば、それこそ風水師、占い師、スピリチュアル・カウンセラー、パワースポット・マニア・・・と、さまざまな立場の方が独自の定義をもっておられるようです。
このわたしも定義をもっていて、その定義は「与えられた限りある命を、せいっぱい生きていく上で、そのエネルギーを充電できる場所」というもの。具体的には、「こめかみ辺りに、キーンという痛みがくる場所」を指します。この感覚はわたし独自のものであり、ほかに聞いたことがないのですが、その能力にはかなり自信をもっているのです。
そんな(自称)第一級パワースポット鑑定士が「年間100ヵ所」を目指してパワースポット巡りをおこないます。
ここ最近、年末に、「その年で一番印象に残っているパワースポットや土地」を再び旅することにしています。そうすることで、よりいっそう、その土地の印象が深まり思い出深くなるからです。
2014年末 大谷吉継の墓参りの旅
2014年末 前世の兄貴へ謝りに猿投山を登る旅
2015年末 山梨ヤマトタケルパワースポット巡りの旅
2019年始 シッペイ太郎と浜松・掛川を巡る旅
昨年2019年末ですが、他用がいろいろあって断念し、年が明けてからのどこかでタイミングを計っていました。そしてようやく、この土日(18日,19日)に時間がとれることになりました。そこで、今回選んだのが「天竜浜名湖沿線パワースポット巡り」の旅。掛川~森町辺りは何回巡っても尽きない見所があり、毎回すばらしい出会いや出来事があって、「この土地から気に入られている」「愛されている」などと勝手に感じているほど相性がいい土地なのです。今回も、きっと楽しい旅になることでしょう。
第1日目
この日は(18日土)、あいにくの大雨。しかし、こんな雨の日だからこそ巡ってみたい神社があります。「雨櫻(あめざくら)神社」です。「雨」と「櫻」って、とっても浪漫ある組合せじゃありませんか。スマホで検索すると、周辺図をアップしているサイトがありました。それによると、「原谷駅」が近いようです。近いといっても、歩いて50分と表示されていました。・・・たはは、まあ仕方ないか。過去のパワースポット巡りで、それぐらい歩くことはゆうにありますので。
20分ほど揺られて下車。さあ、歩くぞー!と気合をいれて、あらためて地図サイトを見ると・・・。あれ、なんかおかしい。地図に書かれている目印となる建物が、見渡す限りどこにもないのです。改めて駅を見ると、なんとここは「細谷駅」。「原谷駅」の一駅手前で降りてしまったようです。「原谷」と「細谷」・・・えーい、まぎらわしい!何しろ、つぎの電車が1時間後なので、こんな無人駅でぽつんと待たなければなりません。それも嫌なので、隣駅の原谷駅目指して歩いていくことにしました。
30分歩いて原谷駅に着きました。つまり30分のロス、もったいない。さあ、気を取り直して、スマホを片手に県道272号を歩いていきます。さすが、全国一のお茶の生産地・掛川だけあって、あちらこちらに茶畑が。
しばらく歩いたところ、原谷野川沿いで「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」がきました。おおー、神社からのお出迎えでしょうか。幸先がいいですな。
そこから、しばらくはキーンときっ放しに。パワースポット・ロードをずんずん歩いていきます。すると、右手に何やら歴史ある建造物のような施設が見えました。神社かも知れない、と期待して近づいてみると、「加茂荘花鳥園」という観光施設でした。また今度、時間があるときに来てみましょう。それからまた、ずんずんずん歩いていきます。
しかし!途中で、どこまで進んできたか進捗状況を確かめるべく地図サイトを見たところ、かなりズレた道を歩いてきたことが判明。どうやら、先ほど通り過ぎた加茂荘花鳥園の手前の道を曲がり、山に入るようでした。雨足が強くなってきたので、あわてて加茂花鳥園まで戻ります。ここでまた20分以上のロス・・・。この細い道を入っていくようです。今度は大丈夫かな?
けっこうきつい山道になりました。空を覆った雨雲で周囲はほの暗く、木々を叩く雨音だけが耳に響きます。人っ子ひとりいない山道を、はーはー言いながら登っていきます。これぐらいのことは、今まで何度もありました。はーはー・・・
山の頂上に着くと、道が二手に。どっちに進むべきか?迷って地図サイトで確認。雨が画面を叩き、よく見えません。そこで、画面を拡大してみると・・・なんてこったい!どっちに行っても繋がっていて行き止まりのようです。「なんだ!はじめっから拡大画面で見ていればよかった!この山道はぜんぜん違う道じゃん!」などと悔やんでも後の祭り。これまた登ってきた山道をとぼとぼと降りていきました。これでまた、20分以上のロス・・・。
ネットの地図はとても大雑把で、生来の方向音痴な身としてはなかなか使いづらいものがあります。どーしたものかと、サイトを拡大拡大していき、細かい道路まですべて見えるまでにして、改めて道順を探っていきました。そこで出た結論は、また来た道を戻っていって、原谷駅と細谷駅の中間にある「本郷南」交差点を左に曲がり県道「焼津森線」に入る順路でした。これまた、気を取り直して、さあ、いくぞー!
その途中、コンビニのイートインでおにぎりと熱々のコーヒーを採り体力を回復させます。交差点に着いたころには、山道で引き返してから50分が経っていました。ああ、これでまた50分のロスか・・・。
「そとはさむさむ、なかはあつあつ~、これってなんだあ~?」ー答えは、低い気温に、追い打ちをかけるような激しい雨で外はとっても寒いのに、厚手のダウンを着込んでいるため、シャツの中が蒸れてビショビショになっている「ぼくの体」です。外と内の温度差が徐々に体力を奪っていきます。風邪をひく最悪のパターンです。しかも、この通り、けっこうな交通量で、みなさん、ぼくのすぐ脇をビュンビュン飛ばしていかれるのです。何度も怖い目にあいながら進んでいきます。
はー、はー・・・。急激ではないのですが、なだらかながらも、ダラダラと続く登り坂に、だんだんと体が重くなってきて、足はパンパン、意識はモーローに。無理して来たことを後悔してくる始末。
はー、はー・・・。でも、両脇の森林は野鳥の王国になっていて、都会では耳にしたことのない美しく軽やかな鳴き声が、まるでぼくへの応援のように聞こえてきて、背中を押してくれました。また、かわいいメジロがたくさん飛び交っていて目も癒されます。(残念ながら、写真を撮ろうとスマホを向けると、すばやく飛び去ってしまうので画像なし)
ようやく、開けてきました。サイトの地図を見ると、ここまで間違えないようです。順調~、順調~。
天竜浜名湖線は観光に力を入れているようで、観光地のパンフレットや案内地図をいろいろ用意しています。が、道路に肝心の指示板が用意されていません。なので、スマホの地図サイトを便りにするしかないのです。地図を見ると、橋を渡って左の細い道を行くのがわかります。でも、スマホが無ければ、サイトが見られなければ、まさかこの道順はわからないでしょう。改善をお願いしたいですね。
「ギャオ!ギャオ!」突然の大きな鳴き声に、びっくりして視線を上げると、塀に乗った怪鳥が睨んでいました。まるで神社の門番の役割を担っているかのように。おっかねー。
さあ、ついに鳥居が見えてきましたよ~。あそこでしょう。
この風格。苔むす鳥居に古社の貫録が見受けられます。
周囲はうっそうとした杉林で、河口湖の浅間神社や立山の神社のような雰囲気。パワースポットとしての特性も、内に籠ったような静謐さが、同じような雰囲気になっています。
拝殿です。けっこうな道のりを歩いてきたので喜びも一塩。「お会いできて大変嬉しいです。今日明日と、すばらしい旅になりますように」とお祈りしてから、ぱん!ぱん!っと。
パワースポットとして強くくるのは、拝殿の左側、
「神輿殿」と、
その左手奥に広がる「森林」になります。森林の向こう側はどうなっているのでしょうか。近づくほど、頭がグラグラしてきます。恐ろしいほどの強さを感じます。
参拝が終わり、細谷駅に着いたら時間はもう夕方4時近くになっていました。ほんとは午前中で終わらすつもりだったのですけど。ドタバタのロス時間が響き、これからまたどこかへ移動するのも億劫になりました。なので、第一日目はここで終了することにしました。一日で一か所しか巡れないのは痛かったなあ、と帰りの駅で落ち込んでいると、ふと、雲の隙間から陽の柱が。それが何本にもなって降り注ぐ神秘的な光景が見られました。まるで、ぼくの心を励ましてくれているような、そんな気分にさせてくれます。
「さあ、明日も楽しい旅をするぞー!」
《第二日目に続く》