「天才詩人こうやまあきらのブログ」も開始してからもうすぐ10年。これだけ月日が経つと、昔書いた人がもう亡くなられていたり、二度と会うこともない疎遠な関係になった人もいたり、あまり知られたくない恥ずかしい出来事なんかがいっぱい書かれていたりします。
ーそこで、
読んでいただきたい日記だけを、新しいブログ「天才詩人こうやまあきらのブログ!」へと移行させることにしました。
ただ日記数が膨大なので(2500本以上!)、暇をみつけては少しずつの移行となりますので、よろしくお願いします。
ここ最近、年末に、「その年で一番印象に残っているパワースポットや土地」を再び旅することにしています。そうすることで、よりいっそう、その土地の印象が深まり思い出深くなるからです。しかし、平成30年(2018)の年末は、残念ながら先用がありました。そこで、年を明けての三連休にずらして巡ることにしました。また、例年とは違い、再訪ではなく以前から気になっていた新規の土地を巡ることにしました。
パワースポット(609)~(613)史蹟遠江國分寺跡、府八幡宮、淡海國王神社、愛宕神社、見付天神(霊犬神社) 2019/01/27
みなさんは「シッペイ太郎」の昔話を知っているでしょうか?
ある僧侶が旅をしていると、祭りの日に、娘を神様にお供えしなければならない村に着きました。「そんな神様がいるもんか」疑った僧侶は、正体を見定めてやろうとお堂の中に身を潜めました。真夜中になると、「シッペイ太郎はおるまいな♪」「信州信濃の光前寺、シッペイ太郎に知らせるな♪」と、三体の黒いかたまりが不気味な歌を歌いながらやってきました。周囲をうかがい、シッペイ太郎という男がいないことがわかると、みんなで娘をムシャムシャと食べてしまいました。
僧侶はその黒いかたまりが神様でないことを確信すると、化け物たちが恐れているシッペイ太郎という男を探しに信州へ向かいました。なかなか見つけられず途方に暮れていると、ある村人からシッペイ太郎という名のオオカミ犬が寺で飼われていることを聞かされます。僧侶はそこで、人ではなく犬だと気づくと、お寺の和尚に頼み込んで太郎を借りました。
村に帰ると、つぎの年の祭りの日でした。娘の代わりに太郎を桶の中に隠れさせ、黒いかたまりたちを待ちます。やがて、「シッペイ太郎はおるまいな?」「このことばかりは知らせるな♪」「シッペイ太郎にゃ知らせるな♪」また不気味な歌を歌いながら黒いかたまりたちがやってきて、太郎と知らずに娘を食べようとしました。油断したすきをついて太郎は飛び掛り、大乱闘の末、見事に退治。その正体は、やっぱり神様などではなくて、ヒヒの化け物でしたとさ、めでたし、めでたし。
ーというお話です。内容もさることながら、絵本でもアニメでも絵が不気味なトーンで描かれており、トラウマになるほどでした。けれども、勇敢なシッペイ太郎のファンになってしまい、心に残る昔話にもなりました。それが最近になって、シッペイ太郎を祭っている「霊犬神社」が静岡県磐田市にあることを耳にしました。ファンとして会いたいですし、勇敢なオオカミを祭っているのですからパワースポットとしても相当強いに違いありません。ちょうど3連休というお誂え向きの日程があったので、その休日を利用して行ってみることにしました。
新幹線で浜松駅に着いてから東海道本線へ乗換。三つ先の磐田駅で降りました。駅前の観光案内所をはじめ、周辺はシッペイ太郎をモデルにしたゆるキャラでいっぱいでした。どうやら、市をあげて太郎を売り出そうとしているようです。これは嬉しいな~♪
地図を見てみると、霊犬神社まで行く途中にパワースポットっぽい場所が、何ヵ所かあるようです。そこで、せっかくなので、寄りながら行くことにしました。
まずは、「特別史跡 遠江國分寺跡」から。
場内には、「こめかみ辺りにキーンとくるパワースポット特有の痛みが」充満しています。とくに、くるのは、「回廊跡」付近と、
「築地塀跡」付近になります。
パワースポット(609)「史蹟 遠江国分寺跡」
つぎは、その向かいにある「府八幡宮」へ。
境内はかなり広め。あちこちにパワースポットが点在しています。
「東照宮」、
「伊雑宮」、
「みこし庫」、
ほう、パワースポットと自ら名乗るとは。第1級パワースポット鑑定士のワタシを(自称)挑発しておられのか?いいでしょう。鑑定してさしあげよう。
ここのことかな。おおっ、確かになかなかきますな。
「命の魚神事場」、
右下にある無名の祠からもかなりのものが。自ら名乗っているほどのことはあるようです。(エラそうに)認定~!
チィー、チィー♪(この時期、パワースポット巡りを神社でやっていると、よく見かける野鳥シリーズ。今回はこんな黄色いかわいい野鳥でした。ウロチョロ、ウロチョロ)
鎮守の森に囲まれた古社の雰囲気たっぷりの、ぼくが大好きな趣の神社でした
パワースポット(610)「府八幡宮」
さっきの府八幡宮と同じように、楼門からの拝殿に風格が感じられます。
ちょっとした高台になっていて、磐田市街の様子が見られます。
御神木認定されていませんが、こちらの巨木からけっこうきました。
パワースポット(611)「淡海國王神社」
さあ、もうすぐです。その前に、「愛宕神社」を。
けっこう高いところまで来ました。いい眺め~。
境内は簡素ですが、風通しが良くて気持ちいいパワースポットでした。
パワースポット(612)「愛宕神社」
さあ、いよいよ坂の上に「見付天神」が見えてきました。あちらの奥に、霊犬神社があります。
霊犬神社の前に、見付天神の境内をくまなくパワースポット巡りしてみました。
まずは「拝殿」から。こちらも風格たっぷり。
「十二世 市川団十郎 お手植の梅」
今日回ってきた神社と共通した風格、趣が感じられました。パワースポットとしても魅力がありますし、こちらの天神様もすばらしいです。そして、いったん境内が途切れたところで、あの案内板が見えました。さあ、もう少しです。
つつじ公園を通り抜けると、
ようやく会うことができました。簡素な造りですが、オオカミ犬らしい厳しくて鋭い力を発散させています。さすがな感じ。日本で唯一の犬をお祭りする神社ということで、犬連れの参拝者がずらっと並んでいました。他では見られない光景です。どの犬も神妙な顔をしておとなしく並んでいました。きっとわかるんでしょうね。
こうして満足して帰ってきたのですが、なんと、その後に信州信濃のお寺に「シッペイ太郎のお墓」が現存するとの情報が。かなり交通の便が悪い場所なので、じっくり計画を立てて行かなければなりません。まだ、シッペイ太郎を巡る旅は続きそうです。
パワースポット巡り(614)(615)兜塚古墳、京見塚古墳 2019/01/29
磐田駅の周辺は古墳が多いのも特徴のようです。これまで、再三このブログで書いてきましたが、パワースポットのパワーの中心になっているのが古墳である場合が、とても多いのです。そこで、期待を込めて、霊犬神社の周辺にあった二つの古墳に足を運んでみました。まずは、「兜塚古墳」から。
東海道沿いの「かぶと塚公園」内にありました。公園の入口付近ですでにパワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛みでいっぱい。・・・というのに、磐田市の総合体育館や総合グランドがあって、利用者の多い公園なのですが、その中心に位置する古墳はあまり注目されていないようでひっそりしていました。ファンとしては、さびしい限りです。
そうしたら、親に手を引かれた女の子が近寄ってきて、「あ、古墳があるんだあ」と目を輝かせていました。すばらしい子だ!こういう子供をすくすくと育てていきたいものです。
パワースポット(614)「兜塚古墳」
かぶと塚公園から国府台という地区に入って、わかりずらい道をくねくねと、地図を片手に迷いながら彷徨ったあげくに見つけました。「京見塚古墳」です。こちらも、公園内にあって、園内にある説明板によると周辺には、なんと13基もの古墳があるんだそうです。
確かに、小さなふくらみ程度の山がぽこぽこあるので、あれ一つづつが古墳なのでしょう。その中でも、あの一番高い古墳が京見塚古墳なのでしょうか。
パワースポット(615)京見塚古墳
古墳が多いということは、それだけ歴史が深くあるということで、それだけ興味深い土地ということー。磐田市のことを、もっと深く掘り下げていけば、もっと面白いパワースポットがあるのかもしれません。
パワースポット巡り(616)(617)谷崎天神社、小國神社 2019/02/03
霊犬神社を目的に一日を終え、磐田駅周辺を巡ってから浜松へ移動。ホテルで一泊してから、もう一つの目的地「小國(おくに)神社」へ向かいました。かつての遠江国の一宮という格式の高さと、古代の森に包まれたすばらしい雰囲気のある神社だそうです。
まずは、浜松から出発している遠州鉄道に乗って西鹿島駅まで。二両編成のかわいいやつです。隣の地元のご婦人が、「遠鉄は昔から赤色で、赤電と呼ばれていたのに、最近は企業とコラボして違う色がでてきたのでイメージが違う」と眉をひそめておりました。いろいろ、あるんですねえ。
西鹿島駅に着くと天竜浜名湖鉄道に乗りかえます。ぷっ、さらにかわいい一両編成~。とことこ・・・
30分ほどで最寄りの遠江一宮駅に着きました。さあ、着いたぞと勢いよく飛び出したら、がらーん、しーん・・・。この駅で降りたのは、ぼくともう一人だけ。駅前には人っ子ひとりいない無人状態。かつての一宮も今ではさびれてしまったのでしょうか。
一抹の不安を感じながら、事前に手に入れた観光地図を見ながら歩いていきます。小一時間はかかるようです。おいっちに、おいっちに~。すると、途中にこんな案内板が。なんか気になるところがあって寄ってみることに。
行ってみると、いたって普通の天神様でした。ぱんぱん!っとやって帰ろうとすると、こんな看板が目に。裏にあるようです。わたしの研ぎ澄まされた「パワースポット勘」にひっかかるものがありました。なんか気になるな、と。
裏に回ると、そこから登らされるようです。おやおやおや、こういう裏手に登っていくのは経験上、当たりが多いのですよ。これは期待できそー
あったのは、簡素な造りの社でした。が、そのご神氣のすごいことすごいこと。「パワースポット特有のこめかみ辺りに痛みがキーン」ときます。それもかなり強烈にです。また、カラフルなセロファン状なモノがぶら下がっていました。あれは絵馬なのでしょうか?だとしたら、ユニークですね。
境内から出て少し歩いた先に、おそらく神輿なんかが格納されている倉庫がありました。こちらからも強力なのを感じました。さぞかし、こちらのお祭りは盛り上がるのでしょう。
思わぬ強力なパワースポットを発見しました。全国的には知られていない、隠れ家的なすばらしいパワースポットでした。これから人気がでるんじゃないでしょうか。
パワースポット(616)「谷崎天神社」
また来た道に戻って、小國神社を目指します。おいっちに、おいっちに~。その途中、いくつもの臨時トイレや、
こんな看板が目にとまって、気になってはいたのですが、
ふと、気づいてみると、道路は大渋滞。いつの間にか、自家用車が長蛇の列になっていて身動きできない状態になっています。みなさん小國神社に向かっていました。この辺りは車社会で、みなさん自家用車に乗ってくるようです。どうりで、駅前がさびしかったわけだ。
小一時間歩いて小國神社に到着。その周辺はもう大変な人出になっていました。この日は1月9日、お正月休み最後の日曜日。「もう初詣は済んだころだから大丈夫」と考えていたのが甘かったみたいです。
では、気を取り直して境内へ。拝殿にまっすぐつながる参道脇には、なかなかいい氣を発しているパワースポットが点在してました。
まず入口にある「飯王子社」、
「鉾執社」、
「森山焼の橋」を渡った向こう側にある「八王子社」「宗像社」のある島一帯(一番強くきたかも)、
「全国一宮等合殿社」、
「これだけ参道がいいのだから、拝殿の周りはもっといいのではないか」と期待していたのですが、けっこうな人だかりで、とてもじっくり巡る雰囲気ではありません。せっかくここまで来て残念ですが、もっと人出の少ない時期に来て、参拝することにしました。この拝殿の古詫びた雰囲気を見れば、こちらが普通の神社じゃないことがわかるしょう~
また、境内裏手の森林の向こうから、
取り囲んでいる山々から、「厳しくもあり、人の手によるものではない自然ならではの」氣が放たれていました。この辺りも、ぜひいっしょに巡ってみたいですね。噂通りの古代の森に包まれたすばらしい神社だと思いました。
パワースポット(617)「小國神社」
つぎ来るのが楽しみです~。
「妄想喫茶店」開店 2019/02/09
小國神社の境内わきに陶房がありました。「遠州みもろ焼」と書かれていました。なんでも、境内で摂れる落ち葉や石を使って、いわば神様の恵みを使って造られている陶芸店らしいです。
せっかくだからと、立ち寄って購入したのが、こちらのぐい呑みになります。どうです?「岩のようにゴツゴツしていてアクが強い、にもかかわらず、かわいく収まっている」ぼく好みのタイプ。ただアクが強いだけでは下品だし、ただかわいいだけでも物足りないのです。はやく、美味しいお酒が飲みたいよー
ここ最近、出張先で旅行先で焼き物を買い集めています。それはそれで楽しい行為なのですが、一方で、これだけ集めていると、「なんだか無駄づかいしているんじゃないか?」という罪悪感も生まれてきたりするのです。そこで、罪悪感を解消するために、「そうだ。おれは、近いうちに喫茶店を開くのだ。だから、そのために店で使う食器を買っているんだ。いまは、開店に必要な準備をしているのだ」と妄想することにしました。「えっ、だったら、コーヒーカップやマグカップならわかるけど、ぐい呑みは関係無いじゃん?」と思われる方もいるのではないでしょうか。・・・ふっふっふ、わたくしの目指す喫茶店は、こだわりの焙煎珈琲と、全国の純米大吟醸酒が飲める変わった喫茶店なのですよ(笑)
パワースポット巡り(618)賀茂真淵記念館と縣居神社 2019/02/11
2015年6月20日の日記を読んでください。本居宣長ゆかりの旧跡を巡ってきた話を書きました。その最終地は「新上屋跡」でした。当時まだ無名だった宣長が、すでに万葉集研究で有名だった賀茂真淵の宿舎を訪ね、古事記研究の決意を語った「松阪の一夜」の現場になります。この会談から、宣長は国学者として世に出ていきました。つまり、真淵は宣長の師匠になり、(宣長を尊敬し心の先生だと考えるぼくにとって、)真淵は大先生になるわけです。ただ、これまで縁がなくて、宣長のようにゆかりの土地を巡る機会はありませんでした。
ところが、この間、会社近くのジョナサン浜町店の前を通ったとき、壁に案内板を見つけました。何が書かれているんだろう?と近づいて読んでみると、なんと、こここそ真淵が住んでいた住居跡だという話しでした。これには、ほんとびっくり。それからは、なにか急に縁ができたというか、繋がるものを感じまして、近いうちに訪ねてみたいと思っていました。
ーそして、ついにその時がきました。霊犬神社、小國神社を巡るために浜松に泊まった最後の日。帰りの新幹線までしばらく時間がありました。なので、駅近のどこかにパワースポットっぽい場所がないか地図を探していると、バスでちょっと行った先に、なんと!「賀茂真淵記念館」の表示が。「おおーっ、なんという縁だろうか」と感激し、小躍りしてバスに飛び乗ったのでした。
駅から10分ほどで、目的の「商工会議所」バス停に。向こう側に渡ると、すぐ先に入口がありました。
まずは、そこにあった「賀茂真淵翁誕生の地」へ。今日はよろしくお願いします。
そこから坂を登っていきます。わくわく。
神社に着きました。「縣居(あがたい)神社」と書かれています。どうやら、真淵を祭っている神社のようです。真淵の魂が、ぼくの訪問を歓迎してくれているかのように、「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンという痛み」がきました。おじゃまします。
まずは記念館へ。学芸員の方々が優しくその生涯、学問の意義を教えてくださいました。帰りの時間が迫っていなければ、もっと聞けたのに残念。館内にも痛みが充満しているのですが、思ったより穏やかめ。
そして境内へ。まずは、拝殿でごあいさつを。「孫弟子のこうやまあきらと申します」ぱん!ぱん!っと。こちらも穏やかめ。心穏やかな優しい人柄がわかります。
境内には歌碑が並んでいました。その歌碑からきているようです。歌に魂が宿っているかのよう。
とくにくるのがこちらでした。賀茂真淵が詠んだ「大御田のみなわも ひちもかきたわれて とるや早苗や わか君のため」の歌碑です。こちらの歌に託した思いが強いのでしょうか。
最後にふと思うことがありました。真淵大先生は万葉集研究を通して民族固有の精神を説き、宣長先生は古事記・源氏物語研究を通して説きました。しかし、ぼくは「実作者」として、それを古典ではなく、自身の作品によって直接説くことができます。真淵大先生は、精神・文学の真髄を「ますらおぶり」と呼び、宣長先生は「もののあはれ」と呼びました。じゃあ、ぼくは何と呼べばいいのか?・・・これからは、自分だけの言葉を考えていかなければいけないでしょう。帰り際、鳥居のところで「そのためにも、心込めて作品を書いていきます」と決意しました。そういった意味でも、今回の訪問は、ぼくにとっての「松阪の一夜」になりました。さあ、これからがんばるぞー!!
「天才詩人こうやまあきらの個展」明日限りですよ!
【期間】12月14日(土)〜12月29日(日)
【場所】神田神保町きっさこ
「都営新宿線神保町駅」A4出口から白山通りを水道橋駅方面へ。途中、マツ モトキヨシの角を左へ曲がり、さらに一つ目の角を左に曲がった裏通り