天才詩人こうやまあきらのブログ!

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かつてあった尾張名古屋の領主「丸栄本店」

 

地方へ出張したり、旅行したりするとき、よく地方百貨店を見にいきます。
県庁所在地の一等地に、ドーンと構える本店を見上げると、まるでお城の天守閣を観光しているような気分になるからです。つい、一地方を領国として支配する「戦国大名」へ、イメージを重ねてしまうのです。
また、その多くが一時の隆盛が終わり、斜陽産業として風前の灯と化しています。そこに、「滅びの美学」を見出だしてしまったりもするのです。時代の移り変わりにより、やがて消えてなくなっていく運命に、たまらなく心ひかれてしまうのです(すんません、まだそう決まったわけじゃないけど)。
一時期、買い物をして紙袋を集めようとしたことがありました。でも、できませんでした。だって、買いたいものが全然無いから・・・あ、だから斜陽産業なんですね(おっと、しつれい!)。
・・・ まあ、そんなこんなで、できるだけ寄った際は写真に撮っています。ただ残念なことに、店内の情景を撮るのは、さすがに憚れます。なので外観だけでもお楽しみいただければと思います。

 

 

 尾張徳川家が名古屋に居城したのと同じ年に創業した超老舗・丸栄。昨年、その400年に渡る歴史に幕を閉じたときは、ずいぶん悔しい思いをしたものです。ただ、全盛期を過ぎ晩年と化したこの店に通ったときには、すでに老舗高級店の面影を見出すことができませんでした。家電量販店を入れたり、テコ入れして(迷走して)、よくある地方百貨店になって(なり下がって)いました。非日常感がまったく感じられませんでした。

 われわれ利用者に、経営の裏側はわかりません。もちろん多大な努力はしているのでしょう。しかし、首を傾げてしまうような方向転換が多いのも事実・・・。百貨店は夢を売る商売だということを忘れないでほしいものです。

 

<  解体工事中の痛ましい姿になっていました

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