天才詩人こうやまあきらのブログ!

パワースポット巡り100ヶ所、野球観戦100試合、日本酒100銘柄の年間トリプル100を目指して

岸潤一郎選手

 

世界の富裕層はイベントを求めて一年を同じスケジュールで旅するといいます。
1月はスイスのサンモリッツにスキーへ、5月はモナコにF1観戦へ、7月は夏の日差しを求めて地中海のイビサ島へ、8月にはオーストリアザルツブルク音楽祭を観賞へ、というように。これを「ハイライフカレンダー」というのだそうです。
これと同じように、わが国のアマチュア野球界にもハイライフカレンダーがあるのをご存じでしょうか?4月は東京六大学野球観戦に神宮球場へ、7月は都市対抗野球を観戦に東京ドームへ、8月は高校野球を観戦に甲子園へ、11月には明治神宮野球大会を観戦に再び神宮球場へ旅することをいいます。
日本人にとってみれば、こちらのほうがよっぽど贅沢な旅ではないでしょうか?少なくとも、ぼくにはそう思えて仕方ありません。
さあ、最高の贅沢を求めて、「アマチュア野球界のハイライフカレンダー」に沿って出発です❗ 

 

昨日はドラフトの日でした。甲子園、東京六大学都市対抗野球を年間100試合近く観ていると、ドラフトにかかる選手の大抵はどこかで観ていることになります。なので、夢をかなえた彼らをみていると感慨もひとしおなのです。

その中でも、とくにひとしおだったのが西武ライオンズに8位で指名された岸という独立リーグの選手。どこかで観た聞いた名前だったので、思い出してみると、5年前に観ていました、甲子園で。

その試合では、ぼくの隣の席が空いていました。すると、「隣、空いてますか?」と聞いてくる、やたら体格が良くて真っ黒に日焼けしたお兄さんがいました。首から「スカウト証」と書かれた認証をかけていて、下のほうに青文字で「LIONS」とロゴが書かれていました。瞬時に、西武ライオンズのスカウトだとわかり、「プロのスカウトが誰を調査にきたのだろう」と興味津々になり、「空いてますよ、どうぞ」とうながしました。

試合中、一挙手一投足を観察していると、どうやら、二人を調査しているようでした。そのうちの一人が明徳義塾で投げている岸という投手でした。ストップウォッチで一球一球、熱心に何かを計ってメモにつけています。「ああ、この投手はプロが狙っているんだ。いずれプロ野球選手になるかもしれないから覚えておこう」と写真を何枚か撮っておきました。

しかし、その年のドラフトで指名されず、大学に進学したという報道を目にしました。それからしばらくたって、ケガかなんかで野球部をやめ、大学も退学して野球界から身を引いたことが報じられていました。

でも、野球をあきらめずに、独立リーグで復活していたようです。そしてこの度、晴れて西武ライオンズにドラフト指名されて、再び表舞台に出てきたわけです。おそらく、この選手があきらめずにプレーしてきたように、あの日、ぼくの隣で熱心に観ていたスカウトも、あきらめずにずうっと追いかけていたのではないでしょうか。その仕事ぶりには頭がさがりますな。

そんなことがあったので、こちらの感慨もひとしおなのです。ぼくが何かをしたわけではありませんが、あの場にいっしょにいてその投球を観ていた者として、縁を感じ、ファンとして応援していきたいと思ったしだいです。

 

長い間、観ていると、こんなこともあるんですよ。だから、やめられないんですよねー♪

 

<そのとき撮った写真です。まさか、5年後、ここで使えるとは思ってもいなかったです

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