駅前から大きくどーんと見える「おむすび山(千歳山)」へ向かいました。
低山とはいえそこは山ですから、近くにあるようでいて、歩いて向かうとそれなりに時間がかかるようです。40分ほど歩いて、ようやく目の前まで来ました。歩き始めは雲に覆われてどんよりしていましたが、今や太陽が切れ間に見えるようになっていて、汗が吹き出るまでに。
近づくごとに、「パワースポット特有のこめかみ辺りにキーンとくる痛み」が放たれてきます。これは、期待できそう~。
登山口がないか、周囲を歩いていたところ、神社の入口が。ああ、やっぱり。信仰の対象となる山のようです。
この間登った「伏見稲荷大社」を彷彿させる、なかなか趣のある鳥居が並んでおります。どんどん行きましょう~。
到着しました。「千歳稲荷神社」です。神仏習合の雰囲気あり、です。「この登山が、思い出深いパワースポット巡りとなりますように」と祈願してから、ぱんぱん!っと。
では、いざ山頂へ!
このように、遮るものがないので、少し登っただけで山形駅前が一望できます。ああ、いい眺め。
心癒されていたのもつかの間、けっこうな勾配が続き、汗はダラダラ、息はフーフーに・・・、
そのうち、足元に石がゴロゴロしていることに気づきました。その石がどんどん大きくなっていく・・・。
やがて、「善光寺岩」と表記された巨石群がお目見えしました。どうやら、こちらの山も、これまで数々の霊山がそうであったように「巨石を発信源とするパワースポット」のようです。
さらに登っていくと、さらに開けた眺めが。山形市内を一望できる絶景ポイントが出現、ああ、苦労して登ってきた甲斐があったと報われる瞬間~。
想像以上の急勾配による疲労と、絶景による癒しで、肝心のパワースポット調査がおろそかになっていましたが、展望台を経て、もうすぐそこが頂上というこの地点で、突然痛みがきました。
「何かある!」と確信したとき、そこにあったのは、
「阿古耶松遺跡」と、
「阿古耶の松跡」でした。
なぜ同じような石碑を二つ置かなければならないのか疑問でしたが、阿古耶松おしが気になって、その場でスマホ検索してみました。どうやら、平家物語が出典の「千歳山の老松」と「名取の阿古耶姫」による悲しい恋愛物語ゆかりの場所のようです(かの「まんが日本昔ばなし」にもなっている有名なお話しみたいです)。ここで感じる痛みは、松のものなのか?松を慕う阿古耶姫のものなのか?あるいは双方のものなのか?はっきりとはわかりませんが、「二人寄り添いパワースポットとなってこの山を、山形市内を護っている」っていうことでいいでしょう~。
下山して気づいたのですが、千歳山(左はじ)の並びにも、同じような形の山があるようです。
とくに真ん中奥に、ポコンと頭を出しているあの山なんかも、かなりの「おむすび型」とみました。次回、山形市に来たときは、あちらにも登ってみようと思います。
今回の登山も、高尾山や猿投山や弥山のように思い出深いパワースポット巡りとなりました。めでたし、めでたし~。